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抑えておきたい正月のあれこれ「除夜の鐘は大みそかに107回、年が明けて1回つく」

お正月というと何を思い浮かべますか。大みそかの除夜の鐘にはじまり、お餅や門松など、日本に昔から伝わる風習がたくさんあります。これらにはどのような意味があるのでしょうか。そもそもお正月とはどのようなものなのでしょうか。

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お正月のお飾り

お正月とは、もともとは歳神様をお迎えして祝う行事のことです。門松やしめ縄は歳神様をお迎えするものなのです。これらは、以前は正月事始めといって12月13日に全て行ってきましたが、13日では早すぎるので最近は年末に飾ることが多くなっています。

ただし29日は「く=苦」の日ということで避け、大晦日の31日も「一夜飾り」になるので避けて、28日までか30日に飾るのがいいとされています。

門松は松と竹で作りますが、地方によっては常緑樹の楢(なら)・椿(つばき)・榊(さかき)などを使う場合もあります。門松はここに歳神様が降りてくるという目印です。この風習は民間から広まったものなので、今でも皇居には門松は立てないと言われています。

門松を立てない地域もあります。

しめ縄は結界(けっかい)を表しています。人間に災いをもたらす禍神が、家の中に入ってこないようにとの意味を持っています。しめ縄は部屋の他、玄関・床の間・神棚・台所・車の前などに取り付けます。地域によっては玄関には張らないというところもあります。

これらのお正月のお飾りは大抵、1月7日の七草のときに外します。

除夜の鐘はなぜ108回?

飾り付けや大掃除が終わり、新しい年を迎える準備が万事整った頃に聞こえてくるのが除夜の鐘です。あの荘厳な鐘の音を聞くと「いよいよ今年も終わりかぁ」という気分になります。

除夜の鐘は大みそかに107回、年が明けて1回つきます。鐘をつく理由は諸説ありますが、その1つに、人の心にある煩悩をはらうためと言われています。仏教では、人には108の煩悩があり、その煩悩をはらうために除夜の鐘を108回つくとされています。

餅つきの由来

年が明けておせちと共にいただくお餅は、本来は歳神様にお供えするものです。餅つきは、お飾りと同様、12月29日を避けて行います。日本にはもともと、祝い事や非日常を示す「ハレ」の日にの餅を食べる風習がありました。

お餅を供えて歳神様をお迎えし、その年の安全を祈願するという意味があるのです。

まとめ

冬休みの一部にように過ごしているお正月ですが、それにまつわるモノやコト1つひとつに深い意味があるのですね。次のお正月はこれまでとは違った気持ちで迎えることができそうです。

※この記事は2013年12月10日に公開されたものです

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