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【FP監修】実家暮らしの女性は結婚できない!? 作るべき貯金と金銭感覚

風呂内 亜矢

ファナティック

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実家暮らしの女性はなぜか、一人暮らしの女性と比べて恋愛や結婚相手の対象として避けられる傾向にあるようです。一体ナゼ? 世間のイメージがどうにもある模様……。しかし実家暮らしの女性と結婚するメリットもあるのも事実。それには貯金と金銭感覚が必要なようです。実家暮らしの女性でも結婚相手に選ばれるアドバイスをFPの風呂内亜矢先生にいただきました。

<目次>

実家暮らしの未婚女性の割合

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さて、実家暮らしで未婚の女性は一体どのくらいの割合でいるのでしょうか? 厚生労働省の2015年度の調査によると、親と同居する18歳~34歳の未婚者女性は、78.2%となっています。従業上の地位別に見ると「正規の職員」だとその割合は72.6%まで下がります。逆に「派遣・嘱託」だと82.3%まで上昇し、「パート・アルバイト」ですと86.6%にも上ります。未婚の実家暮らし女性は世間的に見てもとても多いようです。

※調査・従業上の地位別にみた、親と同居する未婚者の割合を参照(18~34歳の未婚者)

実家暮らしの女性はモテないのか?

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実家暮らしの女性は本当にモテないのでしょうか? 一人暮らしの女性とどちらがいいか比較して、実家暮らしの女性に抱くイメージを浮き彫りにしてみたいと思います。

●実家暮らしの女性と一人暮らしの女性はどちらがモテる?

実家暮らしの女性と一人暮らしの女性どちらと付き合いたいか、男性のみなさんに聞いてみました。

Q.(男性)実家暮らしの異性と一人暮らしの異性、どちらと付き合いたいですか?

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★実家暮らし……19.2%
★一人暮らし……80.8%

※有効回答198件

なんと、8割以上の人が「一人暮らし」の異性と付き合いたいと思っているようです。この数字を見る限りでは、実家暮らしの女性はモテないというのは本当かも?

●実家暮らしの女性に対するイメージ

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それでは、実家暮らしの女性に対して、どういうイメージを持っているのでしょうか? 男性のみなさんに教えてもらいました。

◆親に甘えている

・「親に甘えている感じで自立してない」(男性/31歳/医療・福祉/営業職)

・「いつまでも親に頼って生きている」(男性/33歳/機械・精密機器/販売職・サービス系)

親に依存しているという印象を持っている方が多いようです。家賃とか食費と言った生活費が必要のない環境で暮らしているので、自立心がないと思われてしまうようです。

◆親からの束縛や監視がありそう

・「親からの束縛が強そうな印象を受ける」(男性/25歳/その他/その他)

・「親御さんのハードルが高くてなかなか近づけられないイメージ」(男性/27歳/学校・教育関連/その他)

何かと親の影がちらついてしまっているようです。確かに、親から見れば子供はいつまでたっても子供ですから、監視下に置きたくなってしまう親もいそうですね。

◆家事ができるか心配

・「家事とかはあまり得意ではなさそう」(男性/31歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「ちゃんと家事とかができるのか不安になる」(男性/39歳/運輸・倉庫/その他)

どうやら、家事は母親任せ、というイメージがあるようです。母親から家事を習っている場合もあるとは思いますが。

◆キチンと貯蓄ができていそう

・「堅実に貯金ができている。家事ができそうにない」(男性/38歳/金属・鉄鋼・化学/その他)

・「家事とかあまりやったことがないだろうけど、その分貯蓄はあるだろうと思う」(男性/35歳/生保・損保/事務系専門職)

生活費がかからないというイメージがあるからでしょうか? 貯蓄ができているイメージがあるようです。

◆家族を大切にしていて、節約家

・「家族とのつながりが強い、お金に関しては節約している印象」(男性/22歳/その他/その他)

・「家族を大切にしているか、経済的に余裕がない」(男性/38歳/印刷・紙パルプ/営業職)

