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面接時もOK? 女性のクールビズマナー

西出ひろ子(マナーコンサルタント)

ジョーンズ加奈恵

年々と増していく夏のうだるような暑さ。このような過酷な暑さでも社会人のほとんどがスーツを着用しなければいけません。そんな中、多くの企業が採用しているのがクールビズ。クールビズとは、節電を目的とし夏の暑さでも快適に仕事ができるような軽装になることです。ではこのクールビズ、就職や転職活動時なども問題ないのでしょうか。女性のクールビズマナーをマナーコンサルタントの西出ひろ子さんに伺いました。

女性にもクールビズはあるの?

女性のクールビズ

女性にもクールビズはあります。そもそもクールビズとは、環境省が中心となり環境対策の一環として、冷房の節約のため夏の室内温度を摂氏28度に設定し、その気温に耐えうる軽装化を促したもの。ですから男女問わずクールビズは存在します。

クールビズの時期

実施する時期は6月1日から9月30日までとなっていました。しかし、近年は温暖化の影響もあり、官公庁や政界、一部の上場企業などでは、5月1日からスタートしています。クールビズを行うかどうかは、自分が属している職場の規則に従うのがマナー。まずは自身の職場におけるクールビズのルールを知ることが大切です。また、2012年より「スーパークールビズ」を環境省が打ち出しました。スーパークールビズの服装はクールビズよりさらに軽装なスタイル。例えば、TシャツやジーンズはクールビズではNGですが、スーパークールビズでは、TPO(時・場所・場合)に応じて節度ある着用であればOKとする企業もあります。

女性のクールビズマナー

服装選びのポイント

クールビズだからと言ってわざわざ服を新調することはありません。繰り返しますが、クールビズとは摂氏28度の室温で涼しく効率的に仕事ができる軽装化のことです。女性が意識することは、色、柄、素材、デザインでしょう。

色は周囲の人にも涼しさを与えるものを。白や水色、紺と白の組み合わせなどは、清潔感も感じさせて仕事にもオススメ。薄いピンクもかわいらしさの中に涼しさを感じさせます。また、爽やかな高原や森林などをイメージさせる薄いグリーンは、目にも優しく好感度も上がります。ちなみにピンクとグリーンの組み合わせは、おしゃれで色の相性もいいでしょう。

柄ものであれば、好き嫌いの好みもあるとは思いますが水玉模様が夏には涼しげな印象を与えます。ただしオフィスでは、職業や職種にもよりますが、柄ものよりもシンプルな無地が無難です。

素材

透け感のある素材は、ビジネスのシーンでは控えましょう。また、ファッションマナーとして光沢のある素材は夜の服装となりますので、昼間の仕事には不向きと言えます。仕事での服装は光沢のないものを選んでくださいね。

デザイン

デザインは体型(体のライン)がわかりやすいボディコンシャスなものは避けます。仕事着として動きやすい、機能的なデザインを選んでください。また、昼のファッションマナーとして、肌を露出しないという点も挙げられます。業種や職種によって一概には言えませんが、ノースリーブやミニスカート、短パンなども、一般的には控えます。ノースリーブを着用する場合、職場やお客様などにお目にかかるときには、必ずカーディガンやジャケットを着用しましょう。腕だけでも、男性からは目のやり場に困るという声も。また、背中が開いているものや、お腹まわりがでる丈の短いシャツ(カットソーやTシャツも)なども同様です。

露出しすぎはNG! クールビズの注意点

生足(素足)は仕事中は厳禁。クールビズでも、服装によってはストッキングを着用します。職場の規則によっては、ストッキングではなく靴下だけでもよしとしている場合もあるかもしれません。その場合はそちらに従いましょう。また、どんなにカジュアルな軽装だとしても、ビーチサンダルなどは履かないようにしてくださいね。スニーカーなどは土などで汚れていないものを履きましょう。

面接のときは? 就活中のクールビズ

訪問する企業に従う

訪問する企業が、どのようなクールビズを推奨しているかによって変わってきます。一般的にはいわゆるリクルートスーツで面接などに赴く学生は多いはず。しかし近年、「ラフな服装でお越しください」という企業も多くなりました。そういう場合は、その企業に従うのがよろしいかと思います。

清潔感のある服装を

注意点はラフな服装で面接に向かう場合、汚れやシワのない洋服を着て、きちんと感を出し清潔感のある色を着用すること。特に白と紺の組み合わせは好印象を与えますよ。

転職の場合

転職者の場合も同様に、希望する会社が何を望んでいるのかを把握できるとよろしいと思います。会社によってはきっちりとしたスーツで来る人を好むかもしれませんし、普段着で来てほしいという場合もあるでしょう。

自分に似合う服を知る

自分に似合う色やデザインを知っていることも大切。仕事であれば、自分のことを安心、信頼できる人、仕事のできる人。就活であれば、一緒に仕事をしたい人などと思ってもらえる見せ方も大切となります。そのためには、自分に似合う色や服装をアドバイスしてくれる専門家に尋ねてみることも一案ですね。

マナーとは、相手の立場に立つことです。相手の好みや、相手が求めていることを把握することが重要であり、それに応じてクールビズの服装も変化させるのが、真のマナーなのです。

女性のクールビズはカジュアルすぎない清潔感のある服装を

女性のクールビズには、清潔感も感じさせてくれるような快適な装いがベスト。しかし、露出のある服装にならないように気をつけましょう。就活中のクールビズについては、ラフな服装などの指定がある場合、清潔感のある色で相手に好印象を与えられるような服装を心がけましょう。企業がどのような感じを求めているのかを把握した上で、クールビズの服装も臨機応変に変えられるとよいですね。

(文:西出ひろ子、構成:ジョーンズ加奈恵)

※画像はイメージです

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