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医師に聞く、二日酔いの原因と対処法! 漢方薬が効く!?

二日酔いにはどうやって対処する?

歓送迎会の多いこのシーズン。連日飲み会続きで、二日酔いがツラい……という人も多いのではないでしょうか。胸のムカつき、頭痛、めまいなど、ひどい場合は仕事に影響してしまうこともありますよね。

二日酔いの対処法と言えば、まずは大量の水を補給することが第一。また、二日酔いに効果があると言われる食材やサプリメント、市販薬も多いですよね。実は、漢方薬のなかにも二日酔いの際に用いられるものがあることをご存知でしょうか? 漢方薬の効果や、漢方薬を使うメリットについて、霞が関ビル診療所・婦人科医師の丸山綾先生に伺いました。

二日酔いには「五苓散」か「黄連解毒湯」が有効!?

二日酔いの際に処方される漢方薬で、もっともよく使われるもののひとつは「五苓散(ごれいさん)」だそう。

「漢方薬の考え方だと、二日酔いは『水毒』の状態です。『水毒』とは体の中で水の偏りがある状態のこと。二日酔いの場合、たとえば顔がむくんでいるのに喉が渇いているというようなことがありますよね。体の一方では水がたまっているのに、一方では脱水という偏った状態です。このバランスを整えてくれるのが『五苓散』という漢方薬です」

また、「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という漢方薬を処方することもあるそう。

「黄連解毒湯は4種類の生薬から構成された漢方薬です。この4種類の生薬は全て熱を冷ます効果があります。比較的体力や抵抗力があって、いわゆる体がほてるようなタイプの人の二日酔いには、こちらがよいでしょう。ただし、冷え症や虚弱体質の人には向きません」

漢方薬を用いるメリットとは

服用するのは、飲酒前、飲酒後、どちらでもOK。ちなみに、漢方薬を用いるメリットってあるのでしょうか?

「どう作用するかは薬・サプリメントそれぞれです。たとえば二日酔い対策でよく飲まれるウコンはアルコールを代謝する肝臓に働きかけるものです。一方、漢方薬は体全体に働きかけて崩れたバランスを整えます。何を選択するかは考え方次第ですが、症状が早くとれる可能性は高いと思います」

漢方薬が二日酔いに効くなんて初耳の人が多いかもしれませんが、この時期、いざというときのために漢方医に相談しておいてもいいかもしれません。

(取材協力:丸山綾、文:小川たまか/プレスラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年04月01日に公開されたものです

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