夫のたばこ、冷え、毛染め……妊娠力ダウンの真犯人はどれ?
◆運動
―「ヨガをするとホルモン値が正常になるって本当?」(32歳)、「インナーマッスルが発達していそうな人は、お産に強そうなイメージ。実際どうなの?」(35歳)
「ホルモンや栄養分は、血液の流れにのってカラダを巡ります。血流が悪くなればそれらが滞り、卵巣機能の低下や受精卵が着床する子宮内膜がなかなか厚くならない、といった事態を招きかねません。
卵巣や子宮といった骨盤内臓器には、よい血液循環が欠かせません。適度な運動は非常に効果的で、そのひとつの手段としてヨガをとり入れるならば、それはいいことです。
point 子宮や卵巣は血流が大切
老廃物は、静脈やリンパ系を流れて処理される。そのため、静脈やリンパがきちんと流れ、新鮮できれいな血が通る状態はいいこと。血流を滞らせる冷えはカラダによくない。
また、体脂肪率が低くてインナーマッスルが発達しているとすると、良好な生活習慣をキープしているからとも考えられます。そういうことなら、お産にもいい影響があるかもしれませんよね」
◆冷え
―「冷え性が改善されると妊娠する確率も上がるのかどうか」(29歳)
「骨盤内臓器の血流がよく巡るようであれば、卵巣の加齢を進みにくくするひとつの要因となるでしょう。ですから、カラダの冷えをとるのはいいことです。
あとは、妊娠する周期に卵子がよく育つのか、着床したあとに胎児がよく育つのかどうかに血流は関係しています。血流障害があると、妊娠の維持に必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が悪くなって、それが原因で流産することもあります」