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女性からの告白はNG! 自爆を避けて恋を成就させる11の掟

恋愛部長

豊富な失恋経験・恋愛アドバイス経験をもつ“恋がへたくそな女子代表”恋愛部長さんが、働く女子の恋の悩みにアドバイス。さまざまなトライ&エラーのすえに編み出された、誰でも真似しやすい「恋のメソッド」を指南します!

こんにちは、恋愛部長です。私、実生活でも友だちの恋愛相談を受けることが多いんですが、ホントに、みんな同じような展開で、同じことに悩んでる! と思います。やっぱり普遍的な悩みってあるんですね。今回も、そんなみんなの悩みをいっしょに考えながら、ドツボにハマる前にうまく切り抜ける方法を身につけましょう!

好きな彼に、「玉砕覚悟」で告白したい!

振られるとわかっていながらもやっぱり諦められず、告白したいけど勇気がない。(ゆみこ/30歳/商社・卸/事務職)

今回のお悩みは……なるほど。振られるとわかっていながらも、告白したい!(けど、勇気がない!)というものですね。あー、ありましたね。私も若いときはそうでした。玉砕覚悟で告白したい衝動? っていうか、私は実際、人生で2回だけ、真正面から告白しました。そして、2回とも見事な玉砕をしている!(いばれることじゃないけれど)だからというわけではないんだけど。私は、基本女子は告白しないほうがいいというスタンス。10代の女の子を除いてね(10代の告白はうまくいく確率が高いので、止めません)。

そもそも、なんで告白したくなるのか。告白したくなるということは、たいてい、相手の気持ちを確かめたい「仲はいいけど恋人ではない関係」から、「付き合っている」という段階にステップアップしたい、という気持ちがあるってこと。そのベースにね、必ず、「相手は自分のことを憎からず思ってくれているのではないか?」「いやむしろ、好意を持ってくれている気がする!」という期待があると思うんです。だからこそ、「今は、私の気持ちが相手に伝わってないから関係は変わらない」「でも、いったん私の気持ちを伝えれば、向こうも振り向いてくれるのでは?」と思う。

さらに、よく思うのが、「相手もそれを待っているんじゃないか?」というもの。たとえば、遠まわしに、「俺って、言ってきてくれると好きになっちゃうんだよね」とか、「俺って自分から口説くとかできないタイプ」とか言われた、などね。「これって、私の告白待ち? 告白しろってこと?」って思っちゃう。もしくは、「私が告白しないと、2人の仲は一生変わらない!」って思っちゃう。

でもね、私が思うに。告白しなきゃ動かない恋愛なんてないんですよね。どんなに、相手の男性が、気のあるようなそぶりをしていたって。どんなに2人の仲がよくて、もはや「付き合ってる」の手前!? っていう関係だって。告白しなくても、進むものは進みます。お互いの気持ちさえ向き合っていれば、進んでいるはず。逆に、告白しなきゃいけないと思いこんでいる時点で、その恋は成就にはほど遠い、とも言えます。

「簡単に手に入った恋」には気持ちが入りにくい

告白しないほうがいい、と私が言う理由は、ただひとつ。告白は、男性の自発的な「好きになる」気持ちをクールダウンさせるから。男性は、どんなに草食だろうが、受け身だろうが、好きな女性にはちゃんと行動に出るものです。それがどんなにわかりにくかろうと。ストレートに好きとは言わないにしても。なんとか会えるように誘ってきていたり、電話をしたら必ず折り返したり、予定がキャンセルになるときは代替案を出してきたり。好きな女性にアプローチして、自分を好きになってもらえるようがんばること。それが、彼らの恋愛の醍醐味。

「好き」と思う気持ちだけではダメで、獲得行動に出て、自ら努力することで、より相手に対する気持ちが盛り上がり、「独占したい」「付き合いたい」というピークまでいくのです。そこまで男性が自力で持っていくまで、女性は手を出さないほうがいい。せっかくすごく好きになるはずだったものが、相手に告白されたことで、努力する必要がなくなり、急にどうでもよくなってしまう。男性には狩猟本能があるので、自分の力で口説き落とした、という実感こそが、大事です。簡単に手に入るものにはイマイチ気持ちが入らなくなる。はじめは盛り上がっていたのに「なんだ、そんなに好きじゃなかったかな」となっちゃう。

だから、男性の気持ちがピークまで盛り上がって、実際の行動をバンバンしてくるまでは、こちらからは告白という確証は与えないほうがいい。そのほうが「親切」ってものです。

だけど、それが待てずに、どうしても告白したくなる、というのは、要するに相手の気持ちを上手にこちらに向かせられていないってことなんじゃないでしょうか? 最初は向こうが好意を見せていたようだったのに、段々ただの友だちのようになってしまった、とか。どうもあと一線越えてきてくれずに、あいまいなままだ、とか。そういう、こう着状況で、みんな「告白したい!」という気持ちに駆られるような気がします。でもそれって、本当は、相手の気持ちを盛り上げる努力をすっ飛ばしているだけです。

