お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

時間がなく本の中身を素早く知りたい場合―あとがきを先に読む

あとがきは普通、一番最後に読むものですが、あらかじめ本の中身を把握しておきたいときは最初に読むと内容が分かります。時間のないとき、中身を読むまで待ちきれないときなどにおすすめです。

【読んでいる本で、その人の心理が分かる「歴史小説好きは、保守タイプ」】

あとがきは、その本を読むための指針となる

あとがきには、著者の率直な感想や、その作品に対する思いが書かれています。長い長い文章の中で、著者が読者に一番伝えたかったこと、自分にとって大切だと思う部分についての説明書きがあるので、場合によっては、あとがきを読むことでその本のどこを重点的に読んでいけばいいのかという指針となります。

また、総括的な内容が端的に書かれているので、実際に中身を読む前に本の内容が分かることも多いです。本の楽しみ方は人それぞれですが、あまり読む順番にはこだわらないという人は、あとがきから先に読んでみるのもいいですね。

あとがきに書いてあること

それでは、あとがきには具体的にどんなことが書いてあるのでしょうか?

「その本が書かれた目的」
著者が、なぜその本を書こうと思い至ったのか、その理由が書かれている。

「どんな読者を想定して書いたのか」
本を書き始める前には、たいてい特定の読者層を意識しているもの。ティーン向け、青年向けなど……読者を絞り込むことで、書きやすくなる。

「その本が生まれた背景」
例えばエッセイなら「知り合いの出版社の人にすすめられて」など、その本がどのような過程を経て企画されたのかについて書かれている。

「書きもらしてしまったこと」
いくらプロとはいえ、何百ページもの作品を書いていくときには、書きたいと思っていたのにうっかり入れ忘れてしまったということもある。「本当はこんなエピソードも入れるつもりだったんだけど」なんてちゃめっ気たっぷりに告白していたりする。

また、事情があって省くことになったエピソードについての解説など。

「お礼」
本を書くにあたってお世話になった方へのお礼もよく書いてある。出版社の担当者、情報を与えてくれた人、登場人物のモデルになってくれた人、そして執筆活動を支えてくれた自分の家族へのお礼が書かれている場合もある。

※この記事は2013年12月25日に公開されたものです

SHARE