才能がないと悩む人の特徴。自分だけが持つ才能の見つけ方
仕事で失敗したり、好きなことが見つけられなかったりして「自分には何一つ才能がない」と諦めていませんか? 才能は努力なしには見つかりません。今回は、心理カウンセラーの桑野量さんが、才能がないと落ち込む人の特徴を解説します。
自分の才能を生かしたいと思うのに、周りと自分を比べて「自分には何一つ才能がない」と悩んでしまうことがあるかもしれません。
他人の良いところは見つけられても、自分の才能を見つけるのはなかなか難しいもの。周りの評価や過去の経験から、自分自身を正当に評価できなくなることもあります。
今回は、「自分には才能がない」と悩んでいる人に向けて、才能の見つけ方を解説していきますね!
「才能」は誰にでもあるもの?
「才能」とは、物事をうまく成し遂げる力を指します。ピアノを上手に弾ける、絵がうまい……といった場合に「○○の才能があるね」と褒めることがあります。
才能は生まれ持った性質ですが、努力や練習なしで発揮されるわけではありません。「才能がない」と思うのは、実は才能が発揮されるまで研鑚できていないからなのかもしれません。
つまり、才能は誰でも持っている可能性があります。ただしそれを見つけるためには、努力や練習を積み重ねていくことが大切なのです。
「才能がない」と落ち込みがちな人の特徴
才能を開花させた人と、「自分には何一つ才能がない」と落ち込んでしまう人にはどのような違いがあるのでしょうか。
「才能がない」と悩んでしまう人には、ある共通した特徴があります。
(1)周囲からの評価を気にしている
生きていくには、周りから自分がどう評価されているかを知るのも大切です。しかし、他人の評価を気にしすぎるあまり、才能を磨くチャンスを逃す人が多いのも事実。
チャンスを逃した結果、得意なことを見つけられず「自分には才能がない」と思い込んでしまうのです。
(2)失敗=才能がないと結びつけてしまう
「才能がある=何でも簡単にこなす」というイメージを持っていませんか? こうしたイメージから、一度の失敗で「才能がない」と決めつけてしまう人がいます。
しかし才能とは、失敗や修正を繰り返しながら磨いていくものです。「好きこそ物の上手なれ」と言われるのは、好きなことに対しては、失敗しても上手になりたいとチャレンジを続けられるからです。
(3)何も行動を起こしていない
才能は、頭で考えていても見つかるものではありません。行動を起こしたり、他人から刺激を受けたりすることで、自分の中にある才能の種を見つけることができるのです。
何か見つかってから行動するのではなくて、行動するから見つかるのです。行動を起こす前に考えすぎてしまっているかもしれません。
自分が持つ才能を見つける方法
それでは、「自分には何の才能もない」と思っている人はどうしたらいいのでしょうか。
ここでは、才能を見つける方法を解説します。
10の質問に答えて「あなたの隠れた才能」を診断でチェックしてみましょう。
(1)信頼できる人に相談する
自己分析は独りよがりな考え方になりがち。自分に正当な評価を下すのは難しいのです。
そこで、信頼できる人に客観的な意見をもらいましょう。自分では思いもよらなかった才能に気がつくことができるかもしれません。
(2)当たり前に続けていることをチェックする
例えば、帰国子女の人は2カ国語を話せるのを特別な才能だとは思わないかもしれません。しかし、他の人にとっては2カ国語が話せるのは決して当たり前のことではないですよね。
このように、自分にとっては当たり前のことも、他の人から見ると才能の賜物と思われることがあります。日々当たり前に続けていることはありませんか? 実はそれがあなたの才能かもしれません。
(3)新しいことにチャレンジする
自分の中にある才能には、何か行動を起こさない限り出会うことができません。そのため、才能を見つけるには、いろいろなことにチャレンジするのが大切。
トライアンドエラーを繰り返していく中で、自分だけの才能に気づく日が来るかもしれません。
才能を伸ばすために一番必要なことは、経験をたくさん積むことです。積極的に経験値を増やしていきましょう!
(4)嫉妬や理想を手放してみる
理想が高すぎたり、他人に嫉妬したりするあまり、自分の得意なことを才能と認められないのかもしれません。
一度、他人への嫉妬や高い理想を手放してみましょう。そうすることで、他人の目を気にせず行動できるようになり、新たな発見ができる可能性も。
昨日の自分よりも、少しでも前に進むことができれば、それが積み重なって大きな成長へとつながっていきます。
(5)諦め癖をつけない
先述したように、たった数回の失敗で「自分には才能がない」と諦めるのはもったいないこと。
失敗してもそこですぐに投げ出すことはありません。成功よりも失敗の方がむしろ学べることが多いもの。
失敗は才能がないことの証明ではなく、自分の才能を伸ばすためのヒントなのです。
才能を見つけるために知っておくべき言葉
誰もが「才能がある」と認める人は、何の努力もなしに才能を開花させたわけではありません。
最後に、才能を見つけるために知っておくべき言葉をご紹介します。
(1)トーマス・エジソンの言葉
天才とは、1%のひらめきと99%の努力である
エジソンは、実験に失敗しても「うまくいかない方法が分かっただけ」と何度もチャレンジしていきました。
エジソンが幾度の失敗を乗り越えて研究結果を出したように、何度もチャレンジしていくことで、才能が磨き上げられるのかもしれません。
(2)ココ・シャネルの言葉
「天分は、持って生まれるもの。才能は引き出すものよ」
天分とは生まれ持った才能のこと。それは、自分で引き出さない限り開花することはありません。天分をどのようにどのように引き出すのか? 努力できることこそが「才能」であるとココ・シャネルは伝えたかったのでしょう。
引き出すことをしなければ、宝の持ち腐れになってしまいますからね。
(3)イチローの言葉
「僕は天才ではありません。なぜかというと自分が、どうしてヒットを打てるか説明できるからです」
もし天才ならば、ヒットを打てる理由を説明できないかもしれません。つまり、自分がどのようにヒットを打てるのか? それを説明できるくらいバッティングと向き合ってきたということです。
何が必要で、何が足りないのか? 研鑽してきたからこそ、イチローの才能は開花したのです。
才能の種を見つけよう
才能がないと悩む必要はありません。自分に足りないものや何かの役に立てそうなことを探すのも、自分の才能を見つけていく大切な作業です。
頭で考えるだけではなくて、行動して、時には誰かに相談して、諦めずに探し続けてください。
その経験からきっと、あなただけの才能が見つかります。
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