相手の気持ちを盛り上げる努力って何かといえば「確証は与えないまま、自分の好意をチラ見せすること」。以前「恋のピンポンダッシュ」とご紹介した方法のように、自分が相手を好きだというふうに「見せ」つつも、確証を与えず、相手がやきもきするように仕向けることです。そして、そのあいまいな状態にがまんできなくなった相手に行動を起こさせること。そういう相手の気持ちを上手に引っ張るような行動のほうが、告白するよりずっと「付き合う」には近道なんです。一見遠まわりに見えてもね。

片思い期間が長いほど想いが凝り固まる「片思い疲れ」の可能性も

そもそも、告白したい、というのはこちらの都合です。こっちの気持ちが切羽詰まって、どうにも今すぐ白黒つけないといられなくなった状態です。でも、相手にしてみれば「なんで今?」っていうことが多い。恋愛は、相手の気持ちの盛り上がり具合を常に考えないとダメです。告白したい! と焦っている女子の話を聞くと、大抵の人が「相手の気持ちがわからないから」と言います。その気持ちのありかを知りたくて、一か八かの賭けに出たい、と。でも、そういう「相手の気持ちがわからない」と女子が言う場合は、たいがい「相手の気持ちがそれほど盛り上がっていない」というのが実情だったりします。

前にも書きましたが、男性は、好きだと思っていれば、必ずわかりやすい行動に出ます。どっちつかずだったり、あいまいだったり、思わせぶりだけど行動に出なかったりする場合は、男性の気持ちがそれほど盛り上がっていないか、こちらから「好き好きオーラ」を出し過ぎたせいで引き気味になってしまっているから。

男性なんて、女性に比べればはるかにわかりやすいです。「好き」なら、「好き」らしくしています(女子のほうがよっぽど複雑でしょ)。それを複雑に考えて、「彼は自分を好きっぽいけど、自制しているようだ……」なんて思っているから訳がわからなくなるんです。男性の好きには、いろいろな度合いがあるだけ。「付き合いたいくらい好き」か「友だちでいたい好き」か、「エッチだけとりあえずしたい好き」か。それによって、態度も行動も変わります。自分に対する想いの度合いを正しく読んでいれば、そんなに難しい態度とは思わないはずです。

「振られるのを覚悟で告白」というのは、可能性が1%でもあるならそこにすべて賭けます! という「特攻隊」的発想です。自爆覚悟というか、破れかぶれな一手という気がします。それでも、「もう告白してスッキリしたい!」と思ってしまう背景には、ひとつに「片想い疲れ」という心理があると思います。

「片想いは半年まで」と私はよく言うんですが、片想いって、長くなればなるほど、想いが凝り固まるというか、発想に柔軟性がなくなって瞬発力も落ち、どんどん成就率も下がって行くと思うんです。恋がいちばんまとまりやすいのは、こちらがそれほど思いこまないで、軽い気持ちでアプローチして、向こうに盛り上がってもらえる場合。片想いでじーっと好きでいる間に、どんどん妄想、空想、未来予想が膨らんで、現実から乖離してしまうことが多い。そうなると、相手の気持ちが今どれくらい自分に向いているのかもわからなくなるし、好きでいる時間、想いの大きさの分だけ、何とかして結果を出さないといけないような強迫観念にもとらわれます。その状態が「片想い疲れ」。

相手のことを想うことにも、相手の反応に一喜一憂することにも疲れてしまう。まぁ、考えすぎで頭が煮詰まっちゃっている状態ですね。おそらく、その状態になるまでに、女友だちにも死ぬほど相談しているし、彼自身にも脈はないかと探りを入れまくって、その反応の真意をあれやこれや想像して、考えくたびれているはずです。そうなると、とにかく答えがほしくなる。YESかNOか(心のどこかでは、彼は自分を好きで、告白を待っているのではないか? という淡い期待もある)の判断を仰ぎたくなるんです。

でもね、告白でYESかNOかが出ればいいですよ。でも出なかったらどうします? 告白すればきっと運命は開けるはず! なんて思っていても、現実はそんなふうにキッパリはしていません。ただでさえあやふやな態度で、自分を好きかどうかわからない(ように見える)男性のことです。告白しても、結局何も変わらないか、「好きではあるけど、付き合うかどうかはちょっとわからない……」なんて言われてしまう可能性も大です。そうだった場合。「好きではあるけど」という言葉につい頬が緩んで、そのまま片想いを続行してしまうことも多々あるでしょう。だけどね、私から見たら、「好きだけど」の「だけど」がついた時点で、答えはNOなんです。どんなに可能性があるように見えても。ホントに相手の女性を好きで付き合う気が少しでもあるなら、「だけど」はつきません。「わからない」なんて引き延ばしません。それらの返事はすべて、「付き合うほどの好きという感情はないけど、自分のことは好きでいてね」というメッセージです。早い話がキープちゃんです。バカにするのもいい加減にしてよ! って怒っていいレベルです。

