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レジュメって何? 意味や作り方のコツ

moeka

レジュメの意味を正しく説明できますか? アジェンダやサマリーとの違いなどニュアンスが難しいこの言葉。今回は、言葉をしっかり理解し、書き方や作り方を把握できるようレジュメの全てを解説します。

上司や先輩に「レジュメを作成してきて」と言われた経験はありませんか?

しかし、レジュメの言葉の意味自体が分からなかったり、どうやって作成するのが正解であるのか分からなかったりして、困った人も多くいるはずです。

今回は、そんな疑問を全て解消していきましょう。レジュメの意味から、作る際のポイントまで詳しく解説していきます。

レジュメの意味とは?

レジュメとは、簡潔に言うと文章を要約したもののことです。したがって、主に要約・概略という言葉に置き換えられます。

語源はフランス語のrésuméで、レジメと表記されることも。

辞書では以下のように説明されています。

レジュメ【(フランス)résumé】

《「レジメ」とも》要約。摘要。研究報告・講演・演説などで、その内容を手みじかにまとめて記したもの。

(『デジタル大辞泉』小学館)

具体的には、論文の内容を簡潔にまとめたものや、会議で使用される要約された資料のことを指します。近年では、履歴書もレジュメと呼ばれる場合があります。

英語表記にすると?

英語の表記にすると「resume」です。「簡潔に要点を表現する短い言葉」として用いられます。

例文で表すと

・I was taught how to write a resume.(私はレジュメの書き方を教わった)

・I took a look at your resume.(私はあなたのレジュメを拝見しました)

というように使用します。

「レジュメ」と類義語の違い

「レジュメ」に似たような言葉で「アジェンダ」と「サマリー」という言葉が存在することはご存じでしょうか?

この違いを理解することで、より正しく「レジュメ」という表現を使用することができます。早速確認していきましょう。

「レジュメ」と「アジェンダ」の違い

アジェンダとは、「行動計画」や「予定表」のことを指します。したがって、アジェンダは会議の議題が明記されている事前資料である必要があります。

また、タイムスケジュールなどが記載された進行表のようなものを指すことも。

一方のレジュメはと言うと、発表する内容を要約した資料のことを意味するので、若干の違いに注意しましょう。

「レジュメ」と「サマリー」の違い

次にサマリーは、レジュメと同様に要約という意味を持ちますが、紙やファイルではなく、多くの場合要約した文章そのもののことを指します。

レジュメは概要をまとめて紙などに記したもののことですので違いに気をつけてください。

レジュメの種類や使い方

レジュメには種類やそれに応じた使い方があります。

主に「大学や研究機関」「就職」「ビジネス」の3シーンに分けることが出来ます。それぞれに注目し、間違えた使用方法をしないよう押さえておきましょう。

大学や研究機関の場合

大学や研究機関の場合は、「論文や教育テーマなどの要約」に使用されます。

構成される文章の要素ごとに見出しやタイトルをつけて、それぞれの内容を簡単に要約するのです。大学や研究機関では論理的に相手へ伝える必要があるため、見出しやタイトルと要約の関連性、整合性、論理性が求められます。

就職の場合

就職の場合は、「履歴書」のことを指します。主にアメリカやカナダでこうした表現が使われているため、外資系企業への就職の際によく使用されます。

自分の過去の職歴などを要約して掲載するための書類ですが、アメリカなどでは自己アピールできるかが重要視されているため、ただ経歴や資格を並べるよりも自分を企業に売り込む資料として作成すると良いでしょう。

ビジネスの場合

ビジネスの場合は、会議やプレゼンを始める前に配布する「内容を簡潔にまとめた資料」のことを指します。

会議全体の概要が把握できるようになっていることが重要ですが、話を集中して聞いてもらうために、おおよその内容をレジュメでまとめましょう。

あくまでもメインは発言者の意見であり、レジュメはその意見を補足する補佐という役割です。

うまく使用すれば、相手に話への興味を持ってもらえる有効なツール。“細かすぎず簡潔すぎないもの”を作成するよう心がけると良いでしょう。

レジュメという言葉を使った例文

続いては、レジュメという言葉を会話の中で正しく使用するために例文をチェックしていきましょう。

前述の通り、場面によって意味が異なるため、それぞれに分けて提示していきます。

大学や研究機関、ビジネスの場合

例文

・本日のプレゼンは、レジュメに沿って説明します。

・明日の会議で使用するレジュメは用意してありますか?

