精神科医が教える! ストレスを感じやすい春を乗り切る2つの方法
4、5月は新入社員が入社したり、転職や異動があったりなど「職場環境が変わった」という働く女性も多いのではないでしょうか?
希望する職場や仕事内容であっても、いつの間にかストレスや疲れが溜まっていることも。そこで、ストレスを感じやすい春を乗り切るためのヒントを、精神科医の奥田弘美先生にうかがいました!
「この時期は日々の気温差も大きく、体温や体内環境を気候に合わせようと自律神経がフル稼働しています。そのためオーバーワークしやすく、疲れやすくなります。また、ご家庭がありお子様のいらっしゃる女性は、旦那様の仕事の変化や、お子様の入園・入学などのイベントが重なる時期でもあります。一見良い変化であっても、生活リズムが変わったり、新しいことに挑戦したりすることで、気づかぬうちに疲労やストレスが蓄積していることがあるのです」
栄転や昇進、卒園や入学などのおめでたい変化でも、ストレスになることがあるのですね! では、どのようにストレスと向き合うと良いのでしょうか?
「例えばデスクワーク中心の方は、眼精疲労や肩こり、腰痛、頭痛が起こりやすくなりますし、イライラしている時は交感神経が活発になっているため、頭や首のまわり、肩の筋肉が締めつけられて血の巡りも悪くなります。『肩グルグル回し』は、肩と首の筋肉を動かし、コリをほぐすことで、血の巡りを良くします。身体の不快感を取り除くことで、身体も気持ちもスカッとしますし、脳にも新鮮な血液が運ばれやすくなりますよ」
●ストレス解消のヒント1:「肩グルグル回し」のやり方
1. 右腕のひじを軽く曲げて、前回しを10回、そして後ろ回しを10回、大きくひじで円を描くように回す。左側も同様に。
2. 腕を水平に伸ばして、まるで鳥が羽ばたくように、両腕を大きく動かす。頭の上で両手のひらをピタリと合わせたら、水平に戻し、次に手の甲を合わせたら、水平に戻すという動きを交互に10回ほど繰り返す。
3. 首を思いっきり、左にねじる。ぐっと力を入れて首をさらに左に向けて10まで数える。そして力を抜いて元に戻す。右向きも同様に、左右5回ずつ。
4. 首を後ろへゆっくりと息を吸いながら倒す。もう曲がらないというところまで曲げたら、今度は息をゆっくり吐きながら元に戻す。これを10回程度行う。
5. 両腕を肩を中心にして軽くグルグル回しながら、首も左回し、右回しとゆっくりグルグル回す。
オフィスでのちょっとした時間にできるので、ストレスや疲れを感じたらグルグルと肩を回したいものですね!
●ストレス解消のヒント2:精神安定効果がある栄養素とは?
「それから、牛乳や豆乳、ヨーグルトなどに含まれるアミノ酸の一種、トリプトファンには、精神安定効果があるといわれています。眠れない、寝つきが悪いときなどはヨーグルトを少し口にするのも良いでしょう。ダイエットが気になる方であれば、低脂肪や無脂肪のプレーンヨーグルトを選ぶようにしましょう。また、ちょっとした工夫で、7時間以上ぐっすり眠ることを心がけると心身の疲れはぐっと解消されやすくなりますよ」
肩グルグル回しやヨーグルトなどを取り入れてからだとこころをほぐし、ストレスに負けずにこの時期を過ごしていきたいですね。
※ご紹介している「肩グルグル回し」は、奥田弘美著『ココロの毒がスーッと消える本』(講談社+α文庫)より引用いたしました。新刊『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』(扶桑社)も発売中。
(取材協力:奥田弘美、文:石井美智子/Playce)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2014年05月02日に公開されたものです