お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

簡単! ハーフアップくるりんぱのやり方

武田 麻希

ハーフアップとくるりんぱを組み合わせたヘアアレンジの方法とは? ボブ、ロングなどの長さ別にやり方を紹介。三つ編みを取り入れた応用アレンジなどを、美容ライターの武田麻希さんに解説してもらいました。

かわいいヘアスタイルにアレンジしたくても、不器用で苦手意識があることや面倒だと感じることが原因で諦めている人は多いはず。

しかし、ハーフアップとくるりんぱを組み合わせたヘアアレンジなら簡単。コツさえ押さえておけば、自分でも手軽に挑戦できます。

くるりんぱはそのままでも十分かわいいヘアアレンジ。ですが、ハーフアップやポニーテールなど、他のアレンジと組み合わせると幅が広がります。ロングだけでなく、セミロングやボブでもできるアレンジなので、髪が短いと諦めていた人も、試してみてほしい髪型です。

今回は、ハーフアップにくるりんぱを取り入れたアレンジの種類やコツを紹介します。

くるりんぱを行う前の準備

くるりんぱとハーフアップのヘアアレンジをかわいく仕上げるには、事前準備がポイントとなります。髪にアレンジを加える前に、ぜひ行っておきましょう。

(1)スタイリング剤で水分や油分を補っておく

髪をとかしていきなりアレンジしようとしても、髪の毛にまとまりがなく、思うようにアレンジできないことはよくあります。髪の毛に水分や油分が不足しているとまとまりにくいため、スタイリング剤で補いましょう。

スタイリング剤にはワックスタイプ・クリームタイプ・スプレータイプなどさまざまな種類がありますので、髪質に合わせながら選ぶのがおすすめです。

(2)ヘアアイロンの 熱から髪を保護

くるりんぱをする前に、ヘアアイロンを使って髪の状態を整えておく場合もあるでしょう。

しかし、ヘアアイロンは高温なので、そのまま髪の毛に使うと傷めてしまうことも考えられます。熱から保護してくれる成分を配合したスタイリング剤を使って、なじませてから使用しましょう。

基本のハーフアップくるりんぱ

まずは基本のハーフアップくるりんぱからマスターしましょう。押さえておくことで、さまざまな応用ができるようになります。

こちらはオーソドックスなくるりんぱですので、簡単にアレンジできます。忙しい朝など、シンプルにまとめるのもおすすめです。

手順1:髪の上部を分けとって仮留め

まずは、ハチ周り(頭の上部)にある髪をゆるくとります。

こめかみの少し上から、丸くなるように意識しながら分けとり、ゴムやクリップなどで仮留めします。

耳上から髪をとってしまうと、髪の分量が多くなりすぎてしまい、くるりんぱが太くなってしまいます。注意しましょう。

手順2:低めの位置でゆるく結んでハーフアップにする


先ほど分けとった髪をゴムで1つに結びます。

結ぶ位置は後頭部で、耳より少し下。低めの位置で結んでおいた方が、くるりんぱでねじる部分にゆるみが出て、ふんわりとした印象に仕上げられます。

ただし、ゴムはしっかり結んでください。下の方で結ぶのが難しければ、いったん上の方で結び、後からゴムを下げるといいでしょう。

くるりんぱした時に結び目を隠せるよう、細めのゴムを使うのがおすすめです。

手順3:くるりんぱして崩す

結んだ髪の根元を両手で半分に分け、ゴムと頭のすき間に上から毛束を通し、くるりんぱしましょう。通す時は結び目近くを持つと、崩れにくくなります。

通した毛束は、下にまっすぐ引っ張り整えます。

その後は自然に見えるよう、少しずつ崩していきましょう。片手で結んだゴムを押さえ、もう片方の手を使ってねじった部分の髪を少しずつ引っ張り、こなれ感が出るように崩していきます。

