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謙虚な人ほど好かれる? 謙虚な人の特徴と心理

織田隼人(心理コーディネーター)

唐沢未夢(ライター)

仕事でもプライベートでもモテるのが、出しゃばりすぎずまわりに気を使える、謙虚な人です。「私も謙虚な人になりたい」と憧れるけれど、どうしたら謙虚な人になれるのでしょうか? 心理コーディネーターの織田隼人さんに、謙虚な人になるためのコツを教えてもらいました。

謙虚な人とは

そもそも謙虚な人は、どんな特徴が見られるのでしょうか? また、謙虚な人は「社会的に強い」とよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか?

謙虚な人の心理と特徴

まわりをしっかりと見ている

謙虚な人はまわりをしっかり確認して発言します。相手の態度も見ながら、自分の言葉を出すので「慎重」にもなります。相手の行動を見てから、自分の行動をとるといった形でコミュニケーションを図ることが多いので、しっかりと相手の考え方などを先に受け止めようとします。

ほめられても謙遜をする

「自分がすごい」というよりも、「自分よりすごい人がたくさんいる」と意識します。たとえある事柄でほめられても、自分は多くの人の中のひとりという考え方をするのです。広く世界を見ているため、「自分は最高! 一番ですごい!」ということにはならないのです。

自分のためより全体最適をとる

自分ひとりが良いという状態よりも、全体としてうまくいくことを考えて行動するのが謙虚な人。そのため、自分にとっては損になるような選択肢を選んでしまうことも多いです。

ワガママを反省する

謙虚な人でも、たまにワガママになることが。しかし、その場合は家に帰ってひとりになった際に反省しているようです。「こういうことはもう辞めておこう」というように、毎日自分で自分に対して振り返りを行い、反省していることが多いのです。反省している量が人より多いので、謙虚さが表に出やすいとも言えますね。

責任感が強い

謙虚な人の特徴として、自分の責任を果たそうとして行動するというものがあります。ただし、思った通りに100%うまくいくことは少ないもの。そのために「やりきれなかった」と思っていることがは多いです。やりきれなかったことを反省するがゆえに、傲慢になりづらいのです。

謙虚な人ほど強いのは本当?

謙虚な人は、「いつどこで何が起こるかわからない」という考え方をしています。例えば、一見関係なさそうな相手であっても、「もしかすると今後自分の人生で絡んでくる人かもしれない」という考え方をして、常に「油断」をしないのです。巨大な企業を作る経営者は、傲慢な人か謙虚な人が多いと言います。なぜ謙虚な人が大きな企業を作れるのかというと、「世の中全員がお客さん」という見方をしているから。そのためどこでも油断をせずに、全員が自分の関係者と思っているので謙虚になります。世の中全員が自分の関係者として見てみると、相手に対して、傷つけたり偉そうにしたりすることはリスクしかありませんね。むしろ全員と仲良く、そして相手の意見を聞いた方がうまくいく、という考え方になるのです。

参考記事はこちら▼

あなたの「謙虚な人度」を診断でチェックしてみましょう。

謙虚になるには

誰だって仕事上でもプライベートでも傲慢な人よりも、謙虚な人とお付き合いしたいもの。皆さんの中には、謙虚な人になって円滑にコミュニケーションを図りたいと憧れている人も多いと思います。そこで謙虚になるための方法を聞きました。また併せて、謙虚になりすぎてしまう場合のマイナス面も教わりましたので参考にしてくださいね。

謙虚さを身につける方法

世の中全員を関係者と思う

これから知り合う人、会う人全員が自分の大事な関係者になる可能性があると思って行動すると、謙虚になりやすいです。それは誰でも人を大切にしなければならない、という気持ちがわいてくるからです。

謝る癖をつける

自分が失敗したり良くないことをしたりした際に、謝ることを癖づけすると良いでしょう。謝罪ができると、人に対して頭を下げることが苦痛ではなくなり、無駄な自尊心をある程度減らすことができます。

相手の話を聞く癖をつける

相手がしゃべっているときには「相手の言い分も何かしっかりとあるはずだ」という前提で聞くと良いでしょう。相手の話を聞く前から否定すると、どんどん傲慢になっていきます。

否定的な意見に流されないようにする

テレビやネットを見ていると、さまざまな否定的なコメントを目にすることがあります。しかし、そういった否定的なコメントに同調しないようにしましょう。気軽に否定的なコメントに同調していくと、どんどん「傲慢さ」が出てきて謙虚さが失われてしまいます。物事を判断するときには、慎重にすると謙虚さが出てきます。

強がっている自分を見せないようにする

傲慢な人は自分が弱いのに薄々気づいていて、その弱さを見せないように行動することで態度が大きくなります。自分の弱さを受け入れて、「弱くてもいいんだ」と思って強がらないようにすると謙虚さが育ってきます。

謙虚すぎるのは考えもの

謙虚すぎると、自分で自分を認める力が弱くなり、自分に対して価値を感じにくくなってしまいます。そうすると相手の言うことをそのまま信じて、自分がやりたくないこともたくさん押しつけられるようになり、損をする可能性が。また、人によっては「この人は言えば何でもやってくれる便利な人」という認識をされて、ただの道具のように扱われてしまうことも。こうした、謙虚すぎることで発生するデメリットを防ぐには、自分のやりたくないことを断ることも必要になってきます。

謙虚な人になるために毎日コツコツ努力を

職場の同僚からの信頼が厚く、困ったときに相談される頼もしい存在の謙虚な人。私もいつか謙虚になりたいと考えていたら、謙虚を身につける方法をぜひ試してみてください。ただし、たった1日で謙虚な人になることはできません。毎日コツコツ、謙虚になるべく努力を忘れずに生活してみてくださいね。

(文:織田隼人、構成:唐沢未夢)

※画像はイメージです

 

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