確かに、親を大切にしているから一緒に暮らしている人っていますよね。また、先ほどの厚生労働省のデータを見ても、パート・アルバイトの女性の実家暮らし率は非常に高かったですよね。本当は自立したくても経済的に余裕がなくて一人暮らしができない人は多そうです。

◆世間知らず

・「多少なりとも世間知らずなところがある」(男性/39歳/その他/その他)

・「世間のことをあまり理解していない可能性がある」(男性/39歳/情報・IT/技術職)

親の庇護のもとで暮らしているというイメージが強いようです。そのため世間の荒波にもまれたことがなくて、世間知らずと思ってしまうようです。

★実家暮らしの女性に対するイメージまとめ

多くの男性が、「家事の経験のなさ」を心配しているようです。反面、実家で暮らしているので、生活費がかからない分経済的な面ではゆとりのある女性が多いのではないかとも思ってもいるようです。

※『マイナビウーマン』にて2017年2月にWebアンケート。有効回答数198件(22歳~39歳の男性)※交際経験のある方限定

実家暮らしの女性は結婚できないのか?

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それでは、実家暮らしの女性と一人暮らしの女性のどちらがより結婚しやすいのか、既婚者に聞いてみました。実家暮らしの女性との結婚に関するメリットデメリットについてもご紹介していきたいと思います。

●実家暮らし女性vs一人暮らし女性 結婚しやすいのは?

実家暮らし女性と一人暮らし女性、結婚しやすいのはどちらでしょうか? 結婚している女性に結婚前に実家暮らしだったかひとり暮らしだったか調査してみました。

Q.結婚前は実家暮らしでしたか? 一人暮らしでしたか?

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★実家暮らし (63.2%)
★一人暮らし (36.8%)

※有効回答204件

結果は、6割以上の人が実家暮らしをしていたことが分かりました。想像より多いのではないでしょうか。別に実家暮らしでも問題なく結婚できそうですよね。

●男性は実家暮らしの女性とは結婚したくない!?

それでは、男性は実家暮らしの女性と一人暮らしの女性どちらと結婚したいと思っているのでしょうか? 既婚男性のみなさんの意見を聞いてみました。

Q.実家暮らしの女性と一人暮らしの女性、結婚するならどちらがいいですか?

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★実家暮らし (28.3%)
★一人暮らし (71.7%)

※有効回答198件

結果は、なんと7割以上の人が「一人暮らし」の女性の方と結婚したいと思っていたようです。既婚女性の実態と照合すると、実態と大きくかけ離れた結果になってしまいました。理想と現実ということでしょうか?

●実家暮らしの女性との結婚に対するメリット

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まずは、実家暮らしの女性と結婚するメリットについて、既婚男性にきいてみました。

◆貯金がある

・「実家にいた方が貯蓄がたまりやすい。実家にいて貯蓄なしは論外」(男性/38歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

・「結婚するときにはある程度お金が貯まっている」(男性/35歳/商社・卸/営業職)
・「家賃という支出がないので貯蓄がそれなりにある」(男性/27歳/自動車関連/技術職)

一番多かった意見がこちらでした。一人暮らしに比べれば、家賃や食費と言った生活費が少なくてすみそうですから、貯蓄をしている可能性は高そうですよね。

◆人と暮らすことに慣れている

・「共同生活に慣れている一人暮らしだと自分の生活リズムができていて崩しにくい」(男性/32歳/商社・卸/営業職)

・「家族でのルールが守れる。決まりごとを約束できる」(男性/27歳/小売店/事務系専門職)

◆料理や家事を親から教えてもらえる

・「メリットは、親から料理などを教えてもらえる」(男性/38歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)

・「母親から料理や家事のことを教えてもらえる」(男性/37歳/その他/その他)

確かに、母親から料理や家事を教えてもらえる環境ですね。一人暮らしの女性よりも教わる機会は多そうです。

◆相手の両親との関係を早くに築ける

・「相手の両親の顔を前もって知ることができる」(男性/35歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

・「相手の両親への理解や親交を深めるのが、早い」(男性/37歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

