コンビニ食品でダイエットするには? 脂肪を燃やす体・5つの掟
◆脂肪を燃やすには「噛めるものを選ぶ!」
三城先生「脂肪が燃えやすい体、つまり燃焼力について学んだら、次に気をつけたいのは、食べ物を選ぶ力です」
操「食べ物を選ぶ?」
◆飲み込む食べ物ばかりでは、内臓が働かなくなる! 腸が怠け者になる!?
三城先生「イラストの食品を見てください。どちらの食品がより多く噛む必要がありそうか見比べてみて」
三城先生「噛むと唾液が出て、消化吸収をよりよくします。口は消化吸収のはじまりなんですよ。噛むと内臓を動かすスイッチが入り、胃腸が使われて消化吸収がよくなって、やせやすくなります。噛むことでアゴも使われますから、顔やせにもなりますよ」
操「そうなんだ! 知りませんでした。でも先生、ヨーグルトやスムージーはあまり噛む食品じゃありませんけど、いいんですか?」
三城先生「そうですね……、形のない流動食品は、腸にとっては一生懸命動かなくても楽に栄養吸収できてしまう食品なんです。長期的にそれだけをとり続けると、腸が怠け者になって、消化吸収力が落ちてしまいます。最初のうちは吸収しやすいから効果的だと思いますが、長期的には、流動食ばかりに頼るのはよくないですね。
サプリメントも飲み込むだけですから、腸は使われません。サプリメントをとるなら、適度な量と頻度が大切です。栄養があるかないかではなく、噛めるか噛めないかで選んでみてください」。
三城先生「イラストの話に戻りますが、おにぎりとサンドイッチなら、より噛めるのは、おにぎり。サンドイッチには、いろんな野菜が入っているのでいいと思うかもしれませんが、おにぎりより噛みませんし、案外脂質が多いもの。あと、麺類も選びがちですが、麺もほとんど噛みません。噛めそうな形状のものを選ぶようにしましょうね。
野菜なら、細かくカットされた葉物の多いサラダよりも、温野菜など固形の野菜量が多いものや、海草などが入ったものを選びましょう。おみそ汁やスープを選ぶ際も、固形の野菜量が多く入ったもののほうがオススメです」。
操「でも、温野菜などは熱を加えているから、野菜のビタミンが壊れたり、栄養素が流れ出てしまっているのでは?」
三城先生「工場でカットされた状態で流通している生サラダは、加工過程で栄養素のほとんどが失われていると思っていいでしょう。それに比べてスープなら、汁に栄養素が流れ出ているので、スープでとるといいんですよ。加熱された野菜でも、栄養素の全部が壊れる訳ではありませんしね。
夏になると冷たい物を食べたり、クーラーにあたって内臓が冷えがちです。内臓の働きが弱まってしまっているので、温かいスープで温めてあげてください。
もうひとつ、サラダで気をつけたいのが、ドレッシング。ドレッシングの油で太ってしまいます。かける量を調節しましょう!」
操「野菜ジュースはどうでしょうか?」
三城先生「野菜や果物のジュースも健康的に見えますが、ジュースは噛めないだけでなく、糖分が多いですから、ダイエットには向きませんね」
操「野菜ジュースを飲んで、健康的にダイエットをしている気になってました」
三城先生「でもね、ダイエットのルールにばかり縛られないでください。考えすぎると食べるのが楽しくなくなってしまいますから。知識を身につけたうえで、おもいっきり楽しく食べることです」
操「はい! 燃焼力と食選力ですね。夏ですし、好きなものを楽しく食べたいですー!」
三城先生「最後に“ダイエット=ダイエットのルール”に自分が縛られないための、自分の体を知る方法をお伝えしますね」