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一番好きな人との結婚が幸せとは言い切れないワケ

さかもとみき(恋愛コラムニスト)

「二番目に好きな人と結婚する方がいい」なんてよく聞きますよね。それは本当なのでしょうか? やっぱり一番好きだと思える人と結婚する方がいいのでは!? と悩む女性に向けて、転勤族妻ライターのさかもとみきさんに、その真実を解説してもらいます。

一番好きだった人への気持ちは、簡単には心の中から消えてくれないですよね。だから、「こんな気持ちのまま、今の彼氏と結婚していいの?」とマリッジブルーになる女性も少なくありません。

が、大丈夫! あなたを幸せにしてくれる人は成就しなかった一番好きな人ではなく、目の前で自分との結婚を決めてくれた人です!

今回は、二番目に好きな人と結婚しても幸せになれる理由を解説していきます。

【実態調査】何番目に好きだった人と結婚した?

結婚って、一番好きな人とするものだと思っていませんでしたか?

既婚女性に何番目に好きだった人と結婚したかを調査したところ、以下の結果となりました。

Q.旦那さんは過去に出会ってきた男性の中で何番目に好きな人ですか?

・1番目・・・・・・59.1%
・2番目・・・・・・26.3%
・3番目・・・・・・4.4%
・4番目・・・・・・2.9%
・5番目以降・・・・・・7.3%
※『マイナビウーマン』にて2015年10月にWebアンケート。有効回答数137件(22歳~34歳の働く女性)

現実は、一番好きな人と結婚した人は6割程度でした。

でも、恋愛を重ね結婚した今、私は知っています。一番好きな人と結婚しなくても幸せな結婚生活が送れることを。

一番好きな人との結婚がうまくいかないといわれる理由

もちろん、一番好きな人と結婚できることができたら幸せですよね。ただ、そんな一番好きな人と結婚すると「うまくいかない」といわれることもあります。

理由は2つあります。それは、好きゆえに自分の感情のコントロールが難しいこと。そして、嫌われたくないから素の自分をさらけ出せないことです。

好きな気持ちが強いほど、嫉妬や束縛で自分が制御不能になったり、逆に我慢し過ぎて分かり合えず終わったりしてしまいがちなんです。

二番目に好きな人と結婚するメリット・デメリット

結婚は、一番好きな人にこだわる必要はありません。むしろ二番目に好きな人だからこそ持てる良い面もあります。

メリット

メリットは、「一緒に居て楽」という結婚生活でとっても重要な部分です。

(1)本当の自分をさらけ出せる

一番好きな人には、自分の良いところを見せたいですよね。だから、素の自分より少し背伸びした姿を見せてしまいがち。

それに比べて二番目に好きな人は比較的気を使いません。つまり、ありのままのあなたをさらけ出すことができるということです。

(2)期待値が低いぶん許せる&評価が上がる

一番好きな人は100点に近い男性。つまり、すでに完ぺきな状態でるために伸び代があまりないんです。

よって、結婚すると日常の部分(舞台裏)を見てがっかりすることも。「身なりに気を使うぶん、お金遣いが粗かった」など相手を知れば知るほどマイナス評価につながる可能性も高いのです。

その点、二番目以降に好きな人は、75点だったけど結婚して実は家事が得意、育児に協力的だった! など、もっと好きになれる伸び代があります

結婚する段階で100点の人を選ぶのが、必ずしも幸せな結婚につながるわけではないんです。

(3)冷静に対等に本音を言える

一番好きな人には、とにかく嫌われたくないと思ってしまいがちですよね。だから我慢する部分も多く、主導権も相手にあることが多いでしょう。そのまま結婚してしまうと、相手の機嫌を伺いながら我慢をする毎日が続くなんてことも……。

その点、二番目に好きな人には、対等に話ができる可能性が高いです。夫婦で対等に話し合いができると、不満や我慢も二人で解消していけることでしょう。

デメリット

二番目以降に好きな人と結婚するデメリットは何といっても気持ちの問題です。

(1)気持ちが浮つきやすい

結婚しても、一番好きな人への気持ちは簡単には変わらないでしょう。不意にSNSをチェックして連絡したり、気持ちが浮ついてしまったり、一番好きな人に逃避してしまうかもしれません

(2)好きだからと許せる範囲が減る

一番好きな人って、結構何でも許せてしまいますよね。一方、二番目以降に好きな人だと許せないことや我慢できないことも出てきます

ただ、二番目に好きな人が大きな心で自分を受け止めてくれる人であれば心配ご無用。わがままが過ぎなければ、幸せな結婚生活を送れることでしょう。

(3)結婚生活がうまくいかない理由にしてしまう

人は目の前のことがうまくいかなくなると、自分の選択が間違いだったんじゃないかと思いがちです。

特に、一番好きな人を諦めて結婚した場合、どうしても「妥協した」という意識が残ってしまいます

結婚を決断する上で大切にしたい判断基準って?

恋愛は非日常的なドキドキありきですが、結婚は日常的で普通がベースになります。ここでは、結婚をする上で現実的に大事な判断基準を3つ紹介します。

(1)お互いを思いやる心があるか

結婚すると、子ども、お金、両親の今後などの問題に直面します。どちらかのエゴだけで進むとぶつかり、その度に心は離れてしまいます

だから、相手を許し過ぎたり、自分の意見ばかり言ったりするといずれ破綻します。お互いを尊重し、思いやりを持つことが大事なんです。

(2)金銭感覚や食の好みが許容範囲か

結婚で亀裂が起きる原因の多くは、金銭感覚や食の好みなど「生活」に直結した問題です

カードはリボ払いで貯金ゼロ、毎食外食など、「あれ?」と思うところがあれば早めに話し合いが必要です。否定するだけでなく、自分が良いと思うことを提案してみましょう。違和感は早めの解消が吉です。

(3)お互いの弱点を補い合えるか

結婚では、自分史上一番好きな人を選ぶべきと思いがちですが、実際に大事なのは「自分との生活がうまく回るか」です。

例えば、自分は料理が得意で相手は片付けが得意や、育児を分担して自分もキャリアストップの時間を減らしたいなど、家事分担からキャリアプランまでかみ合う関係が理想。

ライフステージの変化に柔軟に対応できるパートナーを選ぶと幸福度は上がります。

幸せな結婚生活を送るコツ

一番好きな人が、必ずしも自分の結婚相手にベストとは言い切れません。相手の気持ち、経済的不安、タイミングなど、何か合わないものがあったから、今一緒にいないんです。

それでも二番目に好きな人を選んで幸せになれるか不安な人もいますよね。ここでは、結婚生活を幸せにするための3つのコツをご紹介します。

(1)気持ちを言葉にして伝える

「ありがとう」「好きだよ」を軸に、マメに褒めつつポジティブな言葉を相手に伝えましょう。毎日一緒にいる相手だからこそ、きちんと思ったことを伝えるのが大事なんです

ポイントは、相手には強要しないこと。自分が伝えていれば、相手に伝わり良い関係が築けるはずです。

(2)互いに自立し役割を認め合う

お姫様は結婚して幸せに暮らしましたとさ……とはならないのが現実です。結婚すれば幸せではなく、幸せに暮らす努力をした結果が幸せな結婚生活なんです。

だから頼り過ぎたり、自分が頑張り過ぎたりするのは危険

理想は、お互い一人でもやっていける上で状況に合わせて助け合えるバディであること。それがお互い冷めずにいられるコツです。

(3)家庭内の目標に二人で取り組む

恋愛の終着点「結婚」にたどり着いた二人が、次に目指すところや掲げる目標は何だと思いますか?

それは、大きな目標ではなく、たくさんの小さな目標です。ハワイに旅行に行くでもいいし、憧れの車を買うでもいいし、マイホームを持つでもOK。そんな夢に二人で取り組めるのが結婚の良いところです。

小さな目標に向かって努力し達成を分かち合うことで、楽しい思い出と絆が重なり、幸せな結婚生活が送れます。

自分も相手も幸せになれる相手を選ぼう!

結婚相手に一番好きな人を選ぶことが、必ずしも幸せな結婚生活につながるわけではありません。自分史上最愛の人を手に入れるゴールではなく、長い長い物語のスタートなんです。

幸せになれるのは、自分に合う人、許し合える人、一緒に楽しめる人を選べる人。順位ではなく、現実的な総合評価で目の前の自分を選んでくれた人をジャッジしてみてくださいね。

(さかもとみき)

※画像はイメージです

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