お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

本当に性格がいい人とは。実は性格が悪い人との違いって何?

大塚統子(心理カウンセラー)

性格がいい人とはどういう特徴があるのでしょうか? また、本当は性格が悪い人とは? 性格を良くするために大切なことや、具体的に何をすれば性格がよくなるのかと共に心理カウンセラーの大塚統子さんに教えてもらいました。

なんだかみんなに好かれるような人っていますよね。その人はきっと性格がいいのでしょう。

そもそも、性格がいいとはどんな人のことなのか、理カウンセラーの大塚統子が解説します。

本当に性格がいい人の特徴

ひとことで言うならば、一緒にいて良い気分にさせてくれる人は「性格がいい」と思われます。逆に、「あの人とは一緒にいたくない」と感じさせる人は「性格が悪い」と思われがちです。では、どういう人が「あなたと一緒にいたい!」と思われるのでしょうか。

相手を理解する人

性格 良くなりたい

相手の話を「あなたはそう思うのね」と受けとめたり、「なんでそんなふうに思うの?」と聞いたりすると、「自分に興味を持ってくれている」「自分を理解しようとしてくれている」と好感を持たれます。

一方、「○○するのが当然」と自分の価値観以外は認めなかったり、正論で相手の思いや行動を否定したり、「どうしてわかってくれないの!」と自分の感情をおしつけたりする人は好かれません。

人と自分はちがうもの。性格の良い人は、ちがいを楽しんで相手を尊重しています

人のせいにしない人

性格 良くなりたい

他人の文句を言うとき、人の悪口を言うとき、良い気分の人はいません。そして、それを聞く周囲の人も良い気分ではありません。

いろいろな場面で「自分は被害者で、相手が変わらないと不満」と言っていると、「この人とつきあうと自分も文句ばかり言われるだろうな」と連想させるので、信頼されにくくなります。

性格の良い人は、たとえイヤな気持ちになることがあっても、最終的には「そう感じているのは自分。だから自分が変わろう!」と人のせいにはしません

参考記事はこちら▼

人を応援できる人

性格 良くなりたい

人の幸せを応援し喜べる人は、周囲から性格がいいと思われます。人を応援できる人は、何かしら自分もがんばっていることがあります。何かに打ち込んでいる姿勢は魅力的です。

また、人を応援し、人のために喜んでいると、「自分のためにも同じように応援する人や喜ぶ人がいる」と思いやすくなりますから、人に対してやさしい気持ちにもなれます。

なお、軽い“やきもち”くらいは焼いたほうがかわいいですが、マウンティングや過剰な嫉妬は好まれません。マウンティングや嫉妬は不安や劣等感からきています。「自分は自分・人は人」と比べないようにするとか、自己肯定感を高めるなどしておくと良いでしょう。

与えることができる人

性格 良くなりたい

「自分ができることをしてあげたい」「何か相手に貢献したい」「喜ばせてあげたい」と人に与えたいと思える人は、性格がいいと評価されます

ただし、「自分さえ我慢すれば」と自己犠牲があると、与えられた人は素直に喜べません。また、「○○してもらうために」と見返りを求めていると、与えるのではなく奪う行為になります。「大切な人のためにしてあげられるのがうれしい」と「してあげる喜び」を感じている人は、自分も他人も幸せにします。

「してあげる喜び」の対極は「してくれない不満」です。相手からしてもらおう、相手に自分の望みを満たしてもらおうとしていると、「性格がいい」とは思われませんし、残念ながら心が満たされることはありません。

本当は性格が悪い人の特徴

中には性格がいいように見せかけて、本当は性格が悪い人もいます。どんな特徴があるのでしょうか?

上辺だけの褒め言葉を言ってくる

褒め言葉を言われるとうれしいと感じますよね。しかし、その褒め言葉を本心から言っていないことがあります。本当にそうは思っていないのに、話を合わせるためにわざと褒めるのです。

しかし、本人が思う以上に上辺だけのお世辞は伝わりやすいもの。目が笑っていなかったり、分かりやすい外見だけを褒めてくるなどの場合は、内心はそう思っていない可能性があり、あまり性格がいいとは言えないかもしれません。

やたらと話を合わせてくる八方美人

やたらとこちらの意見に同調してくる人も本当に性格がいい人とは言いがたいかも。輪を乱さないように……という気持ちがあるのかもしれませんが、全ての人にいい顔をするとどうしてもほころびが出てくるもの。

結果、思ってもいなかったところで人の気持ちを傷つけてしまう可能性もあります。自分が人から嫌われないために、本当の意味で人と向き合おうとしないのです。

性格がいいひとになりたい場合どうすればいい?

