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つらい冷え症! 夏冷えには漢方薬で対処しよう


草鹿砥先生「H美さんには当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を処方します。ちょっと覚えにくい名前ですね(笑)」

Point! 草鹿砥先生の初心者講座1

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は味に少しクセのある漢方薬です。飲みにくい場合はオブラートなどを使ってもよいでしょう。

H美「とうき……、長い名前ですね。珍しい漢方薬なのでしょうか?」

草鹿砥先生「冷え症に処方する漢方薬として珍しいものではありません。H美さんの場合、冷えて血や気の巡りが悪くなり、それによって頭痛や腹痛が引き起こされている状態です。もともと血の量が少なかったり、足りないということもあるかもしれません。当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、冷えに加えて痛みの症状を訴えている方に処方する場合が多いです」

H美「同じ冷え症でも、処方される漢方はちがうんですね」

草鹿砥先生「そうなんです。会社では長袖や膝掛けで過ごしているそうですが、薄い腹巻きなどをするのもいいかもしれません」
H美「外は暑いですが、中は腹巻きをしていいくらい冷えていますもんね」

草鹿砥先生「それから、口当たりがよいからと冷たい食べ物や飲み物、スイカやパイナップル、マンゴーなどのとり過ぎは体を冷やしてしまうことがあります。好きでもほどほどにしましょう」

Point! 草鹿砥先生の初心者講座2

このほか、脂っこいものや甘いものも控えましょう。また、体をあたためる効果のある生姜やネギ類、シナモンやコショウ、八角や、利水効果のある豆類、貝類をとるとよいでしょう。血を補うためにはレバーや鶏肉、プルーンも効果的です。

H美「マンゴーが好きですが、食べ過ぎないように気をつけます……」

草鹿砥先生「これで2週間ほど経過を見てみましょう」
H美「わかりました」

【次ページ】漢方を使ったH美さんに訪れた“意外な変化”とは?

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