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独占欲の強い男性の心理って? 嫉妬深い彼氏とうまく付き合う方法

織田隼人(心理コーディネーター)

三浦一紀

好きな男性に「君は俺だけのものだ……」なんて言われてみたいと憧れている女性、いませんか? しかし、深い愛情も度がすぎると考えもの。特に独占欲の強い男性は、女性がいつどこで誰と会っているかなど、とても気にしがち。そのため、特に後ろめたいことがなくても、そんな男性との付き合いを面倒に感じることがあります。そこで、独占欲が強い彼氏と上手に付き合っていく方法を、男女の恋愛にくわしい心理コーディネーター・織田隼人さんに教えてもらいました。

原因はある? 独占欲の強い男性の心理

独占欲の強い彼氏とうまく付き合っていくためには、独占欲が強まる要因を知っておくことが大切です。独占欲の強い男性心理について、説明していきます。

「独占欲」とは

恋愛における独占欲とは「誰かを自分ひとりのものにしたい」という欲求や欲望です。これは相手に対しる好きという気持ちの強さが要因です。好きすぎるがゆえに「離れていくこと」に対して不安が表出し、好きな相手がほかの人と一緒にいることで嫉妬するなどして「独占したい」という気持ちが高まります。場合によっては好きな人の家族や友人であっても、自分以外の人が接している姿を見るだけで嫉妬してしまうことすらあります。

独占欲の強い男性の心理

彼女のことが好きすぎる

彼女のことが好きで好きでたまらないという心理状態が、独占欲を強くする要因となります。人を好きになると「一緒にいたい」という気持ちが高まります。そして、ほかの人が近くにいると、自分が好きな人と一緒にいる時間が減ると感じてしまいます。それゆえ「自分だけと一緒にいてほしい」という気持ちが生まれ、独占欲が強くなるのです。

彼女からの愛に自信がない

彼女がほかの人になびいてしまわないか心配になってしまうと、独占したい気持ちが高まりやすいです。もし彼女から「あなたのことが一番好き」などと言われたとしても、「“一番”ということは、二番三番があるということ?」と、彼女の愛が自分に向けて100%ではないように感じて心配になってしまいます。好きな気持ちがあるからこそ相手の愛を疑ってしまい、好きな人がほかに振り向かないように独占したいという気持ちが強くなります。

「自分の愛情」>「相手からの愛情」だと感じる

自分の愛情が相手からの愛情よりも大きいと彼が感じている場合も、独占欲はわきやすいです。自分の愛情が相手からの愛情より強いと「自分だけが相手のことを好きなのかも」と感じるようになり、不安になるからです。この不安によって、独占したいという欲求が生まれやすいといえます。

ここで見分ける! 独占欲の強い男性の特徴

独占欲の強い男性には、どのような特徴がみられるのでしょうか。自分の彼氏にあてはまるようであれば、彼の嫉妬心と向き合う必要がありそうです。

独占欲の強い男性の特徴とは

妥協が苦手で完璧主義

妥協することが苦手で、自分の理想通りに物事を進めようとする傾向があります。そのため、彼女に対しても自分の理想をある程度押しつけがちです。彼にとっての理想とは、彼女が「自分のことを100%愛している」という状況。その理想を実現するために、彼女を独占しようという心理が働くのです。

人と自分を比較する

彼女にとって、自分が一番の男性にならなければならないと考えています。トータルで一番と考えればよいのですが、些細な部分でも一番になろうとして、「この分野は負けている」と多く感じてしまうことにより、劣等感が芽生えます。その結果、彼女が接する人間の数を減らして、彼女の世界の中に自分しかいない状態をつくり、安定した一番になろうとします。

人を管理しようとする

彼女のスケジュールをはじめ、メールやSNSの書き込みなども含めあらゆることを把握しようとします。自分のコントロールできる範囲で彼女に動いてほしいと思っているので、管理しよう、コントロールしようという意識が強くなり、それが独占欲に発展していきます。

連絡に対しての返事が早い

独占欲の強い人は、メールなどの返事が早い傾向があります。そして、それを相手にも求めます。エスカレートしていくと、「連絡は早くなければならない」ということを自分にも相手にも課し、どんどん管理的になり、相手の自由を奪っていきます。

感情的になりやすい

独占欲の強い男性は、ほかの男性に比べて感情的になりやすく、よくも悪くも「好き」という気持ちが強くなる傾向があります。好きという気持ちが強くなればなるほど、嫉妬深くもなっていくので、独占欲も強くなっていきます。

