専門家に聞く!彼が言う「かわいいね」を自分の魅力として喜んでもいい?
こんにちは、心理カウンセラーの中野とも子です。
彼のちょっとした一言の裏を読む、恋愛読心術シリーズ。
私、40代後半に差しかかった最近では「とも子さん、とてもそのお年にはみえませんね」が最大級のお褒め言葉(苦笑)。ですから、もはやお褒めの言葉は何でも嬉しいです。はい、喜んで受け取ります。
そんな私も、昔は男性からの「かわいいね」と言われたことに関して、少なからず「なんでかわいいなの? なんで綺麗と言ってくれないの?」と思ったものです。
そして、親しくもない男性から「かわいい」と言われることに関して、「私のこと何も知らないくせにこの人、なんか下心でもあるのかしら!」なんて思ったりしました(遠い目)
では実際、男性はどんな気持ちで「かわいい」と言うのでしょう?本当に自分のことを魅力的だと思ってくれているのでしょうか?
今日はその辺の裏心理を検証します。
まずは、男性にとっては、この「かわいいね」は、単純に好意という感情の表れであることを言っておきます。
これも関しては、言う方より受け取る女性側の心が関係しています。
女性は、外見で思い切り男性を惹きつけておきながら、外見に魅了されて引き寄せられた男性に苛立ちを感じるというジレンマを抱える特徴があります。
女性は自分の外見が男性に対して優位性を持つことをよく知っていて、だからせっせと外見的魅力を持つよう努めるのです。
しかしながら、外見だけの魅力は歳とともにいつかは衰え、新たに現れる若く美しい女性に奪われることも知っています。それだけではあまり意味がない。自分の外見が衰えないうちに、ちゃんと内面を認めて欲しい。ずっと自分から彼が離れていかない確信が欲しい、という感情が常にあります
だから、外見ばかりを褒められると複雑な気持ちになるのですね。
さて、男性の方はというと、女性の不安など関係なく「かわいい」を連発します。
男性としてみれば、素直に好意の表れであるわけなのですが、そこにはちょっとした恋の駆け引きが隠されているのです。
もちろん、目の前の女性を褒めることで親しくなりたいから彼は褒めるのですが、これが「綺麗だね」になってしまうと、彼の中の序列バランスに見合わず、彼の優位性が危うくなってしまう可能性があります。ですから、女性を「かわいい」という風に表現したがりな男性は、自分がどうあれ女性には立ててもらいたい気持ちが強いようです。
ですので彼の本音は「君、かわいいね」=「君は扱いやすいし見た目もなかなか良いし気に入っている。でも生意気な態度は取らないでね」になります。
ま、いいじゃん。何も言われないよりはね。
では、またね!
(心理カウンセラー 中野とも子)
※この記事は2014年02月20日に公開されたものです