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夏も、冬も!どんどん進化している「扇風機」

夏にうれしい扇風機。最近では寒い時期の暖房効率アップに利用されたり、洗濯物を乾かすのに使用している人もいますよね。もはや暑い日本の夏には、なくてはならない存在と言えるでしょう。では扇風機っていつごろ登場したのでしょうか……?

 日本の扇風機の歴史をたどってみました。

日本国内での製造

日本でも江戸時代、うちわを使った「手動扇風機」とも言えるものがあったようですが、電気で羽を回転させることを発明したのはあのエジソン! そして商品としての扇風機が誕生したのは1893年。アメリカのウェスティング社製のものが第一号でした。

その翌年には芝浦製作所(東芝の前身)が日本製第一号を生み出します。今ではちょっと考えにくいのですが、これは扇風機の頭に白熱電球が取り付けられており、扇風機のスイッチをいれると電球もともるというものでした。

当時は電気そのものが一般に普及しておらず、ひとつつければ二度おいしい……ということで、まさに一石二鳥の効果を狙ったものと思われます。

当時から首振りの機能付きのものが発売されていましたが、川崎造船所(川崎重工業の前身)は、横振りだけでなく、縦方向の動きもできる扇風機を発売しました。

1916年ごろになると、安価で性能もいい国産の扇風機が本格的に製造されるようになりました。以降、扇風機は徐々に日本の家庭に定着していったのです。

再人気の扇風機

一時期はエアコンに押されて人気が低迷していた扇風機。しかしここ数年は節電・エコ意識が高まり、再び人気の商品となっています。その種類も、お手頃な廉価版のものから、まさしく「高級扇風機」呼びたくなるものまでさまざまですが、そこにはどんな違いがあるのでしょうか?

まず音。これは仕方がないような気もしますが、お手頃価格のものに比べ、高いものは音が静かです。夜寝るときに「扇風機の音が気になって眠れない……」という人は、値段だけで安易に選ばない方がいいかもしれません。

そして省エネ性能にも違いがあります。高級タイプのものは、従来の扇風機がACモーターを使用していたのに対し、DCモーターという、より節電効果の高いものを使用しています。止めているときにコンセントを抜かなくても通電しないというこのタイプなら、節電意識の高い人をも満足させることができることでしょう。

振り返れば結構な歴史のある扇風機。時代とともに、製品もどんどん進化しているようです。古いものを大事に使うもよし、新しいもので節電するもよし。選択肢が多いからこそ、自分のライフスタイルに合ったものを選びたいものですね!

※この記事は2014年10月30日に公開されたものです

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