「話がつまらない男」の特徴。結婚相手にすると後悔するってホント?
デート中、男性の話が真面目すぎたり自分の話ばかりだったり、「正直つまらない」と感じることはありませんか。今回は、臨床心理士の広瀬絵美さんに、つまらない会話の原因と特徴、話がつまらない男性と結婚したら後悔するのかなどを解説してもらいます。
一生を共に過ごすパートナーとは、たくさん語り合い、どんな時でも同じ気持ちで過ごしたいものです。
ですが、「付き合っている彼の話がつまらない!」と感じてしまうと、相性が悪いのかな? と気になってしまうことも。
この記事では、話がつまらない男性の特徴を心理学的に理解し、どうすればもっと楽しく過ごせるのかを考えてみましょう。
「彼の話がつまらない」と感じてしまう原因は?
見た目はタイプなのに、彼と話していてもつまらない……。そう思ってしまうのには、男性脳と女性脳の違いが関係しているかもしれません。
・男性脳「解決型」:議論をして問題解決をするような会話を好む
・女性脳「共感型」:自分や相手の話を共感しながら聞く
例えばデートのお店を決める時、女性は「このお店○○がおいしいんだって、どうかな?」と共感を求めるのに対して、男性は「明日のお店はここにしたよ、19時集合でよろしく」と、結論重視。
女性からすると男性の会話が物足りなく感じてしまったり、「つまらないな」と感じてしまったりするのは、こうした会話の特徴の違いにあるかもしれません。
もちろん、男性だから、女性だからと一概に会話の特徴を決めつけるのは危険。全ての男女に当てはまる特徴ではありませんが、特にこうした男性脳の特徴が強い人であると、女性から見て「話がつまらない」と感じてしまうことがあるでしょう。
「話がつまらない男」の特徴
「話していてもつまらないな」と女性が感じてしまう男性には、どのような特徴があるのでしょうか? ここからは、「話がつまらない男」の特徴を挙げていきます。
「話がつまらない男」の特徴【デート編】
まずは、デート中の会話の特徴から。せっかくデートをしていても、以下のような場合は、「話がつまらないな」と感じてしまうかもしれません。
(1)質問をしない
会話はお互いに興味を持つことで成立します。「今度○○っていう映画を見たいんだよね~!」「へえ、そうなんだ!」……で終わってしまったら、何だか悲しいですよね。
「何でその映画が見たいの?」「映画館にはよく行くの?」など、相手からの質問がないと話が広がっていきません。
デート中、自分の発言に対して質問を1つも返してくれない男性は、「話していてもつまらない……」と感じてしまうでしょう。
(2)自分の話ばかりする
「この前仕事で○○に行ったんだ」「俺、昔から○○が好きなんだよね」のように、自分の話ばかりする人。話の取っ掛かりとしては良くても、ずっと自分語りが続くのはつらいもの。
特に女性は「共感」を求めることが多い傾向にあるので、あまり自分の話を聞いてくれない男性に対しては「つまらない」と感じてしまうことがあるでしょう。
(3)興味のない話が続く
これはそもそも趣味や興味が異なるために発生する悲しいギャップですが、会話が盛り上がるためにはある程度の共通点も必要です。
ドラマは海外より国内派、ハマると一気見するタイプ……など、共通点が多いほど親密度は上がっていくもの。
例えば、ゲームに興味がない女性に対して「○○っていうゲーム知ってる? 知らないか~。でもあれ、すごく面白いんだよ」とゲームの話を続けられると、会話をしていても退屈に感じてしまうかもしれません。
(4)何かをしながら話す
何を話すかだけでなく、どう話すかもとても大事。デートの移動中、電車の中で次の目的地について話し掛けているのに、スマホを見ながら会話をされたり、上の空で返事をされたり……。
会話に集中していない態度を取られると、「この人と話していても楽しくない」と思ってしまいます。
ただ、結果重視の超・男性脳タイプの場合、「電車の中で話すより、着いてから楽しむ方が大事でしょ? だから移動中の会話は必要最低限でOK」などと捉えている可能性も。
(5)リアクションが薄い
これは男女共通する特徴ですが、リアクションが薄いと会話が盛り上がらず、「つまらない」と感じてしまいます。
「そうなんだ」と淡々と返されるより、「ほんと〜!?」と、驚いたような顔でリアクションされた方が、話していても楽しいですよね。
感情共有を重視する女性にとって、リアクションを取ってもらうことはとても大事。笑顔で一緒に笑ってくれるだけで、どんなささいな話でも楽しく感じるものです。
「話がつまらない男」の特徴【LINE編】
文章だけでやり取りするLINEは、よほど仲の良い相手でないと盛り上がりにくく、難易度は高め。
そんな中でも、以下のような特徴に当てはまる男性からのLINEは、特につまらないと感じてしまうのではないでしょうか。
(1)日記のような報告LINE
いわゆる「俺通信」とやゆされることもある、男性から送られてくる日記のような報告LINE。実はこれ、「何とかして会話を続けなきゃ!」と男性が頑張った結果、空回りして送ってしまっている可能性も。