独占欲の強い彼氏の対処法

彼の独占欲が強い場合、どのように対処するのがよいのでしょうか。また独占欲を抑える方法はあるのでしょうか。上手な付き合い方を説明します。

独占欲の強い彼氏とうまくやっていくには

「好き」をたくさん伝える

彼氏に対する愛情をたくさん伝えるとよいでしょう。先述のとおり、独占欲がわきやすい状態のひとつに、彼が「自分の愛情」が「相手の愛情」より上回っていると感じているケースがいえます。彼が自分と彼女の愛情が釣り合っていないと感じていると、心配になってそこから独占したい欲求が強まるのです。ですので、自分から彼に「好き」とたくさん表現していけば、彼も「俺と同じくらい彼女は好きでいてくれている」と感じて安心するので、独占欲が収まりやすいといえるでしょう。

たくさん抱きしめる

独占欲は「心配」から生まれることが多いので、彼氏をたくさん抱きしめるとよいでしょう。人は抱きしめられると「安心」を得ることができるからです。抱きしめられることで、自分のすぐ目の前に好きな相手がいることを体で感じられるので、「安心」が生まれやすいのです。安心感を得ることによって徐々に独占欲が落ち着いていきます。

隠し事をしない

自分のわからないことが増えるとどんどん心配になってきて、それがキッカケで嫉妬したり独占欲が強くなったりすることが多いです。自分が「問題ない行動をしている」ことを伝えるためにも、何かしら自分の情報を彼に開示してあげましょう。

彼の嫉妬心が強すぎる場合は、スマホで位置情報を共有するサービスを使うなどして「私の行動は怪しくない!」ということを彼に伝えるのもひとつの方法です。「怪しくない行動をしている」ということを彼は常に認識できるので、安心が生まれ、独占欲が落ち着きやすくなります。また人によってはLINEの内容を彼に見せている人もいます。自分が無理のない範囲で、彼を安心させてあげましょう。

理由とともに、自分の意見を正直に伝える

彼の独占欲とうまく付き合おうとして我慢しすぎると、女性のほうが疲れてしまいますので、ときには正直に自分の意見を彼に伝えることも必要です。「休息のために自分ひとりの時間が1日2時間は必要」とか「この日は勉強のために使いたい」というように、自分の意見をしっかりと伝えましょう。その際は理由を述べておくと彼を納得させやすくなります。理由をつけてしっかりと彼に伝えることで、彼は女性の気持ちを頭で理解し、それが彼の欲求(嫉妬心)を抑えることにつながります。時間はかかりますが、しっかりと理由をつけて自分の意見を彼に伝えることで、彼は彼女の自由行動などに対しても徐々に認めていくようになります。

彼氏の独占欲を抑えることはできるの?

男性の独占欲は女性の対応次第である程度抑えることができますが、もちろんそれは人によります。独占欲が強すぎると攻撃的になってくることも多いので、言葉や行動で暴力をふるわれた場合には「制御ができない人」とみたほうがよいでしょう。制御ができない人と長く付き合うといつか疲弊してしまいますので、早めに別れたほうがよいことが多いです。制御ができる独占欲、たとえば嫉妬したりほかの人との時間を嫌がったりする程度であれば、女性がしっかりと彼に対して愛情を示したり、場合によっては理由を述べて彼の言い分を断ったりしていくことで、徐々に彼も成長してよい関係を作っていくことができます。

彼の態度を見て、これくらいの独占欲なら許容できるか、それともさすがにひどい状態になっているので別れたほうがよいのかということを判断したほうがよいでしょう。

自分の無理のない範囲で、彼への愛情表現を増やそう

人は多かれ少なかれ、自分のパートナーに対して独占欲を持っているものだと思います。しかし、それが極端な場合は何かしらの対策をしなければなりません。独占欲が強くなる要因は、彼女への愛情が深いことや彼女からの愛情が少ないと感じていることにあります。もし彼の独占欲が強い場合は、積極的に愛情表現をしたり、彼を安心させたりするといいでしょう。しかしそれによって自分が窮屈に感じてしまうことは避けてください。まずは自分の気持ちを第一に考え、ときには自分の意見を言ったり、場合によっては別れを検討したりすることも必要です。独占欲は好きの裏返し。彼の深い愛情とうまく付き合っていけるといいですね。

(監修:織田隼人、文:三浦一紀)

※画像はイメージです

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