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夫のたばこ、冷え、毛染め……妊娠力ダウンの真犯人はどれ?

◆睡眠
―「生活が不規則になるのは、働いている女性ではしようがないのかな、という気もします。そのなかで上手にホルモンバランスを整えることのできる方法があれば知りたいです」(27歳)

「睡眠の調整が難しい人もいるかもしれませんが、夜10時~深夜2時には、本当は寝ていたほうがいいのですよ。もし忙しいのなら、早く寝て、その分早く起きて朝に仕事をするといいでしょう。夜中の2時3時まで仕事して朝7時に起きるくらいなら、夜0時に寝て朝4時に起きて仕事することをオススメします」

◆そのほか
―「多産の人と、産みにくい人とでは、カラダの何がちがうの?」(32歳)

「産みにくいというのを、妊娠しにくいと考えれば、何か妊娠しにくくする原因があるはずなので、たとえば卵管が詰まっているだけなのか、排卵が起こっていないのかなど、何が原因なのか調べてみないとわかりません」

―「生活用品とか食品添加物に含まれる化学物質は妊娠によくない?」(34歳)

「食品添加物は当然カラダによくないでしょう。なかには環境ホルモンの影響が懸念されるものもあります」

―「毛染めや脱毛がカラダにもたらす悪影響について」(31歳)

「毛染め、脱毛そのものは妊娠に関係ありません。ですが、その溶液に含まれている化学物質がよくないかもしれませんね。いずれにしても、心配するほどのことではありません。

妊婦に毛染めや脱毛はよくない、といわれますが、毛染めや脱毛そのものが悪いというより、妊娠中にホルモン変化の影響があり皮膚トラブルが起こりやすいカラダになっているということです。あえて刺激するようなことをするのは避けようということ」

―「都心の空気が悪そうな所に住んでいますが、妊娠力が平気か心配」(32歳)、「埃まみれの部屋って女性のカラダによくない?」(28歳)

「妊娠というよりは、ヘルスケアの心配がありますね」

先生、いろいろお答えいただきありがとうございました。次回は、基礎体温や生理の疑問についてお答えいただきます!

(文:小池直穂、イラスト:macco)

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産婦人科医 片桐由起子(かたぎりゆきこ)先生

1992(平成 4 )年 3月 東邦大学医学部医学科卒業
1992(平成 4 )年 4月 東邦大学大学院医学研究科入学
1996(平成 8 )年 3月 東邦大学大学院医学研究科修了
1996(平成 8 )年 4月 東京都立荏原病院(現:財団法人東京都保健医療公社荏原病院)勤務
1998(平成10)年 7月 東邦大学医学部産科婦人科学講座研究生
1999(平成11)年 3月  東邦大学医学部産科婦人科学講座助手
2001(平成13)年 7月  Center for Reproductive Medicine and Infertility Weil Medical College, Cornell University 留学
2005(平成17)年 4月  東邦大学医学部産科婦人科学講座助手復職
2007(平成19)年 7月  東邦大学医学部医学科産科婦人科学講座講師
2010(平成22)年 7月 東邦大学医学部医学科産科婦人科学講座准教授
2010(平成22)年12月 東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター副センター長
2010(平成22)年12月 東邦大学医療センター大森病院臨床遺伝診療室室長 兼任
現在に至る

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医
日本周産期新生児医学会周産期(母体胎児)専門医
日本内分泌学会 専門医

(取材協力:片桐由起子、文:小池直穂、イラスト:macco)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年11月18日に公開されたものです

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