さおり&トニーの海外生活【前編】『ダーリンは外国人』シリーズ著者が、ベルリン生活で驚いたことって?
「人生で一度は海外で暮らしてみたい!」と思う女子も多いのでは? シリーズ300万部を超える人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』の著者・小栗左多里さんと夫のトニー・ラズロさんは、息子さんと一家3人で2年前にベルリンへお引っ越しされたそう。ユーモアたっぷりのお2人に、ベルリン生活での発見や驚きなど、“ベルリンあるある”を聞いてみました!
夏は21時半でもまだ明るい!
そもそも、ベルリンが北海道よりも“遥か北”にあることに驚いたというさおりさん。「行く前に地図を見るべきでしたが……」と、苦笑。冬はなんと、マイナス20度近くになる年もあるのだとか! ベルリンの冬は16時半ごろに日の入りするため暗く、逆に夏は21時半になってもまだ明るいそうで、「小学校3年生の息子が次の日も学校があるのに、まだ明るくて寝るような気分にはならないのがネック」と、トニーさんは話します。さおりさんも、「たとえば近所で野外ライブがあれば、23時までやっているんです。よく苦情がこないなと思って。この前のサッカーワールドカップのときも、夜中に2回くらい『ドン! ドン!』って聞こえるからなんだろうと思ったら、得点が入るたびに花火が上るらしくて(笑)」と、さすがに驚いた様子。さらに、ワールドカップのときは小学生が夜中まで起きていても、親はあまり叱らないのだとか。子どもでも大人として扱い、大人だからといって圧力をかけないような風潮があるようです。
ドイツ語ができないとお肉が買えない?
ベルリンの食事情については、「じゃがいもに出合いすぎる(笑)。おいしいんですけどね」と、さおりさん。一方、トニーさんは「お肉屋さんの存在感がいい」と話し、「その場で切ってもらったり、調理してもらったり、立ってその場で食べることもできるんです」と、ベルリンのお肉屋さんはライブ感たっぷりのよう。さおりさんも、「スーパーのお肉コーナーでも、店員が立っているスタイルが基本。だから、会話ができないといろんなお肉が買えないんですよ。私はひとりで行ったら、こっそりパックされた肉を選んで買ってくる(笑)。短いカウンターに店員がなぜか4、5人もいて、密度が高いんです」とも。苦手なドイツ語のやりとりは、トニーさんに任せているそうです!
店員は笑顔がない? デパートの日曜休みにも注意!
スーパーやデパートでは、「基本的に何を買おうかと悩むときに、あまり商品に近づかないほうがいいですね。近寄ると『はい、どうぞ』と、決まったことになる。みんなやるんですよ」と、トニーさん。これには、さおりさんも「怖いよね(笑)、笑顔のない人も多いですから」と、苦笑い。ちなみにベルリンでは、日曜日はほとんどのデパートやスーパーが法律によってお休みなんだそう。日本から行く場合は気をつけたいですが、観光客の多い主要駅なら一部開いているとか。レストランは日曜でも営業しているので安心!
シリーズ待望の最新刊『ダーリンは外国人 ベルリンへお引っ越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ』では、ほかにも「お医者さんへ行くとまず握手から始まる」、「ドイツの洗濯機のメニューには『カーテン』というコースがある!」など、生活した人にしかわからない楽しい発見が満載! ぜひチェックしてみては♪
●『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ』小栗左多里&トニー・ラズロ 著(KADOKAWA/メディアファクトリー)
(水野久美)
※この記事は2014年08月27日に公開されたものです