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乾燥肌の原因は洗顔にあった!? 乾燥させない洗顔方法を解説!

遠藤幸子(エイジング美容研究家/美容ライター)

私たちの肌は、たとえお化粧をしなくてもホコリや汗などで汚れています。そのためスキンケアの最初のステップでは、汚れを落とすことが大切です。
しかし、乾燥肌の人が誤った方法で洗顔していると、肌の乾燥を加速させる恐れがあります。そこで今回は、肌を乾燥させないために知っておきたい乾燥肌の洗顔の方法を詳しく解説します。

乾燥肌とその原因

乾燥肌に悩んでいる人はとても多く、美容研究家の筆者にも数多くの相談が寄せられています。冬は特に乾燥が深刻化するため、早めに対策をとることがオススメです。
そのためには、乾燥肌の原因を知って正しいスキンケアを行うことが大切です。今回は、洗顔方法を中心に乾燥肌を改善するためのポイントを紹介していきましょう。

乾燥肌とは

乾燥肌とは、肌のうるおいや水分が不足してカサついている状態の肌を指します。この状態の肌は、肌のバリア機能が低下し、外的刺激を受けやすくなっています。そのため敏感肌に移行しないように注意する必要があります。

また、肌が乾燥すると肌荒れを招きやすくなるほか、くすみやシワなどの肌老化を加速させる恐れがあります。そのためうるおいのある肌を取り戻すためにていねいで的確なスキンケアを心がけましょう。

乾燥肌の原因

乾燥肌を改善するためには、その原因を知ることが大切です。乾燥肌を招く原因のひとつは、加齢などによって皮脂の分泌量などが低下し、天然保湿因子も減少することなどがあげられます。年齢とともに乾燥が気になり始めたというケースが多いのは、こういった要因が関係しています。

また、ストレスや睡眠不足などによって肌代謝が乱れることや空気の乾燥、紫外線の影響を受けることも乾燥肌を招く要因となります。

このほか、誤ったスキンケアなどを行うことによって乾燥が深刻になってしまう場合もあります。洗顔のしすぎやメイクで粉物を多用することなどがその例で、知らず知らずのうちに誤ったケアなどを習慣にしているという人が多いようです。

そのため乾燥肌を改善するには、保湿を心がけるとともに乾燥肌を招く要因を取り除くことが大切です。

乾燥肌の人のための正しい洗顔方法

乾燥肌の人は、真っ先に洗顔を見直す必要があります。

たとえばひどく肌が乾燥して粉を吹いているときには、洗顔料を毎回使用する必要はありません。ぬるま湯でていねいに洗顔をしたり、蒸しタオルを作って数分顔にのせた後拭うようにして汚れをオフしましょう。

ただし、皮脂が洗い流せずに肌に残ると肌の酸化を招いたり、毛穴に汚れが詰まってニキビなどの肌トラブルを招く恐れがあります。そのため1日1回は洗顔料または、クレンジング剤で顔を洗うのがオススメです。

乾燥肌の人がやりがちなNG洗顔

次に、乾燥肌の人がやりがちなNG習慣をご紹介します。

ひとつは、熱いお湯ですすぐことです。熱いお湯ですすぐと、すっきりと汚れを落とせるように思えるかもしれませんが、肌に必要なうるおいまでも奪うことに繋がります。そうすると、乾燥がより深刻化してしまうことになるので、すすぎはぬるま湯で行いましょう。

また、ていねいに汚れを落とそうとするあまり、洗顔料を肌に長めにのせている人がいますが、これもNG習慣です。洗顔料を肌にのせているとそれだけ油分が奪われて肌の乾燥を招くリスクが高くなります。素早く汚れを落としてていねいにすすぎましょう。

乾燥肌に効く正しい洗顔方法

洗顔料を使う場合は、保湿力が高く、洗浄力が低めの商品を使いましょう。そして、泡立つタイプのものなら、しっかりと泡立てて肌を擦らずに優しく汚れを落としましょう。

洗顔料を塗る前に、顔をぬるま湯で濡らし、Tゾーンから洗い始めて皮膚が薄く、乾燥しやすい目元や口元は最後に洗いましょう。また、ぬるま湯でていねいによくすすぐことが大切です。

