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ビジネススキルを向上させるコツ。今あなたに足りないのは?

ぱぴこ

ビジネススキルとは一体なんでしょうか。転職の時、強みとなるような資格を取ることでしょうか? 外資系OLコラムニストのぱぴこさんは「ビジネススキルには大きく分けて3種類ある」と言います。一体どんなものなのでしょう。スキル向上の方法についても教えてもらいました。

社会人の中でスキルアップは非常に重要です。評価面談でもスキルについての項目があったり、スキルチェックシートの記入を会社で求められたりする場合があります。

ちなみに私はめんどくさくて放置し、人事から再三「【至急】スキル入力のお願い」とメールを受信し、怒られたことがあります。

自分のスキルを棚卸しするのは億劫だし、スキル入力には自己申告のレベル設定もあり、「え……っと、私のスキルのレベルとは? とりあえずコミュニケーションは人間としてNGじゃないから4とつけておこう……(5点満点)」的に毎年悩むイベントです。

今回は社会人に必要なビジネススキルについて焦点を当ててみたいと思います。

ビジネススキルとは何か?

ビジネススキルとは、社会人(ビジネスマン)が仕事をする上で取得する、身に付けることが推奨される技術・知識の総称です。各企業内で重視される常識や文化ではなく、広く一般的な基準のものを指します。

例えば、「ビジネスマナー研修」「マネジメント研修」「ロジカルシンキング研修」などは、ビジネススキルの向上を目的としています。

 ‟ビジネススキル”は典型的なビジネス曖昧語

‟コミュニケーション能力”や‟マネジメント能力”など「何となく分かったつもりになっているが、意味が抽象的なビジネス曖昧語」と同じく、‟ビジネススキル”という言葉も落ち着いて考えないとビジネス迷路にハマる原因になります。

例えば、Twitterで「ビジネススキル」を検索すると、イシキタカイ系ビジネスアカウントが声高に叫んでいます。

「ビジネススキルの呼吸! 壱ノ型! 転職、副業に強いビジネススキルを!!」
「ビジネススキルの呼吸! 弐ノ型! 英語を武器にしよう!!」
「ビジネススキルの呼吸! 参ノ型! 圧倒的当事者意識で動こう!!」

なるほど。よく分からない。

端的に言えば以下のような感じでしょうか。

壱ノ型:キャリアの強みになる専門性
弐ノ型:語学スキル
参ノ型:仕事への積極性

「ビジネススキル」の一言でまとめた内容は、ジャンル・カテゴリがバラバラです。これらは精査されずにビジネススキルとしてまるっとまとめて話されています。だからよく分からないのです。

ポータブルスキルを理解して考えよう

ビジネススキルとは、TOEICの点数?  Excelの爆速ショートカット術? はたまた、宴会芸? SNSのフォロワー数?

会社によってはSNSのフォロワー数をマーケティング力の指標とする! と、発信していることもあります。一部企業は業務内容や業種から「ビジネススキル=SNSフォロワー数の向上」が成り立ちますが一般的ではありません。

本来身に付けるべきビジネススキルは、自分の目指したい業務・業種におけるキャリアによりますが、基本的には一般化したスキルです。それをポータブルスキルと呼びます。

‟ビジネススキル”と言われたら、基本的にはこのポータブルスキルのことと考えていいはずです。

ビジネススキル分類と、その種別

職種や業種の固有スキルではなく、ポータブルスキルを伸ばしていこう! といっても、範囲が広くて何から手を付ければよいか分からず混乱しますよね。

そんな時は、まずビジネススキルの分類を3つのカテゴリに分けると良いでしょう。

1.ソフトスキル
2.ハードスキル
3.メタスキル

それぞれ詳しく見ていきます。

1.ソフトスキル

ソフトスキルは、コミュニケーション力・交渉力・調整力・プレゼンテーション力などヒューマンスキルが中心です。分析力・論理的思考・問題解決能力などもソフトスキルに分類されます。

具体的な「資格」は無いけれど、ビジネススキルとして必須条件として挙げられ盛んに企業研修が行われるスキルです。

2.ハードスキル

ハードスキルは、統計学・プログラミング・ファイナンスなど「知識がそのまま仕事になる」ような、体系立った知識を指します。資格はもちろん、修士や博士の学位もハードスキルに分類されます。

ビジネススキルにまつわる話題で頻出する「資格でスキルアップ!」などはハードスキルを指しています。

3.メタスキル

メタスキルは「スキルを使いこなすスキル」と定義されています。知っている知識や経験などを組み合わせて、適切に利用するためのスキルといえます。要は応用力です。

ソフトスキルとハードスキルを身に付けるだけでなく、それらを掛け合わせてより大きな成果を出すために必要な能力です。

参考記事はこちら▼

身につけるべき力は? 今のあなたに足りないスキルを診断します。

転職やキャリアアップのために身に付けるべきスキルは?

前段で紹介した3つのスキルの中から、どれを身に付けるのがいいのでしょうか。実は「これをやれば良い」というスキルは残念ながらありません。

なぜビジネススキルを向上させるのか? は、自身の成長と周りからの評価の獲得が目的です。

評価は優秀さとイコールではありません。「何が評価につながるのか」「何を求められているのか」を調査・理解して、実施することが重要です。

アラサーになると「武器になる専門性(ハードスキル)」が欲しいぃぃぃ! と歯ぎしりする人は多く、私もその一人です。

「資格だ!」「プログラミングだ!」といった謳い文句を目にした人は多いでしょう。しかし、武器と呼べるレベルのスキルを身に付けるのは一朝一夕では難しいのです。

自分がどんなキャリアを手に入れたいのか? どうなりたいのか? を具体的にし、強めるべきビジネススキルを見極めましょう。大事なのは集中と選択です。

ビジネススキル向上のための3つのコツ

前述したように、必要なビジネススキルは個々で違います。ここからは、どんなスキルを身に付ける上でも重要な、スキル向上の方法をお伝えします。コツは3つあります。

1.目的を決めること

自分が目指すべきビジネスキルが何か? を決めるには、何のためにそのスキルを伸ばすかの目的をはっきりと決めましょう。

2.期間を決めること

目標がはっきりしたら、目的達成の期間を設定しましょう。期間が決まれば、実行するためのスケジュールを立てられます。

3.記録を取ること

最後は、自分の進捗や結果の記録を取ることです。自分の傾向や進捗状況確認し、可視化して振り返ることで、達成スピードを早められます。

必要なスキルを見極め、ゴールを明確にせよ

ビジネススキル、という言葉だけだと、何を目指すべきなのかが曖昧になります。

プレゼンテーションスキル・ロジカルシンキング・資格・語学といった「良さそうなもの」にとりあえず手を出して、成果が不明……とならないためにも、自分が何を求めているのか、自分のキャリアに本当に必要なもの、をはっきりさせましょう。

自分が目指すゴールに合わせたビジネススキルと習熟レベルを考え、全体のキャリアを設計していき、効率的にスキルを会得していくことが肝心です。今回は以上です。

(ぱぴこ)

※画像はイメージです

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