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日本各地のお正月の風習たち「ナメタガレイを食べる」「西日本に多い『三社参り』」

お正月といえば、家族と一緒におせちにお雑煮を食べて、初詣に行ったりするなどが一般的です。しかし、地域によっては、他の地域にないような風習や習慣があります。例えば、京都の場合は「にらみ鯛」という、1月4日まで食べてはいけない縁起物のタイの焼き物があります。

【にらみ鯛? どんど焼き? 「わが家のお正月の過ごし方」】

今回は、こうした日本各地の珍しいお正月の風習を紹介します。

お正月にはカレイを食べる

東北地方では、正月に「ババガレイ」という、大きなサイズのカレイを食べる習慣があります。ご当地では「ナメタガレイ」と呼ばれており、煮付けにして出されます。ババガレイは冬に産卵期を迎えるので、子持ちのババガレイは「子孫繁栄」を祈願して食べられます。

煮こごりも絶品なのだとか。

イモがもらえるくじ当て

青森県の津軽地方では、お正月にイモ当てという遊びをします。くじを引くと「親」か「子」のどちらかが当たり、親の場合は大きなイモ、子の場合は小さなイモがもらえます。ただこれだけですが、この地方では昔から親しまれているもので、駄菓子屋などでも遊べるそうです。

ちなみに、「イモ」というのは本物のイモではなく、割ったサツマイモような形をしている「ドーナツのようなお菓子」です。

下の句かるた

北海道では、百人一首の下の句を読み、下の句の札を取るという遊びをします。これは「下の句かるた」(北海道かるた)と呼ばれている遊びで、紙製の札ではなく、木製の札を使います。下の句を読む遊び方は他の地域でも見られますが、取り札が木製なのは北海道だけのようです。

百人一首を覚えていても、木製の札は独特でやりにくいそうですよ。

西日本に多い「三社参り」

福岡県や佐賀県、山口県など、九州・西日本の地域では、「三社参り」というものが行われます。これはお正月の初詣で、三つの神社を参るもの。どこの神社、というのは特に決められておらず、とにかく三つの神社を回ります。

鬼揚子というたこを揚げる

山口県の見島では、「鬼揚子」(おにようず)という鬼の顔が描かれた奇妙なたこを揚げる風習があります。これは子供の成長を祝って揚げられるたこで、年末に家族や親戚一同で作り、お正月に揚げるようです。

お正月期間は同じ所に3泊してはいけない

福岡県・筑紫野市の一部の地域では、同じ場所に「3泊してはならない」という変わった風習があるそうです。1泊、2泊、そして4泊はOKで、3泊は駄目なのだとか。変わった風習ですよね。

まとめ

全国には、こうした変わった風習が今でも残り、また行われているそうです。細かい地域では、もっといろんな面白い風習があるかもしれませんね。皆さんの地元には、こうした変わったお正月の風習はありますか?

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年12月27日に公開されたものです

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