思い切って、彼との関係をリフレッシュする

告白をしてしまうとよくないもうひとつの理由には、そういう変な上下関係が生じてしまう可能性があるってこと。告白=惚れた弱み。なぜか相手が図に乗って、ワガママを言いやすくなります。男性って、自分のことを好きかどうかわからない女性には丁重に対応するくせに、自分に惚れていると思った途端、態度が豹変するんです。しかも男性は、ひとりでも多くの女性からモテていたい、根っからの「モテたい病」。自分のことを好きでいてもらいつつ、付き合うことは避けられるという、キープちゃんの立場にいてくれる女性はとてもありがたいんです。

だからね、告白してスッキリできる、2人の関係がいい方向に進むかも、というのは甘い。むしろ、ハッキリ振ってくれればいいほうだと思ったほうがいい(相手の男性が誠実な人であれば、この先に希望を残さず、ハッキリキッパリ振ってくれるはずです)。それでも告白しますか? 玉砕覚悟で突っ込みますか?

もしも今、「片想い疲れ」しちゃって、2人の間がどうにも進まないこう着状態にあったなら、告白する前に、まずは関係をリフレッシュすることをオススメします。ズルズル会い続けている、メールを続けているのであれば、一度ふっと連絡を途切れさせてみる。緩急をつける。そして、他の男性たちとの交友の輪を広げましょう。彼が知らない友だち付き合いを持つことで、彼から見て「見たことのないあなた」をつくるのです。男性は、「ずっと自分のことを好きでいるだろう女子」には、手を抜くもの。そうではなく、「離れていく可能性もある」、「誰かに持っていかれるかもしれない女子」であれば、見直してくれるはず。

また、もしも彼に対して、そっけない態度をわざと取っているようなことがあるならば、それを修正しておくのも大切。わざとそっけない態度を取っていても、気持ちはダダ漏れになっていることはよくあること。それって、男性から見ると、ちょっぴり「痛い」女子だったりします。だったら、素直に相手に対して「好き」っていう態度を取る。言葉に出さずに態度で示しましょう。相手をほめる、「そういうところがいいよね」「いっしょにいて楽しいな」など相手がうれしくなるようなことを言う。そういう態度で「好き」を表現すれば、わざわざ告白する必要なんかなくなります。大事なのは、じめっとした「好き」ではなく、カラッとした「好き」であること。まわりくどく探りを入れたりするような行動はやめて、面と向かって堂々と行きましょう。そのほうが、男性からも好感を持って受け入れてもらえるのです。

会っているときは、素直に「好き」を表現する。そして、会っていないときは、何をしているかわからない。何を考えているかわからない、という状態が、彼の気持ちを盛り上げるポイント。案外、みんながやっていることの逆ではないですか?(よくやっちゃうのは、「会っているときはそっけなくしようとして、会ってないときは、せっせとメールしたり電話したりして関係をつなごうとする」でしょ)

そして、わかりやすく彼のほうから口説きやすくさせてあげた上で、それでものってこないようなら、それは「脈がない」ってこと。ある程度で見極めをつけたら、自分からサッと引いてみる。追いかけてこないなら、彼の線はないですから潔くあきらめることです。告白したのにぐだぐだ言われてキープされるくらいなら、自分でちゃんと見極めて、自分の意思であきらめるほうがよっぽどいい。彼との関係も、うまくすれば友だちのまま維持できますしね(維持したいかどうかは置いといて)。

告白に勇気を出すよりは、もっと恋が本当にうまくいく方向にその勇気を使うべき、と私は思います。大事なのは、現状分析。まずは、相手をよ~く見ることです。

それでは今回のまとめです。

【告白による自爆を避けて、恋をうまくいかせる方法】
1)告白は、まず相手が自分を好きなのではないか? という期待によって生まれている
2)でも、告白しなければ進まない恋などない。お互いの気持ちが向き合っていれば、何もしなくても勝手に進むもの
3)告白は、男性の自発的な気持ちの盛り上がりを冷ましてしまう。恋の醍醐味を奪うもの
4)男性を、「追わせてあげる」ことが、恋を盛り上げる正しい方法
5)「相手の気持ちがわからない」、というときは、相手の気持ちがこちらに向いていないことが多い。なぜなら、男性は、好きなときはわかりやすい行動に出るものだから
6)玉砕覚悟の告白は「片想い疲れ」が原因かも?
7)長く片想いをしていると、相手の気持ちが見えなくなるし、自分の想いの落とし前をつけたくなるもの
8)告白しても、ハッキリ白黒つくとは限らない。体のいい言葉で、キープされる可能性も
9)告白したい衝動にかられたら、2人の関係をリフレッシュすること
10)会えたときは素直に「好き」を表現。会えないときは、何をしているかわからないくらいさっぱりと。その緩急が相手をひきつける
11)脈がないと自分で見極めてキッパリ引くのも大事

※この記事は2013年07月25日に公開されたものです

恋愛部長

自身の豊富な失恋経験・恋愛アドバイス経験をもとに、恋愛ブログ「恋はいばら道」を連載中。10代から40代まで幅広い女子の共感を呼ぶ。著者に『28歳からの必勝ルール 恋愛部長の恋のムチ』(大和出版)、『にっちもさっちもいかない恋がうまくいく本』(大和出版)など。

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