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結婚指輪が持つ意味とは? 起源と3つの意味合い

Sai

結婚指輪が持つ意味を知っていますか? そこには3つの意味合いがあるとされています。今回は恋愛系ライターのSaiさんに、結婚指輪の意味や起源などを解説してもらいます。

結婚をするにあたって、欠かせないものである結婚指輪。

当たり前のように指輪を購入して身につける人が多いと思いますが、なぜ結婚した2人が指輪をつけるようになったのか、そこにはどのような意味合いが込められているのかを知っていますか?

今回は、結婚指輪に込められた起源や意味を詳しく解説します。また、結婚指輪を左手薬指につける意味なども併せて見ていきましょう。

結婚指輪の起源

まずは、どのようにして結婚指輪の交換という風習が生まれたのか、考えられる説を見ていきましょう。

起源は古代ローマ!?

結婚の際に男女で指輪を贈り合う風習の起源には、いくつかの説があります。

1つは古代ローマに始まったという説。古代ローマでは、誓いの印として男女が互いに鉄の輪をはめる習慣があったとされています。

また、9世紀ごろにローマ教皇ニコラウス1世が結婚の証として指輪を交換したという話もあります。

そして、13世紀ごろのヨーロッパでは、次第にこの風習が根づいていったようです。

日本には明治時代に伝わったという説

ヨーロッパにて普及していった結婚指輪は、日本では明治時代に広がり始めたと言われています。そして、人々の間でこれが定着したのは大正時代ごろだそう。また、第二次世界大戦後には徐々に今のような結婚式の形が定番となっていったようです。

現代では多くのカップルが結婚の際に指輪の交換を行っており、すっかりおなじみのものとして知られていますよね。

結婚指輪に込められた意味

2人の結婚の証として、古来より大切にされてきた結婚指輪。具体的にどのような意味合いが指輪に込められているのか、気になる人もいるでしょう。

ここからは、結婚指輪に込められた意味や役割などについて解説していきます。

(1)永遠の愛

ファッションリングなどと違い、切れ目や継ぎ目がなく、丸型のデザインが一般的な結婚指輪。これは「永遠の愛」を象徴しており、2人の幸せが末永く続くことを意味しています。

結婚式などでお互いに指輪を交換することにも「永遠の愛を誓う」という意味合いが込められており、これから人生を共にする2人が愛を誓った証として身につけられるのです。

(2)家と家のつながりの証

結婚指輪には、「夫婦の愛の証」という意味合い以外に、「互いの家と家のつながりを示す」という意味も込められています。

中世ヨーロッパにおいて、結婚は2人だけの問題ではなく、一族と一族が親戚としてつながるという強い意味を持っていました。そのため、指輪に互いの家の紋章を彫り、それを交換することでつながりを証明していたという説もあります。

現在ではそのようにしている人は少ないかもしれませんが、「結婚は家と家でするもの」という考えもあるため、家族同士の信頼の証として用いられるというのも納得でしょう。

(3)周囲に知らせるための印

現代では、結婚指輪は「結婚していることを証明するもの」の1つ。

パートナーがいることを無言で周囲に伝えたり、既婚だと知らずに異性が近づいてくるのを防いだりといった「周囲に結婚を知らせるための印」としての役割を果たしています。

なお、このような意味合いが込められた背景には多くの夫婦が日常的に指輪をつけていることがありますが、これは中世に生まれた風習だと言われています。中世ドイツでは、結婚指輪を外すことによって「愛が冷める」とか「不仲になる」などの迷信が信じられており、一度つけたら基本的に外してはならないものとされてきたのだそう。

このような慣習が現代にも受け継がれており、日ごろから結婚指輪を身につける人が多くなったことで「結婚の証」としての意味合いを強めていったのでしょう。

結婚指輪を左手薬指につける意味とは?

さまざまな意味合いが込められた結婚指輪ですが、そもそもなぜ左手薬指につけるものなのかについて、気になっている人も多いでしょう。

結婚指輪を左手薬指につけることは、古代ギリシャの考え方に由来するとされます。左手薬指は心臓に直結していると信じられており、心臓に一番近いとされる薬指に、永遠の愛を意味する結婚指輪をつける習慣が定着していったという説です。

ただし、現代においては一般的に右利きの人が多いため、生活する上で邪魔にならないことから左手薬指につけられた、という実用的な理由もあります。

背景を理解して指輪をつけると、さらに結婚指輪に対する思い入れが深まるかもしれませんね。

結婚指輪と婚約指輪の違い

結婚をするにあたり準備するものには、結婚指輪の他に婚約指輪もあります。しかし、2つの指輪の違いがよく分からないという人も少なくはないでしょう。従って、最後に2つの違いについて紹介します。

似ているもののように感じてしまうかもしれませんが、実はそれぞれの指輪が持つ意味合いや購入の仕方などは大きく異なります。

まず、結婚指輪は、結婚に際して男女で交換するものであり、それぞれが自分の指輪を購入したり費用を折半したりと、購入の仕方はさまざまです。

一方、婚約指輪は、一般的には男性がプロポーズの時に女性に贈るもので、結婚の約束を交わした証となるものです。身につけるのは女性(もらった側)だけで、費用に関しては男性(贈る側)が持つ場合が多くなります。指輪をもらったら、お返しとして時計などをプレゼントする人も多いでしょう。

このように、共に結婚に関連するものではあるものの、意味合いや用意の仕方などが異なる結婚指輪と婚約指輪。混同してしまわないよう、それぞれの指輪が持つ役割を理解しておきましょう。

結婚指輪の意味や起源などを理解しておこう

結婚する際に欠かせないものではあるものの、なんとなくつけている人も多い結婚指輪。実はさまざまな意味合いが込められており、古くから多くのカップルがその存在を大切にしてきました。

婚約指輪との違いやその起源、薬指につける意味などを正しく理解しておくと、2人の絆を深めるきっかけとなるでしょう。

(Sai)

※画像はイメージです

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