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嫌われる? 「暗い人」の特徴と向いてる仕事

高見綾(心理カウンセラー)

明るく元気な人の方が好ましく、テンションの低い暗い人は好かれないというイメージがあるかもしれません。「暗い」とまわりの人から思われるのではないかと不安になったことはありませんか? 「暗い」と思われる人にも様々な特徴があり、暗いからといって嫌われるわけではありません。その人なりのよさがありますので、特徴を理解していきましょう。

暗い人の特徴と原因

暗い人にはどういった特徴があるのでしょうか。また人から見たときにどう見られているのか、その印象についても解説します。

嫌われる? 暗い人の特徴5つ

自分に自信がない

自分の容姿や性格などに自信がなく、自己肯定感が低い傾向にあります。初めての経験も、うまくいかなかったらどうしよう、どうせダメだろう、と考えて思い悩んでしまうことがあります。

物事を悪いほうに捉えやすい

笑っている人を見ると、自分がバカにされているのではないかと不安になったり、少し注意されたときに自分を否定されたと受け取ったり、物事を悪い方に捉えがちです。

自分で物事を完結させてしまう

人とのコミュニケーションが得意ではないため、自分の中で結論を出してそのまま完結してしまうことがあります。人に相談したり、分かち合ったりすることは苦手な傾向があります。

受け身で待ちの姿勢が多い

自ら話しかける、人と一緒に協力して取り組むなど、自発的に行動することが苦手で、待ちの姿勢になってしまうことが多いです。

口数が少ない

口数が少なく、あまり多くを語らない傾向があります。基本的には真面目な人が多く、自分の世界観ができあがっており、落ち着いています。

なぜ「暗い」と思われる? 原因4つ

表情が乏しい

自分を知られたくないために、感情が表に出にくく、笑顔が少ない傾向にあります。そのため、何を考えているのかがわからず、近寄りづらい雰囲気になってしまいます。

声が小さくボソッとしゃべる

恥ずかしさや自信のなさから声が小さくなりがちです。独り言のようにボソッとしゃべると、コミュニケーションが取りづらい人だと思われやすくなります。

オープンでない

自分のことを知られたくないために、あまり話したがらない傾向があります。自分を隠そうとすると陰気な雰囲気になりやすく、まわりの人から見ると、壁を作られているように感じてしまいます。

話題がネガティブ

「でも、だって、どうせ」といったマイナスの口癖や、人からどう思われるのかといった話や、自分や他人へのダメ出しなど、ネガティブな話題が多くなりがちです。

参考記事はこちら▼

あなたは根暗or根明? 診断で自分の本性をチェック!

「暗い人」は「明るい人」になれるのか

「暗い人」を「明るい人」に変えることは可能です。そのための方法についてもご紹介します。

暗い人は明るい人になれるの?

人付き合いに苦手意識がある、自信がないなどの理由で暗くなりやすいのであれば、改善していくことができます。
自信がない、オープンでない、受け身である、物事を悪く捉えてしまうなどの特徴は、自己肯定感の低さからきていることが多いです。自分にダメ出しする癖をやめて、今までの自分のがんばりを認めてあげたり、できないところも含めて自分を受け入れてあげることをトレーニングしていくと、自己肯定感は上がっていきます。すると、自分ってそんなに悪いものじゃないんだなとわかってきます。悪いものでないのであれば、隠す必要もありませんし、自然と表情が豊かになり、声も大きくなります。
ただし、明るく元気でテンションの高い人になるかどうかは、その人のタイプによって異なります。もともと冷静で落ち着いているところがあるのなら、その部分は変わりません。ただし、自然体になって雰囲気がふんわり明るくなるので、暗い人だと思われることはぐっと減るでしょう。

暗い人が明るい人になる方法

具体的には下記の5つのような方法を試してみましょう。

明るい服装に変える

黒やグレーなど、暗い色の服装が多い場合は、赤、オレンジ、ピンク、イエロー、明るいグリーンやブルーのような、パステルカラーなど明るく華やかな色の服を着るだけでも随分と印象が変わります。

姿勢をよくして堂々とする

うつむき加減で話したり、猫背になると、自信がなさそうに見えてしまいます。姿勢を変えるだけでも印象はガラリと変わります。

心の中の葛藤を口に出す

うまく話そうとしたり、おもしろくしようとすると、かえってプレッシャーで話せなくなってしまいます。「仲良くしたいし、いっぱい話したいけど、何と言っていいかわからない」などと、わからないことや困っていることを素直に口にすると、周囲の人から理解されやすくなります。

いつもより多めに話す

暗い人は、自分では話しているつもりでも、実際は口数が少ない傾向にあります。話しすぎてしまったかな? と感じるくらいでちょうどいいと思ってみましょう。

大きな声で笑う

「あはは」と大きな声で笑うだけでも印象ががらりと変わります。ネガティブ思考であっても、笑っていると暗い人だという印象は持たれなくなります。うれしいときには思いっきり笑うことがポイントです。

「暗い人」のままだっていい

暗い人のネガティブなポイントや改善の仕方についてお話してきましたが、「私は暗いからダメなんだ」と、思いつめる必要はありません。続いては、暗いタイプの人の長所や魅力についてご紹介します。

暗い人のメリット

物静かで聞き上手

話しやすいと思われる傾向にあります。物静かなため、普段は話さないような話もしやすくなったりします。

独自の世界観がある

人と関わるよりも自分だけの時間を過ごすことが多いので、独自の世界観を持っています。その人にしかない世界観や雰囲気に魅力を覚える人は多いです。

一緒にいると安心感がある

テンションが高くないので、一緒にいて疲れないし、過ごしやすいという特徴があります。

よき理解者になれる

人生や人間関係などに悩んだときに、その苦しさを理解して受け入れてくれる懐の深さがあります。

暗い人が向いている仕事

チームでする仕事

内向的であっても、周囲の状況を客観的に見ることができれば、縁の下の力持ちとして力を発揮することができるでしょう。

アート分野

独自の世界観を持っているため、自分の中にあるイメージをアートの分野で具現化していくことができます。すると、唯一無二の作品になる可能性があります。

開発や製作

開発や製作など、技術の必要な職業では、黙々と集中する気質が発揮されます。打ち合わせも専門的な内容になるため、独自の考え方を発揮していけるでしょう。

ひとりで取り組むことのできる個人事業

パソコンやメールを使った仕事など、自分で完結できるものは取り組みやすいでしょう。

自分のよさを大切にしながら、周囲といい関係性を築いていこう

「暗い人」といっても様々な要素がありますので、一概に、暗いから嫌われるわけではありません。ただし自己イメージと他者から見たイメージがちがっていることがありますので、自分がどのような印象を持たれているのか知っておくことは大切かもしれません。真面目なところや物静かで落ち着いたところ、独自の世界観があるところは魅力に感じる人も多いです。自分のいい部分を大切にしながら、まわりの人といい関係性を築いていきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

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