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恋愛で感じるストレスとは? 専門家が教える解消法

にらさわあきこ(文筆家、美容研究家)

こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。恋愛は楽しいもののはずなのに、辛い思いばかりしているとストレスになってしまいます。「え、恋愛がストレスになるの?」と思うあなたは、注意です。自分でも気づかないうちに忍び寄っているのが恋愛のストレスだからです。では、どんなことがストレスになるのか、解決策と一緒に考えていきましょう。

恋愛で感じるストレスの正体って?

女性が感じる恋愛のストレスとは

「こうなるといいなあ」と、いろんなことをウキウキと想像できるのが恋愛の楽しみですが、想像が期待に代わってしまうと、一転してストレスになる恐れがあります。期待したことが実現されないと、人は次第にストレスを感じるようになるからです。

長引く片思いによるストレス

「いいな」と思う男性が現れて、最初は「恋が叶うといいな」と軽く思う程度だったのに、「彼も少しは気にしてくれた」などの出来事があると、どうしても先を期待しますよね。すると、「こう言えば、好かれるかな?」とか、「ラインに返信をもらえるかな」と求めることが増えていき、彼からの返信がなかったり、思った策が通じなかったりするとストレスを感じるようになります。憧れているだけなら、彼に何も期待せず、妄想を楽しめても、片思いが長引くとストレスになる危険があるのです。

失恋によるストレス

片思いと同様に、まったく叶わない思いならさほど引きずらないのですが、「少しは可能性があった」とか、「(少しでも)付き合った」などの事実があると、自分の取った行動を後悔してしまいます。「あのとき、あんなことをしなかったら」「ああしていれば」などと過去を振り返っては悔んだり、「今からでも何とかならないか」と悩んだり……。新しい恋に切り替えられないと、期待だけが増大してゆくので、ストレスが溜まっていきます。

彼から連絡が来ない……会えないことによるストレス

気になる人に嫌われていなくても、実際に付き合うことができていても、彼からの連絡が来ないとやはりストレスになりえます。「どうして彼は返信をくれないの?」「彼が自分から連絡をしてこないのは、好きでないから?」とネガティブに考え始めて、不安が増してゆくのです。また、彼と会う頻度が少な過ぎるのも、ストレスになるでしょう。忙しい男性の中には、付き合っているのに月に1回程度しか会えないという人もいるようですが、「寂しい」と感じても、「言って困らせられない」と考えるとストレスが溜まってゆくのです。

彼のモラハラによるストレス

最近増えてきているのが、モラハラを行う「モラハラ男性」です。こういうタイプは、男性から女性に絡んできてくれるので、女性としてはうれしくなって彼と付き合いはじめるのですが、「お前のためを思って言っている」などの発言が支配的だったり、「お前はダメだから」などの発言で女性を「できない」扱いしてくるようなら、注意です。「変だな?」と感じても、「彼は私のことを考えて言っている」と思うと、なかなか「止めて」と言い出せませんが、ストレスは溜まってゆくでしょう。

彼が結婚をしたがらないことに感じるストレス

付き合っている男性が結婚について話してくれないのも、ストレスになりえます。妙齢の女性なら、付き合うときに結婚を意識しているものなのに、彼がそぶりも見せないと「どういうこと?」と思い始めます。そぶりを見せないだけでなく、「しばらく結婚はしない」と口にする男性もいますが、結婚観が合わない男性といると女性はストレスに感じるのです。

溜め込みすぎはNG? 恋愛におけるストレスの悪影響

恋愛でストレスを溜め込みすぎると、人に優しくなれなかったり、意地悪な人間になったり、不美人になっていったりします。人によっては仕事も手につかず、友だちといても上の空になる。「恋愛ごときで……」と思うかもしれませんが、昔の文豪の中には失恋で自殺した人もいるほど。恋愛におけるストレスは、大切な仕事や友だちだけでなく、自分の人生を失ってしまうことになりかねないとても大きな問題なのです。

恋愛でストレスを感じる時の対処法

恋愛でのストレスを軽減するには?

恋愛は、自分以外の人とするものです。それだけに必ずしも自分の思い通りになることばかりではありません。そこで大切なのは、「彼は自分の好きな人ではあるけれど、自分とはちがう人なんだ」としっかり認識しておくことです。

そのうえで、自分の希望をうまく彼に伝える努力をするのも大事です。というのも、恋愛のストレスとは、「①自分のしてほしいこと」と「②相手がしてくれること」の齟齬から生まれるものだから。つまり、「彼は、こうしてくれるはず」という考えがあるから、ストレスになるのです。そこで、「自分とはちがう」彼に「自分の気持ち」をていねいに伝えてゆくようにする。「わかってくれるはず」と思うから、期待が外れると悲しくなるのです。

もっと言うと、「彼は自分とはちがう」と知っている人でも、「世間では……」「普通は……」というように、世間一般と彼の行動を比較する人もいるでしょう。けれど、「世間」も「普通」も「彼」ではないのです。「自分は彼という個人と恋をしているのだ」としっかり自覚して、彼自身を見るのが大事です。

恋愛でのストレス解消方法

とはいえ、ストレスは生まれてしまうもの。ストレスは、小さいうちに解消すればいいのです。解消方法をご紹介しましょう。

趣味や仕事で時間を埋める

まずはよく言われることですが、24時間彼のことばかり考えるのを止めましょう。どうやったって、彼のことを考えてしまうのは仕方のないこと。ですが、物理的に考える時間を減らすことは可能です。「彼の予定」を待つのではなくて、先にどんどん予定を埋める。すると気分が変わって、気づくとストレスが減っているというのは実際によくある話です。

自分の希望を考え直す

先ほども書いたように、恋愛のストレスは、「①自分のしてほしいこと」「②相手がしてくれること」の齟齬が生み出すものです。彼としばらく付き合って(付き合ってない片思いだとしても、彼を見ているなら、ある程度彼の動きや考えはわかってくるはずですから)、彼がそれを叶えてくれない人間とわかったら、「自分のしてほしいこと」の内容を考え直すといいかもしれません。たとえば、「私は、毎週日曜日は彼と遊びに行きたい」として、それを彼が叶えてくれないなら、「日曜日に彼と遊びに行く」という希望を変えてしまうのです。具体的には、「日曜日は料理を習う日」などとする。そうすると、そもそもの期待がなくなるから、ストレスも減るはずです。

彼との関係を見直す

逆に、彼との関係自体を見直す方法もあるでしょう。「日曜日は彼と出かけるもの」というのがあなたにとってはマストで、「それをしてくれない彼ならいらない」とまで考えられるなら、勇気を出して彼から離れる決意をするのもありでしょう。たとえでは、「日曜に出かける」としましたが、そこに入るあなたの希望は「結婚」や、「家族、友だちと仲よくしてくれること」かもしれません。その希望と彼について、大切さを改めて考えてみるのも大事なことでしょう。

自分を整えて、ストレスをエネルギーにしよう

恋愛は自分以外の人とするものだから、うまくいかないことがあるのは当たり前。筋トレに「負荷」が欠かせないように、ある程度の恋愛ストレスは、あなたが成長していくうえでは欠かせないエネルギーです。けれど、筋トレでもいきなり大きな負荷をかけるとケガをするように、恋愛もストレスが大きすぎるとあなたが壊れてしまいます。なので、準備体操にあたる「心構え」をしっかりとしておいて、適度なストレスでいい恋愛を続けていけるよう、自分を整えておきましょう。

(にらさわあきこ)

※画像はイメージです

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