実家暮らしの女性と付き合うのであれば、お付き合いの段階で彼女の両親と顔を合わす機会も多いのではないでしょうか。前もって、相手の両親がどういう人かわかっているのは、結婚を考えればメリットですよね。

★実家暮らしの女性と結婚するメリットまとめ

貯蓄がある、家事を教えてもらえる、前もって両親に会える、といった3点が挙がりました。どれも結婚を考える上で、大きなポイントです。メリットも意外にあるようですね。

●実家暮らしの女性との結婚に対するデメリット

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それでは、実家暮らしの女性と結婚するデメリットについては、どうでしょうか? 既婚男性のみなさんに教えてもらいました。

◆家事に慣れていない

・「家事や洗濯などをあまりしたことがないこと」(男性/33歳/金融・証券/事務系専門職)

・「母親に料理や掃除をまかせっぱなしで、家事ができない、苦手な場合がある」(男性/39歳/その他/営業職)

・「家事全般はやっていないことが多いので不慣れな気がする」(男性/37歳/建設・土木/営業職)

もっとも多い意見でした。メリットとして家事を親から教えてもらえると考えられている反面、やる必要に駆られないせいか実際に家事を行なった経験が少ない方が多いようですね。

◆金銭感覚が乏しい

・「生活費のことなど、生活に関する知識が乏しいと思われる点」(男性/31歳/情報・IT/技術職)

・「金銭感覚。特に光熱費や家賃などの面が弱そう」(男性/35歳/建設・土木/営業職)

家計全体のやりくりをしたことがない方が多いかもしれませんね。お給料日前に生活費が足りなくなってしまったなんてことにならないか心配なのかも?

◆交際中会いづらい

・「うちまで会いに行けない。会いたいときには、外で会うか、来てもらう必要がある」(男性/27歳/学校・教育関連/その他)

・「時間が遅くなったときに少しきまずい」(男性/35歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

交際中に、一人暮らしのように自由に会いづらいという意見も。でも、結婚して一緒に住めたときの感動はひとしおかも!?

◆自立心が足りない

・「何か困ったことがあると、すぐに親に頼ってしまう」(男性/39歳/自動車関連/その他)

・「世間知らずで親に甘えがち、頼りない」(男性/38歳/機械・精密機器/技術職)

すぐに親に頼ってしまうことが続いてしまうと、いい加減自立してほしいと思ってしまいそう。一人暮らしの女性に比べると自立していないように見えそうですね。

★実家暮らしの女性と結婚するデメリットまとめ

全体的に自立できていない印象があるみたいですね。実家暮らしの女性は貯金があるイメージがある一方、生活費のやりくりができ無さそうというイメージも。実家でも自立を意識して暮らしさえすれば、デメリットはほとんど払拭できそうです。

※『マイナビウーマン』にて2017年2月にWebアンケート。有効回答数男性198件(22歳~39歳)、女性204件(22歳~39歳)※既婚者限定

実家暮らしの女性の貯金額

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世間が抱くイメージは、実家暮らしは何かとお金がかからなくて貯蓄が多そうというものでした。実家暮らしの女性の貯金額は同年代の女性と比べてどうなのでしょう。一方で、男性がデメリットにも挙げていた実家暮らしゆえの金銭感覚はどうなのでしょうか? FP風呂内亜矢先生に聞いてみました。

●実家暮らしの女性の貯金事情

Q.実家暮らしの未婚女性(20~30代)の貯金事情はどのようなものでしょうか? 一人暮らしの女性より貯めている傾向にありますか?

一人暮らしに比べて、家賃、光熱費、水道代、生活用品などの支出が不要で、お金を貯めやすい環境にあると言えます。例えば実家暮らしだと家に月3万円程度お金を入れていたとしても、一人暮らしに比べて月6万円程度(家賃7万円、光熱費、水道代、生活用品合計で2万円程度などと仮定した場合の差額)ゆとりがあると考えられるからです。

そのため、確かに実家暮らしは貯蓄に有利で、まとまった金額を貯蓄できている人も多いです。一方で、ゆとりの分が、交際費や美容・被服費に大幅に流れてしまっているケースも少なくありません。ストイックな家計改善をしなくてもある程度手元に残しやすいという点では、一人暮らしより貯めている人の割合は多いかもしれませんね(風呂内先生)。

●実家暮らしの女性の金銭感覚

Q.実家暮らしの未婚女性(20~30代)の金銭感覚はどのようなものでしょうか? 一人暮らしの女性と比べるといかがですか?

その気になれば貯金しやすい実家暮らしですが、『お給料=お小遣い』という感覚に陥りやすいのも実家暮らしの注意点です。私自身、耳も胸も痛い話ですが、実家暮らしの頃、まさにお給料はお小遣いだと思っていました。ある同じタイミングで同期の一人暮らしの女性が自分の5倍、貯金をしていて衝撃を受けた経験があります。

一人暮らしの人は住居費、光熱費、生活用品など、生活していくための費用も含めて収入の範囲でやりくりをしています。実家暮らしだと、やらなければ生活できないやりくりではないため、好きな物に多めにお金を使ってしまいがちです。逆に実家暮らしであるにも関わらずある程度の節制をし貯蓄をできている人は頼もしいのではないでしょうか(風呂内先生)。

「実家暮らし女性」が結婚相手に選ばれるコツ

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「実家暮らし女性」が結婚相手に選ばれるコツは、貯金や金銭感覚の辺りにあるとわかってきましたね。具体的にどうすればいいかをFP風呂内亜矢先生に教えてもらいました。

●実家暮らし女性が結婚のために身につけたい金銭感覚

Q.実家暮らし女性が結婚のために気をつけておきたい金銭感覚とはどんなものでしょうか? どうすれば身につくかアドバイスください。

必要に駆られないため、生活するためのお金や未来のためのお金(貯金)をよけた上で、好きなことにお金を使うという感覚を持ちづらいかもしれません。実家暮らしの間は利点を活かして、家を出るとしたら必要になる生活費(例えば6万円など)を貯蓄に回してみると新生活のシミュレーションにもなります。結婚以降、自由に使える金額とも近くなるため、急な変化によるストレスを感じにくくなるでしょう。

一般的には一人暮らしをしながら手取りの25%を貯蓄できると優秀といえます。6万円+今の手取り収入の25%(手取り20万円なら5万円)を貯蓄に回し、残ったお金を好きなことに使うなど、少しずつハードルをあげていくのもいいですね(風呂内先生)。

●実家暮らし女性は貯金を作れる!

Q.結婚に必要な貯金額を教えてください。それをためる上で、女性が実家暮らしでいることのメリットもぜひ教えてください。

結婚式・披露宴で必要な費用は約400万円、そのうちご祝儀などを除くカップルの自己負担は約150万円というデータもあります。結婚式にまつわる費用は先払いのことも多いため、夫婦がそれぞれ200万円ずつを持っていると心強いでしょう。自己負担分との差額は新婚旅行や新生活準備の費用にも充てられますね。

実家暮らしであれば、収入の半分や大半を結婚式までの一時的な期間、集中して貯めることも可能です。また、貯蓄強化期間の習慣を新生活でもある程度維持できれば、家計も軌道に乗せやすいでしょう。

結婚式と新婚旅行のタイミングをずらすのも、楽しみが続く上に家計にもやさしいです。貯蓄習慣に勢いをつけやすいという実家暮らしの利点を活かせば、家計の新体制を設計することも取り組みやすいでしょう(風呂内先生)。

まとめ

既婚者女性の6割以上が、結婚前は「実家暮らし」だった結果を見ても、決して実家暮らしは結婚の障壁にはなりません。ただし、男性には「家事ができない」「金銭感覚がない」と見られ敬遠されがちなので、実家に暮らしながらもその辺りは意識して生活すればまったく問題無さそうです。風呂内先生のアドバイスを元に、結婚前にしっかりとした金銭感覚を養うのが成功のカギかもしれません。実家暮らし女性のメリットとして挙げられた「貯蓄がある」をぜひ自分の売りのひとつにしたいものですね。

(監修:風呂内亜矢、文:ファナティック)

※画像はイメージです

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