くるりんぱを失敗しないためのコツ

ハーフアップくるりんぱは簡単にできるヘアアレンジですが、ポイントを押さえておかないと失敗してしまうことも。

特に、NG写真のように真ん中がぱっくり割れてしまうと残念な仕上がりに……。

ここでは、くるりんぱがうまくできないという人のために、頭頂部の真ん中が割れないアレンジ方法を紹介します。

手順1:後頭部の耳上の髪をふんわり結んでおく


何度やってもくるりんぱが割れてしまうなら、くるりんぱを行う前に、後頭部の耳上の髪だけをゆるく結んでおきます。結ぶ位置の目安は、耳の高さ程度。

結んだ後は、指で髪を引き出して、後頭部をふんわりさせましょう。

ヘアアレンジが苦手でなければ、あらかじめコームなどを使って、逆毛を立ててから結ぶのもいいでしょう。

手順2:残りの髪を結んだ髪の上で結びくるりんぱ

次は、結ばなかった残りの髪を左右に2等分します。その2つの毛束を、先ほど結んだ結び目の上でしっかりと1つに結びましょう。少しすき間をとって結ぶのがポイントです。

結んだ後はくるりんぱを1回行います。

手順3:ぎゅっと引っ張り上げる

先ほどつくったくるりんぱを、左右に引っ張りながら、形を整えていきます。きれいめにまとめたい場合にはきつめに引っ張り上げ、ふんわり仕上げたい場合には、少しだけ引っ張り上げるのがポイントです。

仕上げたい印象に合わせて、引っ張り方を調整しましょう。

手順4:ゴムの位置をそろえる

下のゴムと上のくるりんぱのゴムの位置を調節しましょう。

きれいめに仕上げたい場合には高さを同じに。ふんわり仕上げたい場合には上の毛束位置を下げ、ゴムが見えないよう髪で隠すとうまくアレンジできます。

基本のくるりんぱとの違いは、トップの髪を最初にふんわり結んで仕込んでおく点。トップの髪が割れることがないため、くるりんぱが割れてしまいがちな人でも、上手に仕上げやすいアレンジです。

【応用編1】ボブでもできるハーフアップくるりんぱ

ボブやセミロングなど短めのヘアスタイルでも、ハーフアップくるりんぱのヘアアレンジはできます。続いて、ボブにおすすめのくるりんぱアレンジを紹介します。

手順1:髪全体をゆるく巻いておく


ボブヘアにアレンジを施そうとしても、崩れやすく、短い髪があちこちから飛び出し、なかなか上手に仕上げられないのが悩みの種。

そこで、アレンジを始める前に、髪全体にスタイリング剤をつけて、まとまりやすい状態にしておきましょう。

また、ボブヘアはロングヘアに比べて髪全体の量が少ないです。華やかに仕上げられるよう、事前に髪全体をゆるめに巻いてボリュームを出しておきましょう。

手順2 :上部の髪を結んでくるりんぱ

スタイリング剤をつけて髪全体をゆるめに巻いたら、トップの髪をとって結びます。

髪をとる位置はこめかみの高さ程度。くしなどで髪を分けとる際、まっすぐ境目をつくるのではなく、カーブ状にとってください。

少し下の位置でしっかりひとつ結びにしたら、くるりんぱを行います。くるりんぱは、結び目を上から下に通していってください。

くるりんぱした後は、ゴムの部分を片手で押さえながら、髪を少しずつ引き出して、自然な印象に仕上げていきましょう。

手順3:サイドの髪を結んでくるりんぱ

次に、耳上両サイドの髪をとって、くるりんぱを行ったゴムの上でひとつに結びます。くるりんぱするので少し余裕があるようにたゆませつつも、ゴムの結び目はきつくしておきましょう。しっかり結んだ後は、くるりんぱします。

つまり、くるりんぱが上下で2つ重なった状態になります。

手順4:バランスを整える


くるりんぱを重ねた後は、髪のボリュームを整えていきます。きれいめにまとめたい場合は、くるりんぱした毛束を下から半分に分けながら左右に引っ張り、きゅっと上げていきましょう。

ラフな印象に仕上げたければ、鏡でバランスを確認しながら、少しずつ毛束を引き出してほぐしてください。ゴムの部分にリボンやバレッタなどを飾るのもおすすめです。

2つのくるりんぱの下から髪が出ている状態になったら完成。コテを使って下に出ている髪を内巻や外ハネにすると、さらにアレンジの幅が広がりますよ。シーンに合わせて応用してみてください。

【応用編2】くるりんぱでつくったアップスタイル


ボブヘアなど短めのヘアスタイルでも、くるりんぱを組み合わせることで、アップスタイルのヘアアレンジも可能です。基本さえ押さえておけば簡単にできるアレンジですので、ぜひ活用していきましょう。

手順1:髪の上部でくるりんぱをつくる

最初に髪の毛全体をゆるく巻いて、ボリュームを出しておきましょう。

後頭部の高い位置の髪を丸くとり、細いゴムを使ってきつめに結びます。髪を分けとり始める位置はこめかみからを目安にしてください。また、結ぶ位置は少し下の方にしておきましょう。

