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専門家 不調

“幻の第三”も復活! 3分でできる究極の全身運動「ラジオ体操」が大人にも人気の理由

夏休みの朝の風物詩として知られる「ラジオ体操」は今も健在。今夏も全国各地で実施されていました。ラジオ体操というと小学生やお年寄りのものというイメージが強いですが、最近は手軽にできるエクササイズとしても注目を集めているとか。なぜ今、ラジオ体操が人気なのでしょうか。

■3分でできる究極の全身運動
『美しいお手本DVDつき“きれいになる”ラジオ体操』(井手由起/宝島社)552円(税別)

『美しいお手本DVDつき“きれいになる”ラジオ体操』(井手由起/宝島社)552円(税別)

「エクササイズとしてのラジオ体操」に注目が集まり始めたのは2012年のこと。『実はスゴイ! 大人のラジオ体操』(中村格子/講談社)、『美しいお手本DVDつき“きれいになる”ラジオ体操』(井出由起/宝島社)など、大人向けにラジオ体操を解説した本が次々に登場。おなじみの動作の効果を高めるポイントを写真やDVD映像をまじえながら紹介し、一大ムーブメントを巻き起こしました。

「ラジオ体操はたった3分間できる体操でありながら、あらゆる運動が含まれている究極の全身運動です。たとえば、『体を横に曲げる運動』では普段あまり動かすことが少ない体側の筋肉をストレッチできるのが特徴です。また『体を回す運動』では腰回りの筋肉を伸ばします。ひとつひとつは慣れ親しんだ、よく知っている動きですが、改めて筋肉を意識しながらやってみると、より効率的に全身の筋肉や関節に働きかけられます」(宝島社 第7編集部 北村祐子氏)

同社によると、読者からも「真剣にやると、本当に全身に効く」「簡単だから続けられます」などの声が次々と寄せられているとか。

ラジオ体操のルーツは、1925年にアメリカの生命保険会社が行ったラジオ体操までさかのぼるそう。日本人の体格を向上させるため、「老若男女を問わず」「誰にでも平易にできる」「内でも外でも、いかなる場所でもできる」「多少趣味的な」体操の開発が提唱され、生まれたのがラジオ体操だったとか。

1928年9月に旧・ラジオ体操第一が制定され、同年11月に放送開始され、翌年には全国放送がスタート。1930年に神田万世橋署の巡査がラジオ体操の会(子どもの早起き大会)を始め、その後全国に普及するなど、戦前から続く長い歴史がありました。

現在のラジオ体操はじつは3代目にあたるそう。1951年に現在のラジオ体操第一が制定され、放送開始。13種類の動きでまんべんなく体を動かせるのが特徴。一方、翌52年には職場向けの体操として、ラジオ体操第二が制定されます。こちらは体を鍛え、筋力を強化することに重点が置かれているとか。

■“幻の第三”も復活。ダイナミックな動きが話題

さらに、ラジオ体操には1946年から1947年にかけて約1年半だけ放送された「ラジオ体操第三」があるそう。すばやい足踏みから始まり、両腕をグルグル回しながら横に体を反らせるなど動作がダイナミックでやや複雑なため、普及しなかったと言います。そんな歴史を持つことから “幻の第三”とも呼ばれているとか。

今年6月に滋賀県東近江市が、このラジオ体操第三を昼休みの運動に取り入れたことがNHKニュースで報じられ、話題になりました。じつは同市では、市民の健康づくり活動のひとつとして、この体操の普及に取り組んでいるそう。

ラジオ体操第三。出典:「新しい朝が来た-ラジオ体操50年の歩み-」簡易保険加入者協会(1979)

ラジオ体操第三。出典:「新しい朝が来た-ラジオ体操50年の歩み-」簡易保険加入者協会(1979)

きっかけは、龍谷大学の安西将也教授(公衆衛生学)や井上辰樹教授(運動生理学)らが「理想的な有酸素運動」と注目し、当時の音源や資料を手がかりに、“幻の第三”を再現したことでした。

「複雑でスピーディな動きと適度な負荷が、うつ病などの精神疾患の予防につながるそうなんです。また、ラジオ体操第三は心拍数が140以上に上がるのも特徴です。心拍数を140以上にすることで、心が晴れやかになるという分析結果もあるそうです」(東近江市/保険年金課)

東近江市では、ラジオ体操第三の体験教室や指導者講習会なども開催されています。

東近江市指導者講習会。写真提供:東近江市広報課提供

東近江市指導者講習会。写真提供:東近江市広報課提供

また、龍谷大学が作成したDVD(動作解説書付き)もインターネットで発売されています(「安西奈々とろくちゃん舎」)。
※DVD販売はインターネットのみの限定販売。市役所では一切取り扱っていませんのであらかじめご了承ください。

とっても身近なのに、じつは奥が深いラジオ体操。手軽に取り入れられるエクササイズとして、今後も人気は広がっていきそうです。

(鈴木はる奈+ガールズ健康ラボ)

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