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彼氏の束縛がつらい。「束縛男」の心理と特徴

小日向るり子

モラハラ男、DV男という言葉もよく耳にするようになった昨今、彼のことは好きだけど束縛をやめてほしい、どこまでが嫉妬でどこからが束縛なのかわからない……など、彼氏の束縛について悩んでいる女性が増えています。今回は、束縛する男性の心理や特徴を分析しながら束縛をやめさせるための方法までを解説していきたいと思います。

束縛とは

束縛の辞書的な意味は「動き・働きの自由に制限を加えること」です。

これを恋愛に当てはめると、嫉妬感情や独占欲からパートナーの言動を監視したり制限したりすることが該当します。しかし、恋愛でいう束縛とは実際の言動ではなく、それをされた相手が心理的にどう感じるか、のほうが重要になってきます。

つまり、第三者が見て束縛されていると思っても、当の本人たちが幸せであればそれは束縛にはならないのです。ただし、言動を監視したり制限することによって、まわりに迷惑をかけたり、どちらかあるいは双方が疲弊していくようであれば、それは洗脳や共依存といったまた別の側面で論じる問題となってきます。

束縛する男性の心理とは?

これは男女関わらずですが、束縛する人間心理の根底にあるものは、誰かに取られないか不安、自分に愛情があるのか不安、といった「不安感情」です。

その不安がどこからくるのかという理由はさまざまで、過去の彼女に浮気をされたトラウマからであったり、母親から過保護に育てられたことにより、愛する人からはそれと同等の愛情をもらうことが当たり前という価値観が根付いているからであったり、などです。またその逆に、愛情が薄い環境で育ってきたため、慢性的な愛情不足から彼女に対して過度な愛を求めてしまう人も。

後半で記述しますが、束縛する彼氏に悩んでいる場合、まずはその原因はどこからくるのかを知ることが大切です。原因によって対処方法は異なってきます。

束縛が激しい男性の特徴とは?

では、束縛が激しい男性にはどのような特徴があるのでしょうか?

スケジュールや居場所の完全把握をしたがる

究極自分が24時間監視をしていれば独占欲が満たされるため不安はなくなります。しかし現実的にそれは不可能。そのため、仕事のシフト表の提出させる、居場所を写メで送らせる、など彼女側に予定と現状の報告を常に求めます。ひどくなると監視カメラや盗聴器をつけるといった犯罪行為をする人もいます。

彼女の行動をストーキングする

不安が高じて彼女からの報告だけでは信用できず、実際に自分が行動して確認をします。会社の飲み会で店を出たら彼が立っていた、彼の車を自宅近くでよく見かける、伝えていない行動を彼が知っていた、といったことがひんぱんにある場合はストーキングされている可能性があります。

彼女の行動を制限する

彼女の交友関係をシャットアウトすることによって彼女の言動を制限し、2人だけの世界を作り上げようとします。携帯に入っている男性の連絡先をすべて消去させることはもちろん、同性の交友関係にまで制限をかける場合もあります。

束縛彼氏とは別れるべきか

「愛されている幸せよりも縛られている苦しみのほうが大きくなってきた」と悩んでいる場合はその悩みから目をそらさずに、しっかり考えることをオススメします。以下は別れたほうがよいケースです。

束縛彼氏と別れたほうがいいのは?

たとえば「彼がスマートフォンを勝手に見ることは束縛行動だから彼とは別れたほうがよい」などと一概に論じることはできません。彼と別れたほうがよいかの結論は、具体的な言動よりも、それをされた自分の心の状態がどうであるか、ということのほうが大切です。

そしてその判断は、彼の言動に恐怖を感じているか、ということを基準にしてください。

窮屈、鬱陶しい、というレベルではなく「怖い」「恐怖」という感情が自分の中にあることに気付いたら、それはモラハラやDVとして考える領域です。彼の言動を思いだしたり予測したりすると寒気がしたり震えがしたりしませんか?

束縛彼氏と幸せになれるのは?

彼が束縛する原因を彼女が把握して理解し、それを見守ったり癒したりしたいと思えれば、彼と結婚しても幸せになれます。たとえば、幼少期の愛情不足や過去の恋愛のトラウマからだとわかったら、それを自分が小さくしたり癒したりしていくことは喜びだと考えることもできるでしょう。また、原因を探る中で自分自身の言動に気付いて修正することで彼の束縛がなくなるケースもあるでしょう。

しかし、このような歩み寄りや反省といった彼女側の言動だけではどうにもならないことも多いのが束縛彼氏です。

・彼側に束縛を修正する努力が見られるか
・嫌なことは嫌だと彼に伝えることができる関係が構築されているか

この2つも重要なポイントです。結婚生活は双方の歩み寄りなしには持続できません。じっくり考えましょう。

束縛をやめさせる方法とは?

束縛をやめさせるためには原因別の対処方法が必要です。以下、原因別の対処方法をご紹介します。

過保護な成育歴からくる束縛⇒冷静に突き放す

母親からひとつの人格として認められず、内包するような愛され方をしてきた彼には「あなたと私は独立した存在である」ということを理解してもらうことが必要です。束縛に対してはハッキリと「それはできない」「それを強制するなら別れる」と意志表示をして突き放してください。

過去の恋愛のトラウマからくる束縛⇒やさしく認めて安心感を与える

彼女の自由を尊重していたら浮気された、など過去の恋愛トラウマを持つ彼の場合、もう傷つきたくないという思いから束縛してしまいがちです。しかしそれは傷が癒えるまでは仕方がないことです。今の彼女は裏切らないとわかれば束縛は収まってきますので、安心感が醸成されるまではやさしく受け入れてください。

愛情不足の成育歴⇒教育する

愛されることを知らずに育った場合は愛するということがわかりません。そのために愛着障害的な形で束縛感情が強く出ることがあります。「それをされると私はつらいです」「その要望はあなたの愛だと感じるから受け入れます」といったように、自分の気持ちを主語にして伝えていきましょう。彼を教育するような気持ちで接してください。

彼の束縛に向き合う自分自身の感情を再確認してみましょう

いかがでしたでしょうか。束縛行為はそのひとつひとつに対処しているだけでは根本的な解決になりません。さらに諦めて従うことはDVやモラハラを引き起こさせる可能性もあります。彼の束縛の原因はどこからくるのか、それは自分が寄り添えるものであるのかをしっかりと見極めてお互いが心地よい関係を築いていきましょう。

(小日向るり子)

※画像はイメージです。

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