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【女の嘆き】彼から連絡がないのは心変わりのサイン?→「愛のクライシスは、愛が深まるチャンス」

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

最近、彼の様子がちょっとおかしい……。忙しいという理由で電話に出ない、メールの返事も来ない、次に会う約束もできない。これって、避けられているってこと? 本音を確かめたくて何度も連絡してしまいそうになるけど、すでに彼の心はほかの女性へうつってしまっていたらどうしよう!

気持ちのつながりを大切にする女性にとって、大好きな人から連絡がない状態は、愛がないのと同じようなもの。女性発信のコミュニケーションは、相手に不快な思いをさせないように、寂しい思いをさせないように、という細やかな配慮のもとに成り立っていますが、男性発信の場合は、どうも質がちがうようです。

男性の好意や信頼の感覚というのは、「一度、相手を自分の身内ゾーンに入れたら、よほどのことがない限りずっとそうでしょ」という感じなのだそう。つまり、女性は相手を常時セキュリティチェックしながら関係を値踏みする傾向にあり、男性は一度セキュリティチェックをパスした相手とは、わりとゆるやかにつながりを保つ傾向があると考えられます。

これは、生物学的な視点でみると当然のこと(ロマンティックではないですが……)。いったん相手の子を身ごもったら約一年間は、それ以外の生殖のチャンスがない女性。一方で、ひとつの生殖に成功したあとも、次々と別のチャンスが得られる男性。当然、ひとつひとつの恋愛で相手を見極める入魂の度合いは、女性のほうが高いというわけ。この生物学上のちがいが、男女のすれちがいを生む要因のひとつになっているのではないでしょうか。

<女の嘆きへの処方箋>
●愛のクライシス(危機)は、愛が深まるチャンスでもある
女性は毎日のように「自分が愛されている証明」をしてほしいものですが、前述のように男性にはそのモチベーションが基本的にありません。かといって、悪気があるわけでもない。だからこそ、女性側が、今すでにある愛情を疑って「愛しているならまめに連絡すべきじゃない?(アナタ、非常識よ)」などと恨み言モードで迫ると、男性側はゲンナリしてしまうのです。

では、こうしたらどうでしょうか。「女性は、連絡がないと不安になって自爆してしまう生き物なのよ。だから、用事がなくても連絡してくれるとうれしいな」。こんな言い方なら、女性の気持ちの安定のために彼も協力してくれそうではないですか?

このように、愛は地道にカスタマイズしていくもの。男女で愛のとらえ方や表現の仕方がちがう以上、この世に完璧な愛というものはありません。愛のクライシスを感じたときは、関係の終わりを想像してしまうこともありますが、その一方で、2人の関係性を見直して今以上に心が近くなるチャンスでもあります。そのためには、やみくもに相手の真意を推し量ろうとするのではなく、以下のようなことをチェックしてみましょう。

★チェック1 相手が今、自分と向き合える状況にあるか?
対処:相手が仕事や家族の事情などで頭がいっぱいのときは、あなたの気持ちのケアをする余裕はないはず。そんなときは、込み入ったコミュニケーションを持ちかけても収穫なし。「信頼して待つ」という愛情を発揮してみて。

★チェック2 相手の気持ちや要望を聞かずに、自分本位の愛情を押しつけていないか?
対処:自分がよかれと思ってやっていることについて、相手が望んでいるかどうかをヒアリングしてみましょう。自分の期待通りの答えが返ってこなくても、相手の気持ちはいったん受け止めて尊重しましょう。

★チェック3 自分の気持ちや要望を伝えずに、相手が察してくれることを求めていないか?
対処:自分の気持ちや要望を伝えることを「負けた」と感じる人もいるようですが、それは誤解です。駆け引きではなく、相手との関係に誠実であろうとする姿勢こそが相手の心を動かします。

関係を穏やかに育む努力は大切ですが、どんなに心を砕いてもわかり合えない場合もあります。また、残念なことに、相手の不誠実さに出会うこともあります。今の恋を続けるかどうか判断を迷うときは、自分を大切に思ってくれる友人や家族の客観的な意見も大事にしてみてください。

※画像は本文と関係ありません

(心理コーディネーター 三吉野愛子)

※この記事は2014年09月10日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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