・プレゼン用のレジュメは足りていますか?

就職の場合

・レジュメを拝見したいので、先に送っていただけますか。

・貴社のレジュメの提出期限はいつでしょうか?

レジュメの書き方や作り方を学ぼう

レジュメの意味を理解したら、ここからはさっそくレジュメを作る際のポイントを押さえていきましょう。

STEP1:レジュメの書き方(内容)

レジュメを書く際は、まず「簡潔さ」と「分かりやすさ」の2点を意識して書いてみましょう。

それに加えて、「大学や研究機関」「就職」「ビジネス」それぞれのシーンで書き方が異なります。今の自分のシーンに合ったレジュメの作り方をチェックしてみてください。

大学や研究機関の場合

レジュメには、順番に以下の内容を盛り込みましょう。

・タイトル
・論文発表日時
・論文執筆者や教育担当者の氏名
・論文の目的
・見出し
・見出しの内容をまとめた概要
・参考文献

大学や研究機関の場合では、*論文の正当性が重要になるため、参考文献も含めて正確な情報であることを徹底して示さなくてはなりません。*

就職の場合

履歴書としてのレジュメには、順番に以下の内容を記しましょう。

・氏名
・住所
・生年月日
・学歴
・職歴
・自己PR
・志望動機
・希望条件

つまり、一般的な履歴書で書く内容と同じです。

しかし、自己をアピールを心がけなくてはいけません。事実のみを並べるのではなく、自分を売り込むように構成していきましょう。

ビジネスの場合

ビジネスシーンにおけるレジュメは、会議で用いられることがほとんどでしょう。以下の内容を意識して記していきます。

・会議の日時
・会議場所
・出席者の氏名
・議題と内容

ビジネスシーンにおけるレジュメは、独自の工夫が必要です。あなたがアピールしたい意見の魅力や他との違いを明確に示すプレゼン資料の役割をすることもあるからです。

例えば、分かりやすい視覚的な工夫を盛り込んだり、見出しを特徴的にしたりすることが挙げられます。

もちろん、簡潔な内容は見やすいですが、自分の色を出して相手を惹きつけるようなレジュメ作成が求められます。

STEP2:「レジュメ」の作り方

「レジュメの書き方を学ぶ」では種類別に分けて説明しましたが、ここでは全てに共通する作成のポイントを解説していきます。

記す内容を定めたら、以下に沿って作っていきましょう。簡単に作るなら、wordでの作成をおすすめします。

1.wordをA4の用紙に設定(word画面上の「レイアウト」から「サイズ」をクリックし、A4サイズにしましょう)。

2.「レジュメの書き方を学ぶ」で種類別に分けて説明した順番で見出しとその内容を記載していく。

3.レジュメの下にページ番号を記載(word画面上右の「挿入」から「ページ番号」を選ぶ)。

4.人数分のレジュメを印刷。

以上が大まかな流れです。

「レジュメ」のテンプレートを手に入れよう

レジュメを作成する際にテンプレートを使用すると簡単に作り上げることができます。どのようなものがあるのか2つのタイプに分けて解説していきます。

書き方を頭に入れたら、後はテンプレートを参考に作成していくのもいいでしょう。

ダウンロードタイプ

ダウンロードタイプとは「ワード形式などでテンプレート化されたものをパソコンからダウンロードして利用するもの」のことです。

ダウンロードするだけでそのまま使用することができるため、非常に便利。

自分の色を出したい時にはこれに少し加工を加えれば良いので、レジュメについての知識がない人も簡単に独自のレジュメを作成することが可能になります。

インターネットで調べるとすぐに出てくるので、自分の目的に合ったものを探してみましょう。

アプリケーションタイプ

アプリケーションタイプとは「スマートフォンなどの通信機器から簡単に使用できるアプリケーションを活用するもの」のことです。

これは、定型フォーマットに入力するだけで済むものなので便利。履歴書用として作成されているものがほとんどです。こちらも探してみてください。

分かりやすいレジュメを心がけよう

簡潔すぎても長すぎても分かりづらいレジュメ。難しいものであると思いがちですが、あなたが相手の立場になったらどのようなことを求めるか考えて作成することでより良いものとなるでしょう。

何事も事前準備は重要です。レジュメの作り方に慣れて、さまざまなシーンで生かしていきましょう。

(moeka)

※画像はイメージです

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