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みんな大丈夫? 5割が経験あり「五月病」の実態を調査

#おしごとニュース

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ZaPASS JAPANはこのほど、「五月病に関するアンケート」を実施し、ビジネスパーソン105名から回答を得ました。

同調査は2022年4月28日〜5月3日、日本企業に勤めている会社員を対象にWeb調査にて実施。有効回答数は105件でした。

約5割が五月病の経験あり

4割以上が「五月病の経験あり」と回答

社会人になってから、五月病になったと感じたことがあるか尋ねたところ、「ある」が44.8%、「ない」が55.2%と、約5割が五月病の経験があることがわかりました。(n=105)

五月病の症状は「やる気が出ない」「会社に行きたくない」

五月病の経験がある人にどんな症状があったか尋ねたところ、「やる気が出ない」が72.3%で最も多く、「会社に行きたくない」が70.2%、「不安を感じる」が42.6%と続きました。(n=47)

具体的な症状や原因としては、「仕事量に対して自分の処理能力が追いつかず深夜帰宅が続くが、仕事柄この様な日々が退職時まで続くと考えて不安になった」や「新入社員が4月に入り、現場には5月ごろ出てきた。そのフレッシュさがまぶしく、疲れ切っている自分と比べてしまって自分に自信が持てなくなってしまった」などの回答がありました。

また、人間関係では、「昇進したが上司と息が合わず仕事が進まず、やる気がなくなった」「転職後、職場に慣れてきたタイミングで職場の人たちと会話するのが億劫になったり、体調を崩すことが多くなった」などの意見が集まりました。

五月病の原因は「仕事内容・量の変化」「環境の変化」

五月病の原因は「仕事内容・量の変化」「環境の変化」

続いて、五月病になる原因を尋ねたところ、「仕事内容・量の変化」が51.1%で最も多く、「環境の変化(入社、転職、異動など)」が48.9%、「人間関係の変化」が44.7%と回答。(n=47)

7割以上の会社が五月病のケア・対策をしていない

さらに会社で五月病に対するケアや対策をしているか尋ねたところ、「している」が27.6%、「していない」が72.4%という結果になりました。ケア・対策の内容を尋ねたところ、「個人で実践できる五月病対策の周知」が51.7%で最も多く、「相談窓口の設置・周知」が44.8%、「メンタルヘルスに関するアセスメントの実施」が41.4%と続きました。(n=105)

この結果を受けて、五月病に対して会社からどんなケア・対策があればいいと思うか尋ねたところ、休暇付与に加え、食事会などカジュアルな会話ができる機会、上司・メンターとの対話の機会など、コミュニケーションの機会を増やすことが挙げられました。

自身で五月病にならないために実施していることを尋ねたところ、「特になし」という回答が大多数を占めた他、「適度な運動」という回答も複数ありました。

約7割が「リモートワークの開始や出社の再開などの仕事環境の変化があると五月病になりやすい」と回答

 

約7割が「仕事環境の変化があると五月病になりやすい」と回答

リモートワークの開始や出社の再開など、仕事環境の変化があると五月病になりやすくなると思うか尋ねたところ、「とても思う」と「やや思う」が合わせて68.4%と、約7割が仕事環境の変化で五月病になりやすいと考えていることがわかりました。(n=105)

調査結果を受けて

今回はビジネスパーソンを対象に五月病についての調査を実施しました。

ビジネスパーソンの4割以上が五月病の経験がある一方で、ケアを行っている会社は3割以下と、五月病になる人が多いという状況に対して、対策が不足していることがわかりました。ケアを行っている会社で最も多かった対策法は「個人で実践できる五月病対策の周知」ですが、自身で五月病にならないために実施していることとして「特になし」という回答も多く、五月病対策がうまく機能していないケースもあるようです。

五月病対策として会社に求めることとしては、食事会などカジュアルな会話ができる機会、上司・メンターとの対話など、コミュニケーションの機会に関する回答が多く寄せられました。その一方で、五月病は、職場の人間関係が原因になっていたり、仕事へのやる気が出ないといった症状があったりと、会社の中では相談しにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。

会社での五月病対策はもちろんのこと、自身でもモチベーションを上げるための動きを考える必要がありそうですね。

調査概要

調査対象:日本企業に勤めている会社員
調査方法:Web
実施時期:2022年4月28日〜5月3日
有効回答数:105件

(エボル)

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