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本人や仲人にどう伝える? お見合いの断り方と文例

中村はるみ

小村由編

会ったあとの適切な断り方

では、お見合い相手と実際に対面したあとに断ることはできるのでしょうか。どうしても自分の納得できる相手ではなかった場合、無理してお付き合いをすることはできないものです。会ったあとでの適切な断り方について聞いてみました。

本人への伝え方

直接、メール、手紙……どう伝えるべきか

相手に1回会ったあとの場合も、紹介者から相手の方にお断りの旨を伝えてもらうことが基本。そのとき「お手数をおかけいたします。よろしくお願いいたします」の文言は必須です。お見合い相手には「紹介者を通すのがルール」と、自分の電話番号やLINEなどの連絡先を教えないでください。

複数回デートをしたあとであっても、基本的には紹介者から相手の方にお断りの旨を伝えてもらいます。ただし、直接しっかりとお断りしたほうがいいときもあります。相手の方と連絡できる関係まで進んでいたら、紹介者に「断る役」はお願いするのは負担です。

紹介者にお断りを伝えると同時に「○○さんに直接私のほうからお断りをしたいのですが、よろしいでしょうか」と確認し、対面や電話でお断りしましょう。このとき、相手に気を持たせるようなあいまいな言い方は厳禁です。

また、すでに連絡先などを交換した場合は、同意を得てお互いに削除しましょう。誠意をもって伝えるのが基本ということを常に認識してください。

断りをスムーズに承諾してもらうための準備

趣味がちがうことをアピールする

お見合い相手の趣味や希望を聞き出します。たとえば相手がアウトドア派の場合、あなたは家でネットゲームばかりやっているなど、相手もお互いの相性が悪いと感じればスムーズに断れます。

紹介者の言い分はきちんと聞く

男女の気持ちは話すと変わることがあります。数回会ったあとに「やっぱり波長が合わない」とお断りするのもよくあること。これを踏まえて紹介者の言い分を最後まで聞きましょう。そのあとでお断りすると悪印象は避けられます。

メールや手紙で断るときの文例

・紹介者への文例

「【季節の挨拶・拝啓】○○(紹介者)様、いかがお過ごしでしょうか?
さくらの季節も過ぎ本格的な春ですね。
××です。いつもお世話になっております。

【御礼】先日は素敵な方を紹介くださってありがとうございました。
(丁寧版:先日は素晴らしいご縁を紹介していただき感謝いたします。ありがとうございます)

【お断りの依頼】大変申し訳ございませんが、今回のお話は遠慮させていただきたいです。

【お断り理由】ご紹介頂きました□□(お見合い相手)様は大変ご立派で素敵な方ですが、結婚後の希望や考えに相違を感じました。
?
【お断りの意志】私のわがままで誠に心苦しく思います。本当にごめんなさい。ご理解いただけますと助かります。

【お断りの確認】お願いがございます。

□様に遠慮させていただくことをお伝えください。

なにとぞよろしくお取り計らいください。

【御礼の締め・敬具】○○様にはいつも感謝しております。これからも○○様とのご縁を大切にしていきたいと望んでおります。
よろしくお願いいたします。

・お相手への文例

【季節の挨拶・拝啓】
さくらの季節も過ぎ本格的な春です。

□様、××です。

【お断り】本題に入らせていただきます。
大変申し訳ございませんが、今回のお話は遠慮させていただきます。

【お断り理由】いろいろとお話もさせていただきましたが、私が至らない故に、□□様と結婚後の希望や考えに開きがあると感じました。またやさしいお兄さんのようで、結婚を意識できませんでした。

【お断りの意志】私のわがままで誠に心苦しく思いますがお許しください。

【御礼の締め/敬具】□□様のこれからのお幸せを影ながら祈っております。

紹介者に電話で断る場合も「御礼⇒お断りの依頼⇒お断り理由⇒お断りの確認⇒御礼の締め」この流れは変わりませんが、紹介者との関係で言葉の丁寧度は変わります。文語体に“本当にごめんなさい”など口語体を一文意識的に入れると謝罪の気持ちが自然に強調されるでしょう。「お断りの確認⇒御礼の締め」が入ることで、紹介者を立てながらお断りの意志を確実に伝えられます。本人には期待を持たせないようにキッパリと短く断ることが大切です。

仲人への伝え方とマナー

お見合いの暗黙の流れとルール(特に紹介者が年配の方の場合)

1.お見合いの返事は紹介者を通す(直接本人には伝えない)
2.お付き合いを決めるのはお見合い後1カ月以内(会う回数で言えば2~3回程度)
3.お付き合いがはじまれば3カ月以内に結婚するかどうかを決める

この流れを意識すると、お断りするタイミングがわかります。お見合いした相手の方や紹介者への配慮と敬意が最優先マナー。自分が関心のない異性に気を持たせないことが大切。結婚相談所の場合は、理由を正直に伝えると別の適切な方を紹介してくれます。さらにお相手にはうまく仲介人がお断りしますので気楽です。

次ページ:お見合いを断る場合は紹介者への配慮と敬意を持って

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