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ポピーの花言葉は? 色別に紹介

さかもとみき(恋愛コラムニスト)

春から初夏にかけて咲くポピー。種類も多く、春を彩ってくれるかわいらしい花です。そんなポピーの花言葉は、赤、白、黄、オレンジなど、花の色によって変わってきます。今回は、そんなポピーの花言葉を色別にひも解いていきます。

春風にゆらゆらと踊るように揺れる姿がかわいらしいポピー。赤、白、黄、オレンジなどカラフルな花が咲き、花壇を彩ってくれる人気の花です。

今回は、そんなポピーの特徴やそれぞれの色の持つ花言葉、そして一緒に贈りやすい花などを紹介していきます。

ポピーってどんな植物?

ポピーの開花期は春から初夏花屋に出回っている時期は12月~5月頃で、花持ちは4~5日ほどです。

ポピーの名前と花言葉の由来

ここではポピーの名前と花言葉の由来を紹介します。

名前の由来は?

ケシ科ケシ属の植物である「ポピー」という名前は、ラテン語の「papa(おかゆ)」が語源となっています。

幼児をよく眠らせるため、おかゆに催眠作用を持つケシの乳汁を加えていたことに由来しているとされます。

花言葉の由来は?

ポピー全体の花言葉は「慰め」「妄想」「夢想家」です。

ポピーの茎などには、鎮痛・鎮静作用のある白い乳液が含まれ、多くは古代から薬用として利用されてきました。花言葉もそういった背景に由来しているとされます。

また、ギリシャ神話で豊穣の女神が、娘を冥界の王にさらわれた時、悲しみに暮れる心をポピーの香りをかいで癒やしたという伝説もあります。

ポピーの種類

ポピーは種類が多い花で、ケシ、オリエンタルポピー、アイランドポピー、ヒナゲシなどさまざまな種類・呼び名があり、原産国もそれぞれで違います。

ケシ

ケシと呼ばれる種類は、果実から取れる乳汁に含まれる鎮痛、陶酔作用が古くから知られ、アヘンとして採取されていました。

ただし、アヘンを採取するのは、白やピンク、赤色の花をつける越年草のケシとされ、日本では栽培禁止とされています。

アイスランドポピー

切り花としてお花屋さんで売られる「アイスランドポピー」などには、ケシに見られる要素はなく、あくまで観賞用の花として流通しています。

オリエンタルポピー

切り花の流通が多いオリエンタルポピー。

ヨーロッパ、東アジア原産とされており、蕾に黒い毛があることから、和名は「鬼罌粟(オニゲシ)」という名前が付いています。

ヒナゲシ

ヨーロッパ原産のヒナゲシ、別名「虞美人草(グビジンソウ)」は、オリエンタルポピーよりも花びらが薄く、小ぶりで透き通るような花びらが特徴です。

「ポピー」は怖い花? ポピーと「ケシの花」の違い

英名の「poppy」とは、ケシ科植物の総称です。

ポピーとケシの違いは、不正とされている植物か否かということ。

日本では麻薬の原料となる品種を「ケシ」と呼び、そうではないものを「ポピー」と呼んで区別しているようです。

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ポピーが誕生花なのはいつ?

ポピーの誕生花は、品種によっても異なります。

その一例としては、以下の通りです。

・アイスランドポピー:2月24日

・オリエンタルポピー:5月30日

・メコノプシス(ブルーポピー):8月4日

色別にひも解くポピーの花言葉

花自体には「夢想家」の他にも「忘却」、「想像力」などの花言葉を持つポピー。

ですが、色によって花言葉が変わる花でもあります。

赤いポピーは「感謝」「慰め」

ヒナゲシの別名「虞美人草(グビジンソウ)」という名前は、中国の伝説から来ています。

中国・秦末期の武将項羽(コウウ)が、劉邦(リュウホウ)に追い詰められたと知り、自害してしまった項羽の愛人・虞美人のお墓に毎年咲く真っ赤な花が、このヒナゲシ。

真っ赤なヒナゲシは虞美人を慰めるように咲いていたのでしょうか、それとも彼女を失った項羽を慰めたのでしょうか。

「感謝」の花言葉もあるので、ピンクのカスミソウの花言葉、「感激」と合わせると華やかで強い感謝の気持ちがこもった花束になりそうです。

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白いポピーは「眠り」

「眠り」の花言葉はギリシャ神話から。

眠りの神ソムアヌが、豊穣の神デメテルを眠りにつかせるために作った花とされているところからきています。

眠りに通じる花言葉、「夢見る美しさ」を示す紫色の花・カラーや、「魅力的」が花言葉のラナンキュラス、「無邪気」が花言葉のナデシコと一緒に贈ってもいいかもしれません。

寝ている様子が愛おしい人に贈るのにもぴったりです。

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黄色いポピーは「富」「成功」

明るくぱっと目を惹く黄色いポピーは他の色と違い、ポジティブな花言葉を持つので贈りやすいかもしれません。

「どこでも成功を」など意味の近いピンクッションや、「門出」や「蝶のように飛躍する」の意味を持つスイートピーなどを組み合せると、これから仕事や新しいことに挑戦する友人に贈るのにぴったり。

ピンクのポピーは「恋の予感」「いたわり」「思いやり」

ピンクのポピーには、「恋の予感」「いたわり」「思いやり」などの花言葉があります。

はかなく優しげなピンクのポピーは、眺めているだけで癒やしを得られるかもしれません。相手に贈るだけではなく、自分の部屋に飾ってみると、きっと心がやわらぐでしょう。

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青いポピーは「底知れぬ魅力」

和名は「メコノプシス」、英名「ブルーポピー」。

メコノプシスは、「ケシに似た花」を意味するギリシャ語です。

別名「ヒマラヤの青いケシ」と呼ばれ、かつてはヒマラヤの高地に咲く幻の花とされていたようです。

初夏に透き通った青い花を咲かせるこのブルーポピーを、魅了されてやまない相手に贈るのもすてきですね。

オレンジのカリフォルニアポピー「願いをかなえて」

もともと、北アメリカ・カリフォルニア州に自生していたカリフォルニアポピー。

独特の花びらの付き方をしており、真上から見ると花がひし形に見えることから、別名は「ハナビシソウ」です。

花は日が昇ると開花し、陽が沈むと閉じる性質があります。朝日と共に野原で一斉に花開き、辺りを金色に染める様子は、きっと神秘的な光景なんでしょうね。

ポピーの中でも、黄色やオレンジ色の花はポジティブな花言葉があるので、花言葉を込めて贈りたい時には選びやすいですね。

日本にあるポピーは安心して贈って大丈夫

歴史上、ケシのようにネガティブに使われてきた種類もあるポピーですが、その種類や色はさまざまあり、かわいらしい花姿はプレゼントにも適しているのではないでしょうか。

切り花用として販売されているポピーは観賞用なので、ネガティブな要素は心配せずに花を楽しんでくださいね。

(さかもとみき)

※画像はイメージです

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