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再婚したい。幸せな再婚をするための心構えと出会い方

菅谷みき子

おぜきめぐみ

一度結婚に失敗してしまうと、なかなか再婚する勇気が出ない方も少なくないことと思います。「このままずっとひとりは寂しいけれど、なかなか再婚に踏み出せない」。再婚への一歩にお悩みの方のために、幸せな再婚を実現させる方法について、出会いのエキスパート・菅谷みき子さんにお聞きしました。

日本の再婚率について

直近の厚生労働省の「婚姻推移データ」(平成17年)によると、日本の婚姻全体に占める再婚の割合は25.3%という結果となっています。1年間で結婚したカップルのうち、4組に1組が再婚カップルということですね。昭和22年からの推移を見てみると、婚姻数が以前に比べて大きく減っているのに対して、再婚率が上昇しています。これは離婚しても、新たに再婚を通じて「新しい人生を歩む」という意識が一般的に高まっていると考えていいでしょう。

再婚のメリット・デメリット

再婚のメリット

再婚するメリットは男性と女性、また子どもがいるかいないかによってもちがってきますが、いずれの場合にも以下の3点が共通しています。

経済的に安定する

女性で子どもがいる場合はもちろんですが、子どもがいない場合でも、再婚することで生活に必要な支出(たとえば家賃や住宅ローン、食費、光熱費など)を抑制できるというメリットがあります。生活に必要な出費は折半しているという夫婦も現在は多くなっていますが、再婚の場合においてもこの経済的メリットは大きいといえます。

充実感・安らぎが得られる

再婚する際には、以前の結婚生活で経験したことを踏まえて、自分が望む結婚生活をより具体的に直視して相手を選ぶことになるでしょう。離婚というつらい経験から一ひとりになり、そのあと再婚してパートナーのいる生活を送ると、「安らぎが得られた」と感じる場合が多いようです。ちょっとした夫婦喧嘩や生活していく中で起こるトラブルなども含めて、普通に結婚生活を過ごすことへの「充実感」「安らぎ」を得られることも、再婚のメリットのひとつです。

一度結婚した経験が活かせる

再婚する目的をお聞きすると、「子どもの養育のため」「子どもがほしい」「家庭を持って仕事に集中したい」「単純にひとりだと寂しい」など、人それぞれの思いがあります。つまり、再婚を通じて今後の人生をより充実させたいということになるのではないでしょうか。

結婚生活に期待しすぎた、相手との価値観の相違があったなど、離婚の原因はさまざま。しかし、ほとんどの方がおっしゃるのは、相手のことだけでなく「自分自身の寛容な気持ちや思いやり、感謝の気持ちが足りなかった」ということ。再婚の際はその反省が活かせる場面も多いはず。一度結婚した経験そのものが、再婚の最大のメリットとなるのです。

再婚のデメリット

初婚でも再婚でも、結婚の際には2人の間での約束ごと、周囲との関係などの制約、または法的に生じる義務など、ひとりでいるときに比べていろいろとデメリットを感じることが生じます。主な再婚のデメリットをまとめました。

前のパートナーや生活と比較してしまう

再婚する多くの方がおっしゃるデメリットのひとつに、「前の夫(パートナー)や生活とどうしても比較してしまう」ということがあります。誰でも一度経験した結婚生活が基準となってしまうことは理解できます。ですが、その経験をメリットとして再婚時に活かそうという意識を持つことができない場合、再婚はとても大きなデメリットになってしまいます。

両親や子ども、親族との関わりが必要となる

再婚する相手に子どもがいた場合には、親としての責任を新たに負う子どもが増えることに。経済的な負担は当然ですが、親代わりではなく「親」としての信頼関係を構築していく努力が必要となります。また、相手の両親との関係性についても、老後の面倒はどうするか、さらには親族を含めた関係構築も必要になります。これは初婚、再婚を問わず生じるであろうデメリットですが、初婚と比較して再婚の場合は、周囲を含めてよりナーバスになるケースが多いように感じます。

周囲の賛同や理解が得られにくい

年間の婚姻件数のうち、4分の1にあたる約25%が再婚件数となった昨今。とはいえ、一部ではまだまだ再婚にネガティブなイメージを持つ人も少なくないでしょう。特に相手が初婚で自分が再婚というケースでは、相手のご両親からの賛同が得られるかどうかが大きなポイントになるようです。相手のご両親の賛同がない場合、結婚生活がスムーズに送れない可能性も想定できます。それを避けるためには、相手の両親や兄弟、親族などを含めて、再婚前からしっかりとした誠実な対応をする必要があります。

幸せな再婚を実現する方法

再婚するための心構えとは?

周囲の理解、協力を得られるように努力する

これは初婚・再婚、両方の場合に言えることですが、結婚というのは2人だけですべてが完結する儀式ではありません。両親や兄弟、そして子どもや親族など、まわりの人たちが関係してくる人生の儀式です。再婚ともなればその前の婚姻生活の状況含め、初婚のときよりも多くの気づかいや努力を要することもあります。

再婚経験者の方からは「初婚では気にもしていなかったこうした意識を持つことが、再婚生活がうまくいく秘訣です」という話もよく聞きます。ぜひ参考にしてください。

自分自身を見つめ直す

少なくとも最初の結婚生活がうまくいかなかったのであれば、何かしらの原因があったのかもしれません。その上でもう一度過去を謙虚に振り返り、相手や外的な要因とは切り離して、自分自身を見つめ直すことも必要なことではないでしょうか。悲しい体験や失敗した経験を引きずってしまう人がいます。そういう人たちは、その原因を冷静に分析して把握できていないケースが多く見られます。最終的には自分が経験した現実にどう向き合っていくのか、ということを整理できないまま次に進んでしまい、結局同じことを繰り返す可能性が高くなってしまいます。

「自分に反省すべきことはない」と感じていても、本当はもっと思いやりや感謝の気持ちが必要だったり、またはその気持ちをもっと口に出して伝えたりすべきだった、ということは誰にでもあることかもしれません。そういったことを一度整理してみるだけでも、再婚生活がちがってくるのではないでしょうか。

再婚相手と出会う方法

知人・友人の紹介

オーソドックスな方法だと思えるかもしれませんが、「知人・友人の紹介」はどの年代でも常に出会いのきっかけとして上位に入ってきます。知人・友人の中には、あなたのためになら努力を惜しまないという方がいるはず。そうしたコネクションをうまく利用していきましょう。

職場・仕事関係

成婚されたカップルに出会いのきっかけをアンケートで聞いてみると、毎回トップ3に入るのが、この「職場・仕事関係」という項目になります。つまり、職場で日ごろ一緒に仕事をする中で、お互いの性格や人柄を理解し、その後のお付き合いから成婚へ至るケースが圧倒的に多いようです。意外と職場の人たちの方はあなたのよさをよく知っているのかもしれません。職場の異性へのセンサーの感度を少し上げてみてください。

婚活パーティや婚活アプリ

職場や友人・知人には自分の再婚活動を知られたくない、という人も多いのかもしれません。そういうときは「婚活パーティ」や「婚活アプリ」といった、新しい出会いにチャレンジしてみるのも出会いの手段のひとつ。ただしその場合は、本当に相手が独身なのか、真剣に結婚を考えているのか、そういったリスクを必ず確認しながら活動するようにしてください。そうしないと、必要以上の遠回りや、思いもよらないつらい経験をしてしまうことになるかもしれません。

結婚相談所

安心して婚活をするのであれば、「結婚相談所」もおすすめです。独身であること、年収証明や学歴証明などの必要な書類の提出や審査を経て、真剣に婚活をしている人しかいない場所が「結婚相談所」。初婚・再婚に関わらず、結婚を真剣に考えている異性との出会いのきっかけを安心安全に受けられるメリットがあります。また、結婚相談所では相手の婚姻歴についても事前に確認したうえで活動することが可能ですから、より効率的に相手探しができるという意味においても、成婚につながる近道だといえるのではないでしょうか。

幸せな再婚をしたいなら最初の一歩を踏み出そう

結婚経験者だからこそ、次の結婚生活で活かせることがたくさんあるものです。上記を参考に、自分に必要な心構えを済ませたら、ぜひ新たな一歩を踏み出してくださいね。

(文:菅谷みき子、構成:おぜきめぐみ)

※画像はイメージです

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