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ケンカにならない。彼氏への不満の伝え方

高見綾(心理カウンセラー)

恋愛期間が長くなると、彼氏になんらかの不満が出てくるものです。

でも、「嫌われたくないし、雰囲気が悪くなるのが怖いから不満を言えない」という女性も多いのではないでしょうか。不満を言わずに我慢していると、すれちがいが生じたり、ストレスが溜まったりしてよくありません。

そこで、彼氏が納得する不満の伝え方についてくわしく説明します。絶対NGな伝え方もあせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

彼氏に不満を言うとケンカになる(男性心理)

彼氏に不満を言いたくても、ケンカになることを恐れて言えないでいる女性は多いよう。そもそも、どうしてケンカになってしまうのでしょうか。

女性が彼氏に不満を伝えるときは、怒ったり泣いたりして、感情的になっているケースが多いです。

しかし男性は冷静に話し合うことを好むため、感情的になっている女性が苦手。

女性は、感情的になると「私は正しくて、あなたがまちがっている」という言い方をしがちです。すると男性は、「感情的になっている彼女に何を言っても無駄だろう」とか、「今反論しても聞き入れてもらえないだろう」と考えて、何も言わなくなったり、さっとその場から離れていってしまったりということがあります。

この行動は、いったん冷静になってから論理的に問題の解決策を導き出そうとする男性の性質からきているものですが、女性は、「真剣に取り合ってくれない」と感じます。

「不満を感じている気持ちをわかってほしい」と考える女性と、「今は話し合うべきでない」という男性のこのような考え方がすれちがいを生み、ケンカに発展しやすくなるのです。

不満はきちんと伝えた方がいい理由

ケンカになりたくないからといって、不満を言わずに我慢するのはよくありません。不満を伝えないデメリットについて説明します。

ストレスが溜まる

ひとつひとつの不満はたいしたことがなくても、溜まってくるとストレスになります。あまり溜め込みすぎると、ストレスで爆発してしまうことがあるので、要注意です。

彼氏との関係が悪化してしまう

不満を伝えずに我慢をしていると、イライラするものです。

普段は気にならないような彼氏の言動にいちいち引っかかってしまうことも。そうなると、彼氏にもイライラが伝わって関係が悪くなってしまいます。

言わないと伝わらない

彼氏に「これはやめてほしい」とか「こうしてほしい」と思うことがあっても、伝えなければ彼氏が気づくことはありません。

直してほしい点が改善されず、2人の関係はずっと変わらないままになってしまいます。

気持ちが通じ合わない

ケンカになりたくないからと不満を言わないでいると、面倒なことは後回しにする癖がついてしまいます。

そんななかで大きな問題が起こると、向き合うのが面倒になって別れを選択する、ということにもなりかねません。

彼氏が納得する不満の伝え方

彼氏に対する不満はきちんと伝えるべき。それでもやはり、ケンカは避けたいですよね。不満を伝えるときは、伝え方が大切。彼氏に納得してもらえる伝え方のポイントについて解説します。

参考記事はこちら▼

全てに共通する「上手な伝え方」の特徴とトレーニング方法も併せてチェックしてみてください。

命令口調ではなく軽い感じで伝える

「もう、ちゃんと○○してよね!」といった命令口調で不満を言うと、彼もムッとしてしまいます。

伝えるときは、できるだけ感情的にならずに、「あ、これ、○○だよ~」「○○してくれたらうれしいな」など、軽い感じで伝えましょう。

不満が小さいうちに、ちょこちょこ伝えておくと、彼も受け入れやすいはずです。

タイミングを図る

人には話を聞き入れにくいタイミングがあります。

たとえば、彼氏が仕事で忙しいときや疲れているとき、眠そうなときは止めておくのが無難です。2人ともお腹が満たされていて心に余裕があるときに話し合うようにしましょう。

「今、ちょっと話してもいい?」と彼氏に聞いてみて、「いいよ」と返事が返ってきたときにするのも大切です。

やさしく笑顔で伝える

不満を伝えるときは、彼氏を責めるような言い方ではなく、やさしい言い方を心がけましょう。

笑顔で「今こう思っているんだ」と、寂しい、悲しい、つらいなどの気持ちをちゃんと説明すると、彼氏は話を冷静に聞くことができ、改善しようと努めやすくなります。

2人にとって前向きな意見として伝える

自分の不満を一方的に伝えるだけでは、彼氏にも言い分があるため困惑させてしまいます。

不満を持った理由を説明し、2人にとって望ましい状態にするために、どう改善していけばよいのかを伝えましょう。

「これからも仲よくしたいから」と、お互いにとっての前向きな意見として伝えれば、彼氏も実践してくれるはずです。

反論されてもきちんと聞く

不満を伝えた際、彼氏から反論される可能性もあります。お互いに不満は持っているものだと認識して、反論されても頭ごなしに否定せず、彼氏の意見もきちんと聞きましょう。

「あなたは何か不満はないの?」と彼氏の話を引き出してあげることも忘れずに。

絶対NGな不満の伝え方

伝え方をまちがえると、彼氏を怒らせてしまったり、「この子は面倒だ」「付き合うのは疲れた」と愛想をつかされたりしてしまうことも。

絶対に避けるべき、NGな不満の伝え方について解説します。

過去の不満を蒸し返す

女性に多いのが、「あのときも、あなたはこうだった!」と過去の不満を蒸し返すパターン。

男性は「そのときに言ってくれよ」とうんざりします。過去のことまで否定するのでなく、今問題になっていることのみを話しましょう。

相手を一方的に責める

女性の言動に、「あなたが全部悪いのよ」というニュアンスがあると、男性は反発したくなるものです。

一方的に責められるだけで建設的な話し合いができないと感じると、男性は話を聞きたくなくなるので要注意です。

正論で追いつめる

「なんで○○したの? ○○したらこうなるってなんでわからないの?」などと、正論でまくしたてるのはNGです。

男性は、気持ちを説明するのが女性ほど得意ではないため、精神的に追い詰められてしまいます。彼氏に考える時間を与えず、逃げ道をなくすのは、もっともやってはいけないことです。

感情的になる

男性は、冷静に論理的に話し合うことを好みます。女性が感情的になって怒ったり泣いたりしていると、話し合いが成立しないばかりか、男性はどう対処していいかわからなくて困惑してしまいます。

気持ちを理解してほしいのであれば、冷静でいることが大切です。

上手に伝えて、2人の仲をさらに深めていこう

付き合っていればお互いに不満は出てくるものです。結婚などを見据えてこれからも仲よく付き合っていきたいのなら、不満についてお互いにきちんと話し合える関係を築きましょう。

彼氏に真剣に話を聞いてもらうためには、上手に伝えることが大切。彼氏が受け入れやすい話し方をする、タイミングを見計らうなど工夫しましょう。

一方的に彼氏を責めるのではなく、これからも長く付き合うための建設的な提案をしたいものですね。お互いに本音を伝え、2人の仲をさらに深めるよいきっかけにしていきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

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