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【新連載】妊娠……? それはあまりにも突然の出来事で

Story2 ★子ども作る気ある?

見慣れない夜景が窓の外をすぎていく。
わたしは帰りの電車の中で、
ぼんやりと物思いにふけっていた。
「これから、どうしたらいいのかな?」

意外に驚きも、動揺もしていない。
だけどそれはわたしの勤め先が化粧品メーカーで、
働いている7割が女性、
辞める必要も辞めさせられる心配もない、
という理由も大きいと思った。

産休や育休制度も充実しているし、
万一辞めても復職制度まで整っている。
「仕事のことで悩む必要がないのは、
ありがたいことだよね……」

窓の外を眺めながら、いつの間にか、
わたしはお腹の中の赤ちゃんに、
話しかけていた。

今はもうどんな時でも、ひとりじゃない。
たとえそれが豆粒よりも小さな、
生まