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ダイエットにまつわる噂を専門医に聞いてみた!「本当:食事抜きは痩せにくくなる」「本当:辛いものは効果的」

世の中に出回っているダイエット方法には、効果的なものだけでなく、間違ったものも多くあります。また、「こうすれば痩せる!」というようなうわさもいくつかありますよね。今回は、こうしたダイエットにまつわるうわさの真偽を確かめるべく、ダイエットの専門医にお話を伺いました。

食事を抜くダイエットは効果が薄い?

今回、お話を伺ったのは、渋谷DSクリニックの院長・林博之さんです。

――最初に、「食事を抜くダイエットは逆に痩せにくい」という話がありますが、これは本当でしょうか?

林院長 食事を抜くことは、一時的な体重減にはつながりますが、やめてしまえば元に戻るだけです。また、続いたとしても、栄養バランスが取れていなければ代謝が落ち、逆に痩せにくい体質になってしまいます。

――痩せにくくなるのは本当なのですね。

林院長 単に減らすのではなく、全体の総カロリーを意識して栄養バランスの整った食事内容にすることが大切です。

――なるほど。次に、ダイエットをする際は、朝ごはんをしっかりと食べることが大事というのは本当ですか?

林院長 これは本当です。朝ごはんを食べることで体内機能の目を覚まさせる、つまり体温を上げ、代謝機能を高めることになります。朝ごはんを取らず、空腹状態で昼食をがつがつ食べてしまうと、血糖値の上昇も急激になり脂肪が蓄積されやすくなります。

日中は活動量も多いので、朝ごはん・昼ごはんは栄養バランスに気をつけながらしっかり食べましょう。

辛いものの取り過ぎや水の飲み過ぎはNG

――朝ごはんなど、食事はバランス良くしっかりと取るのがいいということですが、食べ物の中で「辛いもの」は脂肪燃焼に効果が高いという話は本当でしょうか?

林院長 代謝を高め、体を温める食材なので、食事に取り入れるのは良いです。唐辛子に含まれているカプサイシンには、熱を生成する褐色脂肪細胞を活性化する作用があるともいわれていますね。ただし、取り過ぎは胃が荒れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

――効果があるといって、辛すぎるものを食べるのは避けた方がいいということですね。あと、一日に水をたくさん飲むことがダイエットに効果がある、というのは本当でしょうか?

林院長 単に多く飲めばよいというわけではありません。体内の水の巡りが悪いと、逆に水太りになる可能性があります。夏場は熱中症や脱水症状に注意が必要なので、意識的に水分を取ることも必要ですが、ダイエットにおいて水を多く飲むと痩せる、とは言いにくいと思います。

――ダイエット中の食事で、ゼロカロリー飲料やゼロカロリー食品を摂取するのは良いことなのでしょうか?

林院長 今まで砂糖を使っていた料理はゼロカロリー甘味料に替える、コーラをダイエットコーラに替える、おやつはゼロカロリーのゼリーにする……といった利用の仕方は良いと思います。ただし、食事をゼロカロリーの食品に置き換えるのはNG。食事はあくまでもバランスよくしっかり食べ、ゼロカロリー食品は補助的に取り入れるのがベターです。

――なるほど。あくまで補助として利用すると効果的なのですね。それから、痩せる目的でサウナに行く人もいますが、実際に効果は高いのでしょうか?

林院長 サウナで汗をかくのは、一時的に代謝を高め、水分が出る分体重も多少減りますが、痩せるといえるかどうかは疑問です。というのも、サウナから出て水分を取れば戻ってしまうので……。

――一時的に減るだけで、ダイエットとしての効果は薄いのですか……。痩せようとして無理にサウナで汗を流している人は、やめた方がいいのですね。

まとめ

ダイエットにまつわるうわさについて、専門医に真偽を聞いてみましたが、本当に効果があるもの、ほとんど効果がないもの、さまざまでした。ダイエットは簡単にできないものですから、できるだけ誤ったことはしないようにしたいですね。

渋谷DSクリニック
http://www.dsclinic.jp/

(取材協力:林博之、文:貫井康徳@dcp)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年09月02日に公開されたものです

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