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正直困る!? 「花束プレゼント」された女の本心と、それでも贈る男心

織田隼人(心理コーディネーター)

マイナビウーマン編集部

男性が女性に贈るプレゼントの定番といえば、やはり「花」ではないでしょうか。もらう機会が少ない花束などをプレゼントされると特別な気分になりますよね。しかし、苦い思い出のある女性もなかにはいるようです。そんな女性たちの体験談とともに、花束を贈る男性の特徴や男性心理について、心理コーディネーターの織田隼人さんに聞きました。

男性からの「花束プレゼント」に女性はどう思う?

女性にとって花束は特別なプレゼント。しかし幸せな思い出だけではなく、演出方法や贈ってくれた人によっては、残念な思い出になることもあるようで……。そこで「花のプレゼント」にまつわる女性たちの経験談を聞かせてもらいました。

悲喜こもごも! 男性からの花束プレゼント体験談

小さな花束で大きな感動(マミさん/26歳/電機)

「大学時代のバイト先で、ひとつ年下の男性といい感じになりました。ただ、彼はとても奥手な男性で、私も自分から攻められるタイプではないので……。何度か2人で遊びには行ったのですが、なかなかお互いに『付き合おう』と言い出せない状態が、けっこう長く続いていました」

お互いの気持ちはなんとなくわかっているものの、あと一歩が踏み出せない2人。そんなある日……。

「自分の誕生日にバイトを入れてしまったんです。しかも、彼はシフトが入っていなくて。誕生日なのに、夜の11時まで寂しく働きました。仕事を終えて着替えを済ませたら、もう11時半。『ああ、誕生日終わっちゃうな』なんて思いつつ従業員入り口のドアを開けると……。そこには、休みだったはずの彼がいたんです!」

驚いたマミさんに、彼が「誕生日おめでとう」と言いながら差し出したのが、小さなかわいい花束でした。

「本当に小さな花束で、花はほんの数本。でも、きちんとラッピングされていて、とてもかわいらしかったんですよ。それを照れながら差し出す彼を見て、私は感動のあまりその場で泣き出してしまいました。彼が花屋さんでオーダーしている姿を想像すると、今でも泣けてきます」

その日から、2人は晴れて恋人同士になり、社会人になった今も交際は順調。毎年マミさんの誕生日には、プレゼントに必ず小さな花束が添えられているそうです。

やりすぎ演出にドン引き(ユキコさん/28歳/通信)

「合コンで知り合った男性から、デートのときに花をプレゼントされました。でも、その演出がちょっと……。相手の男性には悪いですが、正直引いてしまいました」

一流企業勤務で、ルックスも好みのタイプ。さらに、会話も上手だったそうで、ユキコさんはデートのお誘いに二つ返事でのったそう。

「ドライブデートのため、私の家の前まで迎えに来てくれたんです。アパートから出て行くと、そこにはごく一般的な乗用車と彼。私が車に乗り込もうとしたら、彼がトランクを開けろと言うので開けました。するとそこには、トランクいっぱいに敷き詰められたバラの花が! 『わぁー、スゴーイ』と、本来なら感動のシーンなのでしょうけれど、私は見た瞬間に引いてしまって……。その場で感想を言うことができませんでした」

しかも、重度の花粉症持ちだったユキコさん。一瞬にして鼻水と涙があふれてきたそうです。

「車に乗り込むなんて、考えられませんでしたね。彼もあわててしまって、バラの花をトランクから出そうとしていました。でも、『もう、いいから』と言って、私はトランクを閉め、彼にはそのまま帰ってもらいました。気持ちはうれしかったのですが……。ここまでの演出は、かえって引いてしまいますよ」

彼とはそれっきりになってしまったとのこと。女性を喜ばせようとする気持ちは評価したいところですが、ちょっと張り切りすぎましたね。

どうしてくれるの、店員さん!?(メグミさん/31歳/マスコミ)

「今となってはいい思い出ですが……。夫からプロポーズのときにもらった花束が、最悪でした」

プロポーズで花束なんて、素敵な演出ですが……。一体、何が起こったのでしょうか?

