お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

遠距離だって乗り越える! 国際恋愛を長続きさせるコツ

パンジー薫

国際恋愛をしている人の中には、「遠距離がつらい」「文化の違いでケンカする」とお悩みの方も多いのでは? 筆者も国際恋愛を経て外国人の彼と結婚をした一人なので、その気持ちはよく分かります。国際恋愛を成功させるポイントは「遠距離をどう乗り越えるか」「文化や言語の違いをどう乗り越えるか」。そこで今回は、経験者たちに国際カップルならではケンカや別れの原因についてアンケートを実施。国際恋愛をする上で避けられない「あるある」の問題から、国際恋愛を成功させる方法について紹介します。

国際恋愛カップル「出会い」のきっかけは?

そもそも国際カップルの人たちは、どのように出会い、恋に落ちたのでしょうか? 気になる疑問を調査してみました。

留学先で

・「留学中に出会った同じクラスの人で、みんなと飲み会をするうちに仲良くなった」(28歳/その他/その他)

・「留学先でのクラスメイトでパーティーをきっかけに」(23歳/情報・IT/事務系専門職)

学校で

・「地元の中学校にはブラジル人やフィリピン人などが多いため、日頃から接する機会が多かった」(27歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)

・「相手が高校の交換留学生で来日。同じクラスだった」(32歳/商社・卸/事務系専門職)

職場で

・「同じ職場でインストラクターをしていた」(29歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)

・「会社の窓口で。お客さんとしてきた」(25歳/金融・証券/専門職)

ナンパされて

・「ハワイに行った時に海辺でナンパされたのがきっかけ」(33歳/医療・福祉/専門職)

・「相手が札幌に来ていたギリシャ人で、出会いは、ビジュアル系バンドのライブ会場で話かけられて、意気投合して付き合った」(33歳/通信/販売職・サービス系)

友人を介して

・「基地に勤めている友人の紹介で出会った」(33歳/その他/その他)

・「留学経験のある友人からそういったメンバーが集まる飲み会に誘われて、そこで」(27歳/その他/クリエイティブ職)

イベントを通じて

・「世界中の経営者の異業種団体のパーティーで知り合いました」(34歳/情報・IT/事務系専門職)

・「ハロウィンパーティに来ていて話しかけられた」(33歳/金融・証券/その他)

ネットやアプリで

・「外国の友達ができる、知り合えるアプリで知り合って実際に遊んで付き合った」(25歳/金融・証券/専門職)

・「語学勉強のために国際交流アプリで知り合い、現地留学した時、友達から恋愛に発展した」(31歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

留学先のクラブやサークル、または相手が交換留学生として来日など……。国際カップルの多くは、学生時代に出会っているようですね。学校の次に多かったのが職場恋愛。同僚として、お客さんとして出会いを果たし、交際に至るパターンが少なくないよう。このほか、「ナンパ」や「友人の紹介」「イベント」「ネットやアプリ」など、日本人カップルが付き合うキッカケとそう大きく変わらないことが分かりました。ちなみに私とダーリンの出会いは、外国人の友達を作ろう! がテーマの「国際交流イベント」でした。

別れの原因から学ぶ長続きのコツ

国籍が違えば、恋愛作法も違うのが国際恋愛の大変なところ。国際カップルの間で起こりがちなケンカや別れの原因について経験者のエピソードを紹介します。ぜひ、彼女たちの体験を参考に、パートナーとの争いを回避して。

親や友人から反対された

・「帰国してから、両親の強い反対を受けたこと」(26歳/その他/クリエイティブ職)

・「遠距離だったのと周りに反対されたから」(25歳/金融・証券/専門職)

言葉の壁

・「言葉の壁。私は韓国語を勉強していたけど、やはり分からないことも多く、お互いの意図が伝わらない部分が多かった」(32歳/アパレル・繊維/クリエイティブ職)

・「言葉が通じない上に遠距離な為。今のようにラインなどもなかったから」(25歳/小売店/販売職・サービス系)

文化の違い

・「文化の違いから生じる価値観の違いから、付き合いを続けることは難しい結論に至った」(34歳/ホテル・旅行・アミューズメント/秘書・アシスタント職)

・「文化の違いで。些細なことがイライラするようになった。結局は外人とか関係なく合わないだけだと思う」(33歳/金融・証券/その他)

遠距離によるすれ違い

・「遠距離とそれにともなう時差からくるすれ違いが原因だと思う」(26歳/運輸・倉庫/営業職)

・「時差があり連絡が取りにくいこと、すぐに会える距離ではないことからすれ違いが増えていった」(25歳/マスコミ・広告/その他)

どちらかが帰国

・「帰国してしばらくは連絡を取り合っていたが、だんだん連絡の頻度が減り自然消滅した」(34歳/生保・損保/専門職)

・「私自身が日本へ帰国することとなり、相手もいつかはブラジルに戻る予定で、かなりの遠距離になることと、お互いに10代だったこともあり、別れました」(31歳/マスコミ・広告/営業職)

そもそも真剣交際じゃなかった

・「お互いに将来を考えてはおらず、その瞬間を楽しんでいた」(29歳/医療・福祉/専門職)

・「帰国以降も付き合っていきたいと思える相手ではなかった」(28歳/商社・卸/その他)

私もダーリンと交際当初、周囲から「騙されているんじゃないのか?」「向こうは遊びのつもりかも」など、いろんなことを言われたものです。昔に比べ、国際恋愛や国際結婚への理解は進みましたが、まだまだ不十分。周囲からの強い反対を受け、破局に至ってしまう人は少なくないようです……。

そして、国際恋愛の大きな障害となるのがやっぱり「言語」や「文化」の違い。適切なコミュニケーションを取るためにも相手の言葉を学ぶことはとっても大事。私は英語がもともと好きだったのでダーリンの母国語(英語)を学ぶことを苦に思いませんでしたが、そうじゃない人はやっぱり厳しいかも。

そして甘く見てはいけないのが文化の違い。「日本人同士でも育ちや生まれの違いはある」。たしかにそうですが、相手が外国人となると、その差異は比べられないくらい大きいものです。だからこそ「違い」を柔軟に受け入れ、できれば違いを楽しめる人じゃないと衝突が避けられないかも。

また、「遠距離」や「どちらかの帰国」もケンカや破局の原因のひとつ。とくに時差があるほどの遠距離は、時間を合わせて連絡を取るのが負担となり、気持ちが離れるキッカケに。「遠くの親戚より近くの他人」ということわざがありますが、恋愛においても距離って大事ですよね。

そのほか、「そもそも真剣な交際じゃなかった」という人も。「国際恋愛に憧れてたから」「海外に滞在する間のロマンスを楽しみたい」という人は帰国をキッカケに関係に終止符を打っていることが分かりました。

遠距離の乗り越え方って?

国際恋愛を成就するためにも知っておきたい「遠距離の乗り越え方」。ここからは経験者に教えてもらったアドバイスを紹介します。

連絡をこまめに取る

・「スカイプなどで毎日の出来事をお互いに報告し合っていました」(23歳/小売店/販売職・サービス系)

・「テレビ電話やラインなどでこまめに連絡を取る」(24歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

定期的に会う

・「定期的な行き来と連絡を取り合うこと」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

・「こまめに連絡を取り。定期的には会える機会を設ける」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

相手を信じる

・「信用することにつきると思います。疑いだしたらきりがないからです」(32歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)

・「相手を信じる、会った時は思いっきり楽しむ」(27歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

国際遠距離カップルの多くは、「会えない寂しさ」や「不安」、「相手への不信」という気持ちに負けて自滅してしまう人がほとんど。そのため「自分の弱い気持ち」に打ち勝つことが鍵となるよう。

具体的な方法のひとつが「毎日連絡を取る」こと。とくに、テレビ電話(スカイプやFaceTime、LINE電話など)だと相手の顔を見て話ができるため、言葉に不自由でもボディランゲージで意思疎通ができてオススメだとか。

また、日々欠かさず連絡を取り合っていても、やはり実際に会わないことには補えない部分もあります。そこで、1年に一度でもいいので、相手に会いに行く、相手に会いに来てもらう機会を作ることも大事。「あと〇日で相手に会える!」という目標があれば、遠距離を続けるモチベーションにもなりますよね。

そして、会えない時間はウジウジ過ごすのではなく、相手を信じること。簡単なことではないですが、遠距離を成功させたいならこれが一番大事かもしれません。会えない時間が愛を育てると言いますが、それは会えない時間も相手を信じ、思いやることができる人のみ。国際遠距離を選ぶ人は、強い覚悟と努力が必要です。

国際恋愛を長続きさせるには

最後に、国際恋愛を長続きさせる方法について経験者たちのアドバイスを紹介します。遠距離の乗り越え方とはまた違ったコツがあるようですよ。

文化の違いを理解する

・「文化が違うことを受け入れる、日本側に慣れさせようとしない」(31歳/建設・土木/営業職)

・「お互いの文化の違いを理解すること。なんでこんなことするんだろう?とか思ったら素直に聞くのがベスト。案外聞いたらそうなんだ!って思うことが多いです」(25歳/医療・福祉/事務系専門職)

相手の言語を学ぶ

・「相手の文化や思想を受け入れる。少しでも良いのでお互いの母国語を学ぶ」(33歳/小売店/販売職・サービス系)

・「お互いの言葉を勉強し合うこと。なんだかんだいっても、最低限の会話や、お互いの気持ちを話し合えるくらいの語学力がないと、人としての付き合いが難しく、長続きはしないと思う」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/その他)

信頼関係を築く

・「お互いを信頼、信用すること。時差があっても不安にさせないようにこまめに連絡や、報告をすること」(28歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

・「お互いが信頼し合うことが大事。また、自分自身のライフスタイルを充実させることが大事」(32歳/その他/クリエイティブ職)

定期的に会う

・「年に数回はちゃんと会うこと。お互い安心できるように新しい環境になったら友達を紹介し合うこと、など」(32歳/その他/その他)

・「たまに会いに行くようにしたり、きてもらったりする」(29歳/商社・卸/事務系専門職)

相手に依存せず、1人の時間を充実させる

・「離れて過ごしている時に、相手に依存せず、自分の生活をきちんと送れること」(32歳/機械・精密機器/営業職)

・「相手に依存しすぎない。依存しすぎると会えない時間が負担になりそうだから」(32歳/医療・福祉/専門職)

同棲または近くに住む

・「近くに住んでいて、食が合うこと」(33歳/金融・証券/営業職)

・「一緒に住むと長続きしている」(24歳/医薬品・化粧品/クリエイティブ職)

ケンカや別れの原因に多かった「言語・文化の違い」。これらを克服するためには相手に歩み寄ってもらうことを期待するのではなく、自分も積極的に相手の国や言語について勉強することが大切なようですね。私もダーリンとデートする際は必ず電子辞書を持ち歩き、デート中も勉強していました。とはいえ片方だけが相手の言葉を勉強するのは相手へ不満がたまる原因になるので、私はダーリンにも日本語を教えるなどし、お互いに相手の言語を学ぶようにしていましたよ。

また、遠距離を乗り越えるコツにもありましたが、母国語が違うからこそすれ違わないようマメな連絡交換やデートをして信頼関係を築くことも大事。そして会えない時間は不安な気持ちで過ごすのではなく、楽しく過ごすこと。精神の安定している恋人を見て、相手も落ち着き、2人の関係は健全でポジティブなものに進展していくからです。

可能であれば、一緒に暮らすというのも有効な手段だそう。毎日生活を共にすることで、相手への理解、語学力のアップが格段に進みますからね。もしお互いに結婚する覚悟や愛情があるならば、どちらかの国で同棲をしてみてもいいかもしれません。

まとめ

距離や言語、文化など……。国際恋愛を続けるには「つらい」場面や障害がたくさん。だけど、2人の努力や気持ち次第で越えられない壁はないはず。もし、弱い自分に負けそうになったら、その気持ちから逃げようと彼に当たったり、他の異性に目を向けるのではなく、受け入れて克服していけるようにしたいですね。

(パンジー薫)

※画像はイメージです。

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年3月6日~3月12日
調査人数:284人(22~34歳の国際恋愛経験のある未婚女性)

SHARE