世界に誇れる日本企業のトップは「トヨタ」。製造業に対する信頼性が表れる
与信管理サービスを提供する、リスクモンスターは、20~59歳の有識者男女個人および、60~69歳の男女個人計1,000名を対象に、「世界に誇れる日本企業」に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2月25日~2月27日。
「世界に誇れる日本企業」アンケートのランキング1位は、「トヨタ自動車(回答率58%)」だった。次いで、2位が「ソニー(同43.2%)」、3位が「本田技研工業(ホンダ)(同39.5%)」、4位が「パナソニック(同35.6%)」、5位が「日産自動車(同33.5%)」となっている。
業種をみると、自動車製造業3社(トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車)、電気機械・器具製造業8社(ソニー、パナソニック、キヤノン、東芝、日立製作所、富士通、シャープ、ニコン)、化学工業2社(富士フイルム、資生堂)、そのほか製造業5社(ブリヂストン、任天堂、TOTO、味の素、三菱重工、ヤマハ)になるなど、製造業がトップ20のうち19社を占め、日本の製造業が有する高品質・技術力に対する信頼性が表れる結果となった。
なお、製造業以外では、唯一サービス業の「ヤマト運輸」がランクインしており、国内に宅配事業を社会インフラとして根付かせた、サービスレベルの高さが評価の背景として考えられる。
●世界に誇れる日本企業のイメージは「技術力」
選択した理由を自由回答でたずねたところ、「技術力」「開発力」「世界シェア」をあげた回答が多く、その裏付けとなる「海外での実績」を評価した回答も多数見られた。特に、自動車や電気機器、精密機器に関しては、日本の得意分野であるという認識が回答内の随所に見られ、今後の日本経済をけん引していく業種としての期待感もうかがえる。
また、「世界に誇れる日本企業」に重視するイメージを聞いたところ、選択理由にも見られたように、「技術力」をあげる回答が62.6%と最多。次いで「製品・商品の品質(回答率52.5%)」、「世界シェア(同35.8%)」、「安定性(同30.8%)」、「誠実さ(同28.7%)」、「独創性(同28.7%)」となった。
今回のアンケート結果の上位企業について、市場でのポジションを計る指標となる、売上規模やそれにもとづく業界シェアをみると、ほとんどの上位企業において売上規模が大きい、または国内シェアが高いことがわかる。
さらに、上場企業の中で売上規模上位企業を調べたところ、燃料・インフラ、商社、金融、通信など、今回のアンケート結果上位企業以外にも売上規模が大きい企業があることが分かった。
同社では今回の調査結果について、「世界に誇れる日本企業」であったため、輸出色の濃い業種・企業がより評価を高めたと分析。一方、世界に通じる会社を占う上では、事業規模だけでなく「任天堂」のWiiや「TOTO」のウォシュレットに見られる商品の独創性や開発力、「ヤマト運輸」におけるサービス品質といった独自のノウハウについても着目することが重要になるまとめている。
※この記事は2013年05月02日に公開されたものです