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「会話泥棒」になってませんか? 話を噛み合わせる5つの会話テクとは

異性や年配の上司、友人と話していて「話が噛み合わない」と感じたことはありませんか? そういう意味じゃないと言いたいけれど、結局は「価値観が合わない」と諦めてしまいがち。しかしそれでは、仕事や恋愛、友人関係もうまくはいきませんよね。

阿隅和美さん(元アナウンサー、話し方美人アドバイザー)によれば、「噛み合わない話もありますが、会話とは『話を噛み合わせるもの』です」とのこと。今回は、話を噛みあわせる会話テクを教えてもらいました。

1:男性には動詞をたくさん使う

男女の話が噛み合わない一番の理由は、会話において女性はムード派である一方、男性は論理的だからとのこと。

「女性はただ気持ちを聞いてもらいたくて、過程を話しますよね。しかし、男性にとって過程はどうでもよく、結果が知りたくて『で、何が言いたいの?』と言ってしまいます」と阿隅さん。男性上司や夫婦になると、このパターンの会話は多いですよね。

「女性は『形容詞(気持ちを表す言葉)』を多く使いがちですが、男性は『動詞』しか聞いていません。解決策としては、男性と話すときには、『~したい』『~をやってみたい』など、動詞をたくさん使うようにするといいでしょう」

2:本心を探りながら聞く

「会話をしていても、相手の本心はわかりません。例えば相手に『お腹すかない?』と聞かれた場合、じつは相手のお腹がすいている可能性も。その気持ちを察して会話をすると、『気持ちが通じ合う』と思われます」

単純に聞かれたことに答えるのではなく、相手の表情や様子、裏の気持ちを探りながら会話をするのが基本なのですね。

3:語尾まで話をしっかり聞く

「無意識の内に話を遮ってしまい、自分ばかり話してしまう人が多いです。しかし会話は、最後に結論が出るもの。例えば『この間新しくできたお店行ったんだけど』→『私も行った! 味がイマイチだよね』→『(実は私の親戚が始めたお店なんだ……とは言えない)』ということもよくあります。しっかり語尾まで聞いてから、返事をしましょう」

親しい関係になるほど多い事例ですよね。会話泥棒になってしまうと、話が噛み合わないばかりか、相手に嫌な思いをさせてしまうことがあるので気をつけましょう。

4:主語を「私は~」から「あなたは~」に変える

「何でも『それ知ってる!』『そういうことあるよね』と、自分に話を持っていっていませんか? 『教えてあげる~』と上から目線で話す人が、女子には多いです。これは知識のひけらかしになってしまうので、要注意です」

特にママになると、自分の育児論や子どもの話ばかりと筆者も実感……。

「主語を『私は~』を減らして、『あなたは~』を増やすと変わります。『あなたはどうなの?』と聞きましょう。誰しも、自分の話を聞いてほしいのです。一歩大人になって自分の話は少なめにし、相手の話を聞くと好かれます」

これは恋愛でも同じことが言えるとのこと。さっそく試したいテクですね。

5:少しの間違いは目をつぶる

「話すことの目的には、3つあります。1つ目は親しい間柄で言いたいことを言い合って、ストレス解消やリラックスすること。2つ目はビジネスで実務的に話すこと。3つ目は人間関係を良好にするために、会話や雑談をすること。

この3つ目の目的は、『相手に好かれ、人間関係を深める』ことです。合っている・合っていないの議論をする必要はありません。だからこそ、多少の間違いには目をつぶった方がいいですね」

ビジネスなら徹底的に議論したり、白黒付ける必要ありますが、日常会話ではそんな必要はないのですね。

相手と価値観が違う場合は、「Yes/But法」を使うと良いとのこと。

「直接否定せず、『なるほど、そういう考え方もあるんだ』と一度受け入れます。そして『こういう考え方もあるよね』と提案しましょう。『否定された、押し付けられた』と思われず、素直に応じてくれることが多いです」

阿隅さんは「そもそも会話とは、言葉を通して『心のキャッチボール』をすることです。相手がどんな気持ちで話しているのか察し、相手の気持ちにマッチした言葉をプレゼントする。何を言われても、相手が間違っていても、とりあえずキャッチしてすくってあげてから返すイメージです」とアドバイス。

相手への思いやりや配慮を示すのが会話の基本ということを、今一度考え直したいですね。

阿隅和美
元中部日本放送アナウンサー・NHK BS キャスターなどアナウンサー歴20年。現在話と和のチカラwachika代表、話し方美人アドバイザー。企業や大学の研修講師を経て、話し上手になる秘訣「話し方美人7つの法則」をまとめる。現在は女性・専門家向けに、セミナー・プレゼン・接客・面接などの話し方研修・レッスンを行う。また「女性の再就職支援のための話し方」「ストレスをためない、家族の心身の健康につながる話し方講座」講演も行っている。

HP http://wachika.com
ブログ http://ameblo.jp/smile-and-voice/

(OFFICE-SANGA 宮野茉莉子)

※この記事は2013年12月27日に公開されたものです

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