結んだ後は毛束を結び目の内側、上から下に通してくるりんぱをつくります。セミロングなど髪が長い場合は、通す途中で髪が絡まらないようゆっくり丁寧に通してください。

手順2:もうひとつくるりんぱ

次は左右両サイドの耳上の髪をとり、結びます。結び目の位置は先ほどの結び目と同じ高さで重なるようなイメージでつくってください。あとでくるりんぱをする余裕を持たせるために、結び目は少し下の位置にしてゴムはきつめに結び、くるりんぱを行います。

髪が長い人など、髪のボリュームが多い場合には、耳のつけ根近くまでの髪をとって、もう一度くるりんぱします。結ぶ位置は、先2つの結び目よりは下にしてください。

手順3:残りの髪をまとめる

2つまたは3つのくるりんぱが完成したら、くるりんぱ部分を好みに応じてほぐしていきます。完全にまとめてからほぐすと崩れやすいので、まとめる前にほぐしておきましょう。

ほぐし終わったらおりている髪をひとつにまとめて、ゴムで結びます。結ぶ位置は毛先ですが、髪が長めの場合には、襟足部分と毛先との2カ所結ぶとまとめやすいです。

手順4:内側に巻き込む

結んだ髪は内側に巻き込んで、Uピンなどを使って固定しましょう。ボブヘアなど髪の長さが短い人でも、アップスタイルにできます。巻き込んだ部分をバレッタやピンなどで飾るのもおすすめです。

髪が長い場合には、下におりた髪を使ってお団子や三つ編みをつくったりするのもかわいいですよ。応用が利くアレンジですので、ぜひマスターしておいてくださいね。

【応用編3】三つ編みを組み合わせたハーフアップくるりんぱ

清楚な印象に仕上げたい時には、くるりんぱと三つ編みを組み合わせたアレンジがおすすめ。

ラフさもありながらしっかりまとめられますので、お仕事中でも使いやすいアレンジです。

手順1:ハーフアップして三つ編みをつくる

まずは髪全体にオイルやワックスをつけて、まとまりやすい状態にしておきましょう。

耳上の髪を後頭部でまとめてハーフアップの状態にしたら、下に向けて大きな三つ編みをつくっていきます。三つ編みが襟足部分まで届いたら、ゴムやクリップなどで仮留めしておきましょう。

耳上の髪をまとめる際、耳より前側の髪はまとめずに少し残しておくとニュアンスを出せますので、好みに応じて変えてみてください。

手順2:襟足で髪をまとめる


先ほどつくった三つ編みと三つ編みにしなかった後頭部の髪を合わせて、襟足あたりまでゴムで1つに結びます。仮留めで使っていたゴムやクリップは外して構いません。

後でくるりんぱする部分ですので、目立ちにくいよう細いゴムを使うのがおすすめです。

手順3:ゆるく崩す

三つ編みと襟足の髪をひとつにまとめた後は、ニュアンスを出すために崩していきます。

片手で留めたゴムを持って、もう片方の手を使って少しずつ髪の毛を引き出していきましょう。

頭頂部や三つ編みなどを少しずつ崩していくことで、しっかりめにまとまっていた三つ編みに、ゆるめのニュアンスが加わっておしゃれな雰囲気になっていきますよ。

手順4:ゴムをずらしてくるりんぱ

三つ編みがいい雰囲気にほぐれてきたら、結んだゴムを少し下にずらし、2つに分けて輪をつくります。上から下に結んだ髪の毛を通して、くるりんぱしましょう。毛束を引き出したらさらにニュアンスをつけるために整えます。

結び目の部分をバレッタやヘアフックなどで飾ったり、三つ編み部分に飾りピンを使ったりするなど、アレンジもしやすいヘアスタイル。オンでもオフでも挑戦しやすいので、ぜひ試してみてください。

【応用編4】簡単にできるハーフアップくるりんぱ

朝でかける前は、食事の準備や身支度などで忙しく、凝ったヘアアレンジは諦めてしまいがち。そんな人に覚えておいてほしいのが、ハーフアップとくるりんぱを重ねるだけでできる、手軽でおしゃれなヘアアレンジです。

最後に、簡単にボリュームを出せるアレンジ方法を紹介していきます。

手順1:ハーフアップをつくる

このアレンジはきれいめに仕上げるアレンジですので、髪の毛全体をまっすぐに整えておきます。からまないよう、きれいにとかしておきましょう。

全体をオイルなどでまとまりやすい状態にしたら、くるりんぱの準備として、ハーフアップをつくります。

耳上の髪をとったら後頭部でゆるめにまとめて、細めのゴムで結んでください。

手順2:位置をずらしながらくるりんぱを2回つくる

このアレンジでは、ほぼ同じ高さで左右の位置を変えてくるりんぱを2回行います。

まずはハーフアップ右寄りの位置に輪っかをつくって、1回くるりんぱをします。次に左寄りの位置に同じように輪っかをつくって、もう1回くるりんぱをしましょう。ねじったような状態ができあがります。

左右のくるりんぱを作る順番は入れ替わっても問題ありませんが、1回目のくるりんぱと2回目のくるりんぱは逆側で行うのがポイントです。

手順3:毛束を引き出してニュアンスをつける

髪を留めているゴムの部分を片手で押さえながら、髪を少量ずつ、くるりんぱした毛束から引き出してニュアンスを出しましょう。

できあがったらスプレーをかけておくと崩れにくくなります。

ゴムが目立つと感じたなら、ゴム部分に髪の毛を巻きつけてピンで留めるアレンジもおすすめです。

きちんと感があるハーフアップを繰り返すだけで簡単にできるアレンジです。おしゃれな印象に仕上げられるうえ、きちんと感も出せますので、シーンを選ばず使えるアレンジ。いつもの髪型にプラスして気分転換したい場合などに取り入れてみてください。

くるりんぱを長持ちさせるには?

くるりんぱは簡単にできるヘアアレンジとして人気がある反面、崩れやすいヘアスタイル。しかし、ちょっとした工夫で崩れず長持ちさせられます。

せっかくつくったアレンジが崩れるのを防ぐコツを解説します。

(1)髪全体をゆるく巻いておく

髪にボリュームが少ないと、ハーフアップした場合の華やかさがイマイチです。

生まれつきの髪質や縮毛矯正により髪がまっすぐな人、ボブなどで髪全体の量が少ない人は、ハーフアップをする前に髪全体をゆるめに巻いておきましょう。

もちろん髪を巻く前には、熱からの保護してくれるヘアケア剤の使用は必須です。

髪全体を巻くことで、ハーフアップのくるりんぱが一気に華やかな印象に変わりますので、オフィスだけでなくおでかけアレンジとしても使いやすいですよ。

(2)スプレーやワックスを使う

髪質やカットの状態によっては、髪をまとめにくく、くるりんぱしてもなかなかうまく仕上げられません。

例えばさらさらの髪やすいた髪などは、まとめるだけでも一苦労。スプレーやワックスをうまく使って仕上げていきましょう。

ちなみに、それぞれのスタイリング剤には以下の効果が期待できます。

・ヘアミスト:水分の補給、ヘアケア、熱保護など。

・スプレー:スタイリング後の仕上げ、崩れ防止など。

・ワックス:油分の補給や固定など。

・クリーム、ミルク:油分の補給など。

使用するアイテムによって用途が異なりますので、髪質やヘアスタイルと相性のいいスタイリング剤を活用しましょう。

(3)ゴムやUピンで固定

くるりんぱをする場合、髪の量やヘアスタイルによってはゴムで結ぶだけでは固定するのが難しく、崩れやすくなってしまいます。

髪がはねてしまうなど、うまくまとめきれない場合には、Uピンなどを使ってアレンジすると崩れにくいでしょう。

飾りつきのゴムやピンなどを使うと、アレンジの幅も広がります。うまく使いながらハーフアップのくるりんぱを試してみてください。

くるりんぱで簡単におしゃれなヘアスタイルをつくろう

ハーフアップからのくるりんぱは、簡単にできるヘアアレンジのひとつ。ハーフアップの結び目をくるっと回すだけで、時間をかけずにワンランク上の仕上がりになります。

また、複数のくるりんぱを組み合わせるだけで、簡単でも凝ったアレンジにも変幻可能。

ただし、髪の長さや髪質によっては崩れやすいアレンジでもあります。スタイリング剤を使ったり、ピンなどの道具を使ったりすると、崩れにくくキープしやすいのでぜひ取り入れてみましょう。

ここで紹介した手順を参考に、ハーフアップのくるりんぱに挑戦して、さっとおしゃれなヘアスタイルを楽しんでみてくださいね。

(文・写真:武田麻希)

SHARE