これも対面で会話した時と同じで、意見や共感を求められるのではなく、淡々と自分語りが続くので「つまらない」と感じることが多いでしょう。
(2)業務連絡しか送られてこない
これも男性が悪いわけではもちろんありませんが、「LINE=連絡ツール」と捉えている男性はとても多いです。
待ち合わせの日時や場所だけがLINEで送られてくると、女性からすると淡白で冷たい印象を抱いてしまうことも。業務連絡にプラスして、「楽しみだね」などの一言だけでも、あると印象が変わるのではないでしょうか。
(3)アドバイスをしがち
LINEは顔が見えないからこそ、ミスリードが生まれやすいもの。例えば女性が「今日仕事で失敗しちゃって……」と送った時、ただ話を聞いてほしいだけだったのに、「もっと早めに準備したら次はうまくいくかもね!」など、アドバイスが返ってくることも。
もちろん男性としては彼女を応援するつもりで送っていますが、受け取る側としては上から目線に感じてしまい、「彼は私の話を聞いてくれない、つまらない……」と感じてしまうこともあるでしょう。
(4)くだらない話に乗ってくれない
「今日街中でかわいい猫見つけちゃった! ○○くんは猫派? 犬派?」のような、どうでも良いような話でも、気になる男性とはLINEしたいのが女心。
男性からするとこんなLINEこそつまらないと感じてしまうかもしれませんが、女性としてはくだらない話でLINEが続く相手こそ、相性が良いと感じることもあるのです。
(5)スタンプや絵文字を一切使わない
これに関しても男性が悪いわけでは全くないのですが、女性としてはスタンプや絵文字が一切ないLINEも、少し冷たい印象や、つまらないといった印象を抱いてしまうことがあります。
面白いスタンプや、かわいいスタンプを送り合えると会話が盛り上がりやすくなります。
「話がつまらない男」の長所
「話がつまらない男」というとマイナスなイメージを持たれがちですが、必ずしもマイナス面ばかりではありません。
そもそも「男性の話がつまらない」と感じるのは男性脳と女性脳の違いによるところも大きく、2人の相性が悪いからとか、彼の性格がつまらないからといったことではないのです。
「話がつまらない男」は、特に男性脳の特徴が強く出ていることが考えられます。そうした男性には、どのような長所があるのでしょうか?
(1)浮気の心配が少ない
恋愛は雑談が盛り上がったり、ちょっとした相談事に乗ってもらって親近感を抱いたりしたことがきっかけで始まりやすいものです。
結論型の男性脳の影響を強く持つ人は、そういった恋愛のきっかけをつくりにくい傾向があります。こうしたことから、浮気の心配が少ないといえますよ。
(2)自分にない視点を与えてくれる
共感が苦手な男性は、あなたが話していても「聞いてるの!?」と不安になってしまうようなリアクションをするかもしれません。
ですが逆に、論理的な考え方や視点から、あなたにはない新しい意見や考え方を教えてくれることもあるでしょう。
(3)考えていることが分かりやすい
共感よりも結論を重視するため、考えていることが分かりやすいというメリットもあります。
結論から話をされると、時には冷たい印象を抱くこともあるかもしれませんが、端的に意見を伝えてもらうことで助けられるシーンも多くあるでしょう。
話がつまらない彼を改善させる方法はある?
基本的に、相手を変えることはできません。ただ、理想的な関係に導くことは可能です。心理学では“強化”といわれるテクニックで、楽しい会話に乗ってくれた時に褒めたり感謝したりすることで、そうした会話の出現回数を増やそうとする方法です。
例えば、彼があなたの話を聞いてくれた時に「こんなに自分のこと話しちゃうなんて、○○くんって聞き上手だよね」と褒めることで、相手の“聞く”スキルを伸ばすことができます。
また、「この間、映画の話ができてすごく楽しかった!」など、具体的な会話シーンを出して、褒めながらフィードバックすると、楽しい会話の出現頻度を上げることができるでしょう。
「話がつまらない男」と結婚すると後悔する?
結婚生活は山あり谷ありです。話がつまらない、噛み合わないという小さなズレは、徐々に深い溝となってしまう可能性も。
しかし、「つまらないから」で諦めてしまうのはもったいない。前述した通り、話がつまらないと思っている男性には、それに代わる大きな長所がいくつもあります。
また、「もっとこんなことを話したい」「話を聞いてほしい」という要望を彼に伝えることでお互いに歩み寄ることができるかもしれません。
結婚を長続きさせるためには、お互いに努力が必要です。このように伝えて、彼が軽い雑談にも乗ってくれるようになったり、あなたの話をよく聞いてくれるようになったりするのであれば、2人の関係はうまくいくのではないでしょうか。
彼にばかり変わってほしいと望むのではなく、あなた自身も男性脳と女性脳のギャップを埋める努力をする必要があります。
まずはあなたが相手をよく知り、自分のことを話す、歩み寄るといったアプローチから始めてみましょう。
(広瀬絵美)
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