性格 良くなりたい

そもそも性格の良い・悪いは、接する人が感じるものです。ある人は、穏やかで控えめな人を性格がいいと思い、別の人は、自分の意見があってわかりやすい人を性格がいいと思い、まったく逆の状態が評価されることがあります。

そこで、「性格がいいって何?」と迷ったり、自分にはないものを「補わなければ」と努力したりする人が多いです。

性格を良くするために大事なのは、次の2点です。

自分の良い所を発揮する

性格 良くなりたい

控えめな人は聞き上手ですし、自分の意見がある人は話し上手です。それぞれの良さを生かして人に接することができるなら、どちらの形でも性格がいいと言えます。

たとえば、「控えめだからできることがある」と自分の良い所を発揮して人とかかわろうとしたら、人のためにできることも、人から喜ばれることもたくさんあるでしょう。

控えめな自分を嫌って隠そうとしたり、自分ではない誰かのようになろうとしたりしなくてもいいのです。

相手に何を感じさせるかを意識する

性格 良くなりたい

自分が感じている気持ちにうそをつく必要はありません。ただ、一緒にいる人に自分の言葉や態度が「何を感じさせるのか」には気を配るといいでしょう。

たとえば、自分の気持ちに焦点をあてると「申し訳ない」「ごめんなさい」と言いたくなることでも、相手に何を感じさせるかを意識すると「ありがとう」「うれしい」の表現を選ぶことができます。

性格を良くするには、興味の中心を「自分」から「相手」に変えるといいでしょう。

性格がいい人になる方法

自分がご機嫌でいる

性格 良くなりたい

人に良い気分を与えられる人になるには、自分がご機嫌でいる必要があります

まず、「自分はできていない」「自分は持っていない」と自分にないものを探すのをやめましょう。そして、自分のがんばりを認めて、自分をほめましょう。「私は愛されている」「私は十分がんばっている」などと、自分にやさしい言葉をかけましょう。自分のことを好きでいられると、心に余裕を持って人とかかわることができます。

そして、ご機嫌な気持ち「うれしい」「楽しい」「好き」といったポジティブな感情を言葉にして表現しましょう。大切な人に心からの笑顔を与えていきましょう。

相手の都合・相手の気持ちを思いやる

性格 良くなりたい

相手を優先すると「都合のいい女」扱いをうけると心配になるかもしれません。しかし、この駆け引きは無用です。自分をないがしろにする人を好きになる人はいません。

人は「自分を理解してくれる人」「自分を大切にしてくれる人」のことを大事にしたいと思います。自分も相手も大切にするのは難しく思われるかもしれませんが、うまくやろうとしなくて大丈夫です。相手を思いやろうとチャレンジを続けてみてください。チャレンジした分だけ、大きな愛を持つ人になれるでしょう。

相手の話を「そうだね」といったん受けとめて、相手に興味を持って「あなたはどう思う?」と聞くようにしましょう。相手を理解するほど、相手に好かれる振る舞いが何かわかるようになるでしょう。

やさしい断り方を持つ

性格 良くなりたい

イヤなことをNOと言えないと、我慢ばかりになってしまいます。我慢をしていると、人を思いやる余裕がなくなってしまいます。

そこで、相手を傷つけない断り方を身につけておきましょう。できるだけすみやかに、サックリとお断りするのがコツです。

自分が断れる人になっておくと、人に断られることにもダメージを受けにくくなります。気軽に本音を言い合えるとしたら、性格がいい人と認定されるでしょう。

性格の良さは相手に何を感じさせるか次第

性格 良くなりたい

性格がいい人とは、接する人が「この人と一緒にいたい!」と思う人。そのためには、相手に何を感じさせる人なのかが重要です。相手がどんな人なのかに興味を持って、相手を理解しましょう。そして、自分の良い所を発揮して、相手を喜ばせることを自分の喜びにできたら、「あなたのそばにいたい!」と思う人が増えるでしょう。

(大塚統子)

※画像はイメージです

SHARE