「サプライズ演出などとは縁遠い私の夫。でも、プロポーズだけはがんばってくれたんです。レストランを予約しておいて、直前まで私には内緒に。当日、食事を終えたあとに、夫が指輪を出してプロポーズ。それを合図に、夫があらかじめ預けておいた花束を、店員さんが持ってきてくれる。そんなプランだったようです」

指輪を取りだしてプロポーズ、というところまでは、旦那さまのプラン通りに進んだそうです。

「でも、店員さんの持ってきた花束が、完全にしおれていたんですよ。花は黒ずんで小さくなり、葉の部分はシワシワ。花を預けてから半日ほど経っていたようなのですが……。それでも、そこまでしおれるもの? というくらいひどい状態。それを見た夫はショックを受けてしまって、泣きそうな顔をしていました」

温風の当たる場所にでも置いていたのでしょうか? せっかくのサプライズ演出でしたが……。旦那さま、少しツメが甘かったようですね。

男性が女性に花束をプレゼントする意味

恋を盛り上げてくれることもあれば、一瞬で冷めさせてしまうこともある「花束プレゼント」。男性にとって、女性に花束を贈る理由とはなんなのでしょうか。気になる男性心理を、織田さんに解説してもらいます。

女性に花束を贈る男性の特徴

女性経験が豊富

「女性は花をもらったら喜ぶ」ということを知っていて、さらに喜ばれる渡し方をする人は、比較的女性経験が豊富といえます。特に、大きな花を渡すというより、ちょっとしたときにこまめに花を買って渡す、という人は「花が効果的だ」と学んでいる男性なので経験豊富といえます。

比較的裕福

花は消えてなくなるものですが、それなりに値が張るもの。そのようなものをプレゼントする男性は、比較的金銭に余裕があることが多いです。アクセサリーなど女性が喜ぶものがほかにもあるのに、あえて花を贈るということは、消えてなくなるものに対してお金が使える、つまり金銭的余裕がある場合が多いといえます。

贈る相手のことがとても好き

特に大きな花束を渡す男性の場合は、相手の女性に対して強い好意を抱いているケースが多いです。大きな花束はお金の負担も大きいですし、準備も必要です。さらには渡すタイミングなどもしっかり考えなければなりません。花束を贈るという行為はそれなりに準備が必要なことなので、相手のことがとても好きでないとなかなかできないのです。

かっこつける傾向がある

日本人男性は、花束を渡すという行為自体に恥ずかしさを感じる人も多くいます。男性が街中で花束を持っていると注目を浴びることもありますが、それを恥ずかしがらない男性はかっこつける人が多い傾向があります。むしろ快感と思っている男性は、少しナルシスト気味の傾向もあるといえます。かっこつけるのが好きな男性は、花束を渡す傾向があるといえるでしょう。

誕生日やクリスマスに花束を贈る男性心理とは

彼女が喜んでくれる

花束は時間が経つとなくなるものではありますが、だからこそ記憶に残りますしインパクトもあります。花束はアクセサリーなどと比べてサイズが大きいですし、インパクトを与える力があります。彼女にいい思い出を作りたい、という気持ちがこもっていることが多いです。

センスを問われない

アクセサリーなどは彼女の好みやファッションに合わせる必要があるので、選ぶのがとても難しいものです。特にサプライズでプレゼントする際には失敗しやすいといえます。しかし花束の場合は、花屋さんが見繕ってくれるので、比較的サプライズが成功しやすいです。また、センスも花屋さんにおまかせできるので、喜ばれるモノを準備しやすいというのが、男性の正直な心理でもあります。

ムードが作りやすい

誕生日やクリスマスは特別なムードを作りたいものです。普通のプレゼントだと、その場で渡して終わりとなりやすいですが、花束はかばんや袋に入れて持つのではなく、目に見える状態で持って歩く必要があるので、その間に2人の間で素敵なムードが生まれます。2人の恋心が盛り上がりやすくなるので、いいムード作りのために花束を贈ることがあります。

花束そのものではなく、花束を贈ろうとした気持ちを受け取ってあげて

どんなプレゼントでも、恋人からあればうれしいもの。特に花束はロマンチックなプレゼントです。女性にとっては期待値のあがるプレゼントではありますが、男性にとってはなかなかハードルの高い贈り物でもあるようで、演出の失敗によって残念な思い出になっている女性もいるようでした。しかしそれもそのはず。男性が花束を贈るにいたるには、愛情の深さだけでなく、恋愛経験の豊富さや経済的余裕なども影響するので、女性が満足できるような花束プレゼントができる男性は限られてくるのかもしれません。ただ、花束をプレゼントする男性の気持ちは、「彼女を喜ばせたい」とか「失敗したくない」とか「ムードを作りたい」とか、なんともかわいらしい理由ではないですか。大きさや演出はともかく、花束を贈ろうとした男性の気持ちを尊重してあげるのも、女の器の大きさかもしれません。

(文:織田隼人、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

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