部分的にテカる場合には、その部分だけを洗顔料をつけて洗うという方法があります。ぬるま湯で洗う時には、擦らずにていねいに汚れを落としましょう。

このほか、ぬるま湯や蒸しタオルを使った方法では、汚れを落としきれないのではないか、と心配な場合には、乳液を使った洗顔方法もあります。やり方は、下記の通りです。

1.乾いた肌に多めにとった乳液をなじませます。この時、擦らずに指の腹を使って、クルクルと回すようになじませるのがポイントになります。

2.精製水か化粧水をひたひたに含ませたコットンで優しく汚れがなくなるまで拭います。

この時使用する乳液は、クレンジングや洗顔ではなく、通常の顔に塗るタイプで構いません。

洗顔後の保湿方法

洗顔後は、できるだけ早く保湿することが大切です。特に入浴後の保湿には注意する必要があります。というのも、湿気の多い浴室から一歩外に出たそばから肌の乾燥が急速に始まるからです。

そのため浴室の中ですべてのスキンケアを済ませたり、美容オイルなどを塗ってから浴室から出ることをオススメします。

保湿の方法ですが、美容オイルやコクのあるクリームを使うほか、セラミドやリピジュアなどの保湿成分が配合された化粧品を使って行いましょう。

乾燥肌の人の洗顔料の選び方

洗顔料といっても、フォームタイプ、固形タイプ、ジェルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプなど様々な形状のものがあります。乾燥肌には、どのようなタイプの洗顔料が適しているのでしょうか。商品選ぶうえで注意したいことも合わせて以下の項で詳しくお話ししていきましょう。

乾燥肌によい洗顔料の選び方

乾燥肌にオススメの洗顔料の形状としては、フォームタイプがもっともオススメです。ミルクタイプ、クリームタイプも保湿力が高いので乾燥肌の人の使用に適しています。いずれの場合も保湿成分が豊富に配合されていて、合成界面活性剤をできるだけ使用していない商品を選ぶようにしましょう。

美容研究家オススメ! 乾燥肌によい洗顔料

乾燥肌の人にオススメの洗顔料をご紹介します。

エトヴォス モイストアミノフォーム 90g/3000円(税抜)

保湿成分として3種類のヒト型セラミドとリピジュア、グリコシルトレハロースを配合した非常に保湿力の高い洗顔フォームです。また、シリコン・パラベン・石油系界面活性剤・キレート剤・鉱物油・合成香料・合成着色料不使用。乾燥で肌が敏感に傾きがちなときにもオススメです。クリーミーな泡立ちで心地よく使用することができ、うるおいを守って洗い上げます。

コサナ マヌカとオリゴの泡洗顔200ml/1800円(税抜)

オリゴ糖(洗浄成分)とハチミツの王様といわれるマヌカハニー(保湿成分)を配合した洗顔フォームです。フォームタイプで、ポンプを押すとふわふわの泡が出て、肌に摩擦を与えることなく、優しく洗い上げます。また、洗い上がりはつっぱりません。

テラクオーレ ダマスクローズ クレンジングミルク125ml/3500円(税抜)

W洗顔不要のクレンジングミルクで、洗顔料としても使うことができます。みずみずしいテクスチャーで軽やかに肌にのびていき、穏やかに汚れを落とします。洗い上がりの肌には柔軟性があり、しっとりとしています。

乾燥肌の人は肌の状態を見極めながら洗顔すること

乾燥肌の人は、その乾燥の程度がひどいときには必ずしも洗顔料を使って洗顔をする必要はありません。大切なのは、肌の状態を見極めてそれに合った洗顔を行うことです。

そのためぬるま湯洗顔や蒸しタオルを使った洗顔などを柔軟に取り入れましょう。そして、洗顔料を使う場合にも保湿力が高く、洗浄力が高くない商品を使って擦らずに優しく洗い上げましょう。すすぎはぬるま湯で行うことも大切です。

(遠藤幸子)

※画像はイメージです

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