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そこに幸せはない。元彼と友達になるのがダメな理由

神崎桃子(恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト)

一度は別れを受け入れたつもりでも

「……なんであのとき、別れちゃったのかな」
「ホントにこれでよかったのかな……」

なんて、ウジウジ悩んでしまうことはあるでしょう。

まだ新しい彼を作っていなければなおさら、元彼の存在はキッチリ削除されていないのかもしれません。

でも、もしあなたが元彼と

「せめて友達としてでもやり直せないかな」
「ヨリを戻せないかな」

なんて思ってるならちょっと待って!!

今の状態で彼と再会しても、同じことの繰り返しになる確率のほうが高いのです。
恋愛コラムニストの神崎桃子が元彼とやり直さないほうがいい理由を教えましょう。

元彼と友達に戻ることは可能?

好きな相手と別れたあとは、誰でも後悔の念にさいなまれることがあります。
ですが、一時的な寂しさから前の彼との縁をまたスタートさせるのは浅はか。

「……でも、友達としてなら」とあなたが思ったとしても、一度は本気で愛した相手とそう簡単に友達になれるものではないのです。

元彼と友達になれる女性(元彼と友達になれる場合)

元彼と友達になれるかはその人自身の資質というより“別れ方”が大きくかかわってきます。

話し合いをせず、どちらかがあまりに一方的な傷つき方をした場合は難しいでしょう。
別れるときに「今までありがとう」と誠意を持って向き合えたかどうかが重要です。

お互いが納得して「恋人解消」できているなら、友達に戻ることは可能でしょう。

しかし、2人の気持ちが“同時にケリつけられる”なんてことは稀。
別れの言葉を口にするのは“いっせーのせ”でなく片方が言い出しっぺになるからです。

どちらかに恋愛感情が残っていたり、モヤモヤを抱えているなら友達になどなれません。

あなたがいくら元彼と友達になりたいと思っても、相手が同じように思っていないと友達関係は成立しません。また逆もしかりでしょう。

元彼と友達になれない女性

誰でもひとりの寂しさを噛みしめることは苦しいことです。

しかし、その寂しさに負けてしまうようあれば元彼とは決して友達にはなれません。
「ひとりで過ごす夜」に元彼に連絡してしまうような女性は危険です。

自分を甘やかしているうちは、何をやっても同じこと……相手に依存していては自身の成長は望めません。

また孤独に耐えられない女性は“不毛な恋愛”を繰り返す傾向にあります。

ひとりでいられないことで男性を頼ってしまっているだけ……。自分の心の弱さがダメ恋を引き寄せてしまうのです。

別れたあとは誰もが寂しくてあたりまえ」と言い聞かせましょう。

“精神的に自立している女性”でなければ別れた男性と友達として対等につきあうことなど土台ムリな話なのです。

下心アリ? 元彼と友達として付き合いたい女性の心理

彼への思いを断ち切ろうと仕事に趣味に習い事……なんていつも忙しく過ごしてはいても、女性には「あの人、今ごろどうしてるのかな」とふと感じてしまう瞬間があります。こんなときは要注意ですよ。

女性が元彼と友達付き合いしたくなる瞬間

1.元彼とよく聞いた曲が流れてきたとき、元彼と同じ匂いを嗅いだとき

その彼と付き合っていたころによく聞いた曲を耳にすると一瞬で過去の記憶が蘇り、胸が締め付けられる……なんて経験をした女性は多いでしょう。

もう終わった恋なのに“思い出の曲のワンフレーズが流れただけで”忘れていたはずの思いが押し寄せ、そのときの情景さえ思い浮かび切ない気分に……。

また見ず知らずの人とすれちがったら、元彼のつけていた香水と同じだった瞬間も同様。元彼と同じ匂いに反応してしまうでしょう。

匂いが記憶を呼び覚ますというプルースト効果で突然フラッシュバックを起こすためです。

そんなときは、元彼に友達としてでもいいから会いたくなるものです。

2.イベントが近づいたとき

イベントが近づくことで虚しさを感じることも……。

特に冬の季節はクリスマス・バレンタイン・ホワイトデーなど、カップルで楽しむ行事が盛りだくさん!
その時期の街の雰囲気や街を歩くカップルを見ることで「私もあんなふうに彼と過ごしてたな~」「なかよさそう、うらやましい」「あのころに戻りたい」などと女心が揺れてしまうのです。

3.SNSで元彼の投稿を見てしまったとき

SNSをチェックしてたら、私のことなんて忘れて楽しそうにしている元彼の投稿を発見し落ち込んでしまったり、動揺してしまう、なんてことも……。

一度で見てしまったら最後……覗くのをやめられなくなり元彼の投稿をあさってしまう女性も少なくないのです。

要らぬ元彼情報で一喜一憂し、懐かしさが募ってしまうこともあるでしょう。

リアルではきちんと別れているのにSNSでリマインドしてたら忘れたくても忘れられるはずがありません。

4.ほかの男性と遊んでてつまらないとき、物足りないとき

「ほかの男性といるときに元彼を思い出すなんて失礼なこと……」と頭ではわかっていても、とかく人間は“比べたがる性質”があります。

元彼との付き合いが長ければ長いほど、目の前にいる男性と比較してしまうことでしょう。

男性からの誘いに暇つぶしでデートに付き合ったとしても、たいていおもしろくない時間を過ごすことになります。

相手がこちらの期待に反する行動をしたり、思ってた通りの言葉を掛けてくれないことで

「あ~元彼はこうだったのに……」
「昔の彼だったらこういうふうにしてくれたのにな~」

といつの間にか思い出しているのです。

元彼と友達になれば復縁できるもの?

元彼との復縁の可能性はあってもほぼ長続きはしないでしょう。

「忘れられそうにない」「やっぱり好きかも」という感情だけでは復縁はうまくいきっこないからです。

一度別れたからには必ず原因があります。それは2人の金銭感覚や価値観のちがいかもしれません。または彼の束縛や身勝手さかもしれないですし、あなたのワガママやだらしなさかもしれません。

人は短期間でそうそう変われるものではありません!
復縁したとしても「イヤなとこはちっとも変わらない」「前もこうだったよね」ではまた揉めることになるでしょう。

お互いが寂しい気持ちからヨリを戻そうと「あのときは俺も悪かった」「もうあんなことは絶対しないから」と口先だけで謝ったところで、実際に変わっていなければ同じことが繰り返されるだけ……。

仮に「私は彼のダメなところを全部知った上でやり直すんだから大丈夫」と決め込んでも、相手の悪い習慣や欠点に対して自分がそこまで寛容になっているはずがありません。

人は「自分がされたら嫌なこと」「されると不愉快なこと」はなかなか譲ることはできないものなのです。

元彼と友達になるのがダメな理由

あなたも彼も、2人がうまくいかなくなった原因をきちんと反省して成長しているでしょうか。

「相手の気持ち、わかろうとしてなかったな……」
「未熟だったあのときと今はちがう」

と胸を張って言えるでしょうか。

お互いが以前と何も変わっていなければ、再びかかわったとしても傷の上塗りをしてしまうだけ……。

元彼と友達になることは
あなたと彼が“あの頃よりももっと大人になっているとき”のみ許される行為なんです!

元彼の気持ち

男性はこっぴどく振られたとか、最悪な別れ方をしていなければ、元カノから「友達になって」と言われればあわよくばを狙ってくるでしょう。

男性は「一度手に入れたものは俺のもの」「付き合ったことのある女性は自分のもの」……という“ジャイアン気質”があります。

男性ホルモン“テストステロン” が強ければ強いほどその支配欲が出てしまうのです。

女性から連絡を取ることで「コイツはまだ俺のことを好きにちがいない」という確信を持つでしょう。

「友達」と言われても男性にとってそれは通用しません。“元カノ”は今でも自分の縄張り、性的対象なのです。

その元彼に今、大事な彼女がいるなら話は別ですが、男性は元カノに対しこっちが言い寄れば欲求を受け入れてくれる、相手をしてくれると思っているものなのです。

次の恋への影響

男としてでなく、彼の人間性や仕事の能力を評価している場合を除いて、元彼と友達になるメリットはほぼありません。

むしろトラブルになると思っておくべきです。

女性のほうから「会いたい」「友達として」と申し出れば男性はそれを受け入れてくれるかもしれませんが、“一時的な火遊び”になることは多いでしょう。

そのとき、余計惨めな思いをするのはあなたなのです。

別れた相手を友達にしなくてはいけないくらいあなたは友達に困っていないはず……!

元彼のことを「もう男として絶対見れない」「安全パイのただのいい人止まり」でない限り、“本当の友達”になどなれないのです。

元彼に目を向けるより、ほかの男性に目を向けたほうがよほどメリットになるでしょう。

次の恋がやってくれば元彼なんてどうでもいい男に成り下がるもの!!

「あの人は私の人生において絶対必要な存在」「私は彼ナシでは生きていけない」という確固たるものがない限り、元彼に連絡する必要も友達になる必要もありません。

たとえ今、ひとりでいる寂しさを抱えていたとしても次の恋が見つかればその彼はビックリするほど“どうでもいい男に成り下がる”からです。

元彼に執着してしまうのは彼が本当に魅力的だからというより、自分の今の状況に満足していないからなのです。

人は「今が幸せなら」過去を決して振り返りません。

そのためにはあなたが幸せになることが何より一番です。

女性とは現金なもの。
次の恋がやってくれば元彼が急に「つまらない男」に見えてくるのです。

「あのとき、別れてよかった。だって今こんな幸せなんだもん! 神様ありがとう!」と元彼との別れにさえ感謝するのです。

(恋愛コラムニスト・神崎桃子)

※画像はイメージです

 

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