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【女の嘆き】婚活ブームに乗れない……こんな私を好きになってくれる男性はいるの?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
30代独身です。婚活ブームが到来してずいぶん経ちますが、その波に乗れないまま30代を迎えてしまった感があります。そもそも、婚活パーティや合コンなどのキラキラ系の女子が集まる場所や雰囲気、そしてお互いのスペックを値踏みするような会話が苦手です。男性ウケする服装や態度を研究するのも、媚びているようで気が引けます。髪はショートで眼鏡、肌の露出は最小限に抑えた地味ないでたち。こんな素っ気ない自分が恋愛結婚できるとは思えず、もう一生独身でもいいんじゃない? と思います。よほどの物好きに出会えれば別ですが、そんな人いるのでしょうか。

結論から言うと、物好きはいます。世の中の既婚女性を見てみると、皆が皆、わかりやすい女性らしさをふりまいているわけではないですよね。すっぴんに近い薄化粧の女性もいれば、スカートなんか何年も履いていないという女性もいます。だけど、十分に愛し愛されて幸福な既婚女性というのは実際にいるのです。それに、キラキラふわふわのわかりやすい女性らしさだけが女性の魅力ではないことを、経験的に知っている男性もいるでしょう。

でも、あえて言うなら、“愛すること、愛されることを、すっかりあきらめて拗ねている女性”を魅力的に思う男性は多くないかもしれません。「媚びる女って、どうなの?」とか、「媚びる女に騙される男も、どうかと思う」などと拗ねるのはほどほどにして、「本当の自分を愛してほしい! たったひとりでもいいからありのままの私を認めてほしい!」という魂の叫びに耳を傾けてみてもいいのでは?

女の嘆きの処方箋

その1 ほしいものが手に入らなかった過去を癒す

はじめから、「別に愛されなくてもいいし、注目されなくてもいい」と思って生まれてきた人はいません。誰しも愛されたくて、認められたくて、がんばって自分を表現してみたことがあるはず。だけど、自分が思ったようには愛されず、認められず、傷ついたこともあるでしょう。自分よりも女の子らしさを上手にアピールする女性に、「してやられた」と感じた苦い経験もあるでしょう。

そんなとき、愛や承認を獲得することをしくじった自分には価値がないと思うのはあまりに苦しいので、「キラキラふわふわの女性らしさなんてどうでもいい! 媚びを売って愛情を獲得するなんて邪道だ! そんなものにコロリと騙される男たちも信用ならない!」と腹を立てることで、崩れ落ちそうな自尊心をかろうじて保った過去があるのではないでしょうか。

あのときの私は、深く傷ついていたのね。あれは相当つらかったし、悔しかった。でも、あのときはどうにもできなかった。あれが私の精一杯だった。と、ひとつひとつ傷を確認し、過去の自分を受け入れる作業が必要です。

その2 愛する力は、傷つきながら養われる

前述のように、パートナー探しにともなう屈折した構えは、過去の苦い経験に裏打ちされていることがあります。「また無防備に人を信じて、まともに傷つくなんてゴメンだ。ちょっと斜めに構えて、ダメージを最小限に抑えよう」という態度をとりたくなるのも無理もないこと。その態度は、まだ傷が生々しかった過去の一時期は自分を守ってくれたかもしれませんが、ずっとそのままでは新しい出会いの可能性も訪れません。

できれば傷つき体験は少ないにこしたことはないのですが、私たちは、傷ついたり傷つけたりしながら人との距離感や接し方を学んでいくのも事実。心がつながらない無念や孤独を知っているからこそ、もう一度誰かとつながることができたときの喜びはひとしお。もう一度、人とつながる喜びを感じたその瞬間に、これまでに人と人との間でできた傷の数々が癒されていくと言われています。結婚するかしないかということだけをゴールにするのではなく、まずは人との出会いによって自分を育む経験を招き入れるつもりで、出会いを求めるのもいいでしょう。

その3 自分が望む幸せの形を追求してもOK

別に拗ねているつもりもなく、やせ我慢をしているつもりもなく、ひとりでいるときも満たされている。気の合う人とおしゃべりしたり遊びに行ったりできればうれしいけど、それは異性でなくてもかまわない。特別な約束がなくても取り立てて不安にもならず、あるがままの流れるような関係でOK。世の中には、実際にそういう人もいます。

自分はおそらくそういうタイプなんだけど、世の中の「女とは、男とは、こういうものだ」「大人とは、結婚とは、パートナーとは、こうあるべきだ」という一般論に触れると、なんだか意気消沈……。そんな方は、誰に遠慮することなく、“自分が望む幸せな人生”に許可を与えて謳歌してもいいのではないでしょうか。自分らしく満足して生きているあなたの姿に、共感を寄せる未来のパートナー候補もいるかもしれませんからね。

※画像はイメージです

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2016年02月29日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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