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小説 2人の道の向こうに

2週先の土曜に会える。それが唯一の希望だったのに

恋愛というのは、小さな期待や希望を集めることで、
継続していけるんじゃないかと思う。
2週先の土曜に会える。それが私の希望だった。
それなのに……当日の朝、要さんからキャンセルの連絡がきた。
『ごめん。急な仕事が入っちゃって。この埋め合わせはまた』
『じゃあ明日は?』
『明日も仕事になりそう。また連絡するね』
本当に仕事なのかな? また、不安が膨らんでくる。
わかるのは、豆電球のように小さな希望さえも
消えたということ。
私の心の中は、真っ暗闇になってしまった。

明日は晴真さんとランチの約束をしている。
だけど、もう出かける気力なんてない。
『体調が悪い』と嘘のメールを送った。
自分が嘘をついたことで、要さんも嘘をついているんじゃないかという
気持ちが強くなった。

何もやる気になれずに1日を過ごしていると、夜になって、
要さんから『今日は本当にごめん』というメッセージが届いた。
朝のショックがやわらいで、また小さな希望が生まれそうになる。
そこに、もう1通メッセージが届いた。
高校時代の友人、愛海からだった。
最近どうしてる? というやりとりから、
お互いの仕事の話になった。
愛海が派遣で働いている会社の名前を聞いて驚いた。
要さんと同じ会社だ。
要さんのことを伝えると、愛海は「おかしいな」と返してきた。

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