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「追いかける恋愛」を絶対してはいけない理由

吉川リサコ(恋愛コラムニスト)

「追いかける恋愛はうまくいかない」といわれるのはなぜでしょうか。

追いかける恋愛をしている女性の深層心理には、「彼よりも自分が抱く『好きの気持ち』のほうが強い」という自覚があるはずです。それはいつしか「嫌われたくない」という思いに変わり、無意識に蓄積されていきます。

そして、「どうしたら彼は自分の理想通りの付き合いができる男性になってくれるのか」という出口のない迷路に迷い込むのです。

その意識は、彼の前で「我慢」となり、女友だちの前では「愚痴」や「悩み」に変化します。

「愚痴」や「不満」は言霊になるもの。自分の中に芽生えた「幸せになりたいのになれない」「好きな人に大切にしてほしいのにしてもらえない」という常に満たされない負のエネルギーのせいで、ろくな男を寄せつけなくなってしまうのです。

今回は、そんな追いかける恋愛をテーマに、「ハマりやすい女性の特徴」や「気になる彼と対等な恋愛をするコツ」を解説します。

追いかける恋愛とは?

追いかける恋愛は、大きく分けて以下の5種類があります。

Cheak!

・「世話焼き女房型」
・「意志弱依存型」
・「セフレ止まり型」
・「ナゼナイ思考型」
・「視野狭執着型」

それぞれの具体的な傾向を見ていきましょう。あなたはこんな恋愛の落とし穴にハマっていないでしょうか?

追いかける恋愛1:世話焼き女房型

「世話焼き女房型」とは、母性本能が強く、好きな人になんでもしてあげることが愛情表現だと信じて疑わない女性をいいます。

大好きだから「なんでもしてあげたい」という絶対服従、奉仕の精神で尽くしきりますが、それは彼女にとっての愛情を伝える手段が「尽くす」だから。

自分と同じくらいの愛情や奉仕を返してもらえないことに不満を持ったとき、関係バランスは大きく崩れてしまいます。

追いかける恋愛2:意志弱依存型

付き合う、または好きになると、頭の中が100パーセント彼で占領されてしまう女性です。

意志が非常に弱く「~したほうがいいかな?」が口癖。

自分でこうするというよりも「彼がこう言うから」という主体で動くため、友だち視点でこのタイプの恋愛を見ている場合、面倒に感じたり、やっかいだったりします。

追いかける恋愛3:セフレ止まり型

肉体関係を持ち何度も会うけれど、どうしても恋人関係になれない女性です。

まわりに忠告されても「でも」「だって」とつけ、「かわいいって言ってくれた」「家に呼んでくれるんだから彼女みたいなもの」などと食い下がり、年中同じ悩みを愚痴っている女性は要注意です。

追いかける恋愛4:ナゼナイ思考型

彼氏が与えてくれているものに目を向けず、まわりと比べて「なぜしてくれないの?」と嘆く女性は意外と多くいます。

自分の目の前の幸せより他人が幸せの基準であるため、その思考である限り一生追い求める理想像に追いつけず、追いかける恋愛をしている状態になるのです。

追いかける恋愛5:視野狭執着型

自分のニーズを満たしてくれない、不満を解消してくれない彼と付き合っているのに「彼がいい」と執着する女性です。

「会いたい日に会えない」「マメに連絡がほしいけどくれない」「彼氏が浮気しているけど問いつめたら別れを切り出される」などされても、彼との別れが視野に入らないタイプが当てはまります。

追いかける恋愛しかできない心理や理由

多くの女性は、相手と同じ温度感で恋愛をしないと長続きしないことはなんとなくわかっているはずです。しかし、わかっていても気持ちが止められなかった経験はありませんか?

追いかける恋愛ばかりしてしまう女性には、どのような心理状態や理由があるのでしょう。

心理と理由1:意志が弱いから

重い女炸裂。世界の法律は「彼」になっていませんか? 自分の行動主軸はいつも「相手」です。自分で決める強さがないから彼に振り回される恋愛になるのです。

悩んで、嫌になって、もうやめようと思っても誘われると流されてしまう。そしてハマっていく。それにより、最初は両思いであっても徐々に彼とのあいだに温度差が生まれ、結果「追いかける恋愛型」に変わっていくのです。

心理と理由2:モテるから

意外にもモテて選択肢の多い女性のほうが追いかける恋愛にハマる傾向があります。

理由は、口説き文句を聞き飽きている彼女たちにとって、自分にすぐ振り向かない男性が新鮮で刺激的だから。

興味のない男性からのアプローチに飽き飽きしていた矢先、自分から好きだと思える相手に出会えるとのめり込んでしまうのです。

心理と理由3:自意識過剰になっているから

相手の「言葉」に対して、自意識過剰かつ敏感になっている心理状態です。

たとえば、会話の流れで「結婚願望がある」と言われただけで「この人と結婚するなら」と勝手に自分との結婚を意識したりする女性もいます。いつも脳内で自分が意識している事柄と彼の発言を結びつけて、都合よく解釈してしまうのです。

前のめりな妄想ばかりしていると、彼はさほど盛り上がっていないにも関わらず、自分の中で勝手に恋愛が進んでいってしまいます。

Point!  追いかける恋愛にハマる理由は?

・意思が弱いから
・モテるから
・自意識カ条になっているから

 

追いかける恋愛をやめるための「3カ条」

特徴や心理状態が「追いかける恋愛にハマる女性」のそれに当てはまっていたら。恋愛で苦労する未来が待っているかもしれません。

では、男性と対等な温度感の恋愛をするにはどんなことに注意するとよいのでしょう。最後に、追いかける恋愛をやめるための3つのポイントを紹介します。

一.「自分はどうしたいのか」で考える

「これ以上あいまいな関係にするなら会わない」「嫌なことを断る」というルールや、ボーダーラインを設けましょう。

どんな恋愛も自分の中ではじめ、自分の中で区切りをつけるのです。「相手がこうしてくれたら」ではなく、決めるのは“自分”です。

一.「本当に追いかけるべき相手か」を考える

「好きな人だから許す」という例外を持つのはたまにならばいいですが、度を超えたとき、収拾がつかなくなって困るのは自分です。

相手の行動は自分に敬意があるものか(たとえば「夜中突然呼び出す」「貸してと言ったままお金を返さない」などはリスペクトのない言動)、きちんと見極めましょう。

冷静になって「追いかけるべき相手か」を考えたとき、意外とそうではないという結論に至るケースもあるはずです。追いかける恋愛にハマる女性は、盲目的な恋をしがち。自分の恋愛を振り返ってみましょう。

一.「いないと-100ではなく、いると+100になれる相手」を

彼がいないとつまらないという恋愛ではなく、彼といるとより楽しいと思える恋愛の仕方を心がけましょう。

いないことでマイナスになってしまうような恋愛では、いつまでたっても彼を追いかけるスタンスからは抜け出せません。

彼がいないときでもゼロ(もしくはプラス)状態を保てる自立した女性になることができれば、相手に依存しなくてすむのです。

Point! 追いかける恋愛をやめるには?

・「自分はどうしたいのか」で考える
・「本当に追いかけるべき相手か」を考える
・「いないと-100ではなく、いると+100になれる相手」を選ぶ

 

幸せなのは「追いかける」or「追いかけられる」?

「追いかける恋愛はうまくいかない」と説明してきましたが、もちろん恋愛のあり方は自由。

恋愛オンリーならば追いかけるという形だってありでしょう。

しかし、結婚を考えると、やはり追いかける恋愛はおすすめできません。

生活は歩み寄りと安心がすべて。こちらが合わせる、追いかけないと成立しない相手では生活は成り立たないからです。

追いかける恋愛は、女性なら誰しもが一度は経験したことがあるかと思います。

その経験を糧にして、次こそは対等な恋愛で彼と幸せな未来が築けることを願っています。

(吉川リサコ)

※画像はイメージです

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