結婚後も「お金のかかる趣味」を続けたい! これってワガママ?

編集部 確かに、週に2回ペースで演劇や歌舞伎、ライブを観に行き、週末も含めると一カ月に約8回飲み会があるというのは、比較的、頻度が高いのかも……。
花輪 私自身も経験があるんですが、20代のころは、スケジュールがびっしり埋まっていないと気がすまない時期なのかもしれません。若いうちに、こうした経験をしておくのは悪いことではないのですが、収入以上にお金を使う習慣が身についてしまうと、なかなか抜けられないので、将来のことを考えるとそろそろ卒業のための準備をはじめてもいいかもしれません。
編集部 今の生活をキープしたい! という場合、行く頻度を減らす以外にも、何か方法はありますか。
花輪 チケットの入手方法を工夫してみるという手もあります。例えば、劇団四季が好きでよく見に行くようならファンクラブに入って、優待価格で楽しむとか。歌舞伎なら、いつも高い席で見るのではなく、幕見席のような安価で見られる仕組み(当日発売のみ、約1時間1,500円~。上演時間によって変動)を活用してみるのもいいですね。
編集部 同じ映画を観るとしても、前売り券を買ったり、映画の日やレディースデーに行ったり、DVDで観るといった選択肢があるように、歌舞伎や演劇鑑賞の方法にも、実はいろいろ選択肢があるんですね。
花輪 とっておきの裏技としては「テレビで観る」という方法も(笑)。私も美術館が好きなんですが、混んでいる美術館で観るより、テレビで解説付きで鑑賞したほうがかえってわかりやすいと感じることもあります。リアルタイムで味わうのも楽しいものですが、演目や懐具合によってもメリハリをつけていきたいですね。
“道楽ビンボー”に注意! 趣味こそ、予算を決めて
貯金もしながら、楽しい人生を送っているように見えるmaeさんですが、実は外食・交際費と趣味だけで手取りの半分近くを使ってしまっている点に注意。“道楽”にハマりこむと、お金は出ていく一方です。とりわけ、演劇や歌舞伎、ライブなど「体験」への支出は充実感がありムダ使いと感じにくいうえ、行けば行くほど次回公演にも行きたくなる……という中毒性も秘めています。月々の上限金額を決め、計画的にチケットを購入するなど、コントロールする工夫が必要不可欠です。(花輪陽子)
※この記事は2013年06月11日に公開されたものです