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これが女の勝ち戦。「プロポーズしてくれない彼氏」の攻略法

川崎貴子

戦略その1 相手の考えを理解する

まずは「彼を知り」からスタートです。短いエピソードなので彼自身の思いを的確に想像するのは難しいですが、一般論も加えると彼のリアルな気持ちは今、こんな感じなのではないでしょうか?

「そろそろ周囲の友人も結婚しはじめているけど、よくできるものだなぁと思っている。残業していっぱい働いて小遣いが月3万円とか、マジでありえないと思う。自由な時間や一人の時間、趣味なんか続けられないって既婚の先輩が言ってたし。

仕事もやりがいがあって面白いけど、誰かの人生に責任持てるほど一人前だとか、大人の男であるという自覚も無い。彼女は好きだし一緒にいたいけれど、結婚という責任や親になる責任など今は到底考えられない。彼女から最近、結婚を度々ほのめかされているけど、『好き=結婚』という考え方にはついていけないし、『またか』という感想しかない。正直な所やめてほしいと思っている」

彼女側からすれば、「いやいや、共働きするつもりあるし」とか、「責任とかそういうのではなく、一緒に幸せになることだから」という反論もあることでしょう。

でもね、彼女が結婚後に出産したらどうなるでしょうか? 育休が取れなくなったという勤務先の問題や、保育園に空きが無い、実家の手助けが得られない、思ったより子どもに手がかかるなど、様々な理由で社会復帰できなくなった女性をたくさん見てきましたが、そうなると養い手は当然に夫である彼一人にかかってきます。それが、結婚の「男の責任」だからです。

私は今の結婚生活スタートから6年間、一家の大黒柱でした。夫はダンサーだったので、ビジネススキルが一切無かったことと、小さな子ども(私の連れ子)がいたので夫が家事育児を担当していたからです。

そして、途中リーマンショックなどもあり、会社存続の危機を経験したり、理不尽な仕事なども家計の為に受けたりして、「妻帯者の男性のプレッシャー」なるものをはじめて味わいました。

扶養家族が複数いるということ、収入がガンガン落ちても、自分が死んでも、病気になっても大丈夫なように保険に色々入ること。もうね、世のお父さんたちを見る目が変わりましたよ。がんばってるんだなーと。家族への愛だけじゃなく、「責任」というものでも、毎日自分を突き動かしてきたんだろうな、と。

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