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【新連載】Facebookにあがる幸せそうな彼女の姿がうらやましくて……

わたしが一気にそう言うと、
美希は少し驚いた顔をしていた。
「それに美希にはやさしいご主人や、
かわいいお子さんがいて、
さらに、仲のいいお友だちもたくさん。
本当にうらやましい」
「たしかにお友だちは多いけど、
仲は… …それほどよくないんだ」
美希は、クスッと乾いた笑みを浮かべた。

「みんないい人だけど、ママ友だから、
子ども同士がケンカして気まずくなったり、
どのスポーツやお稽古事をさせるかで、
微妙な空気になったり……。
みんな、おたがいの顔色をうかがいながら、
お付き合いしてる」
「え、そうなんだ……」
「あとね、家に義理の両親がよく来るから、
掃除にも料理にも手が抜けないし、
ダンナや子どもの服は買えても、
自分の服はちょっと買いにくいし」

そう言われてわたしは初めて、
美希に感じた違和感の正体に気づいた。
彼女が着ているワンピースは、
4年ぐらい前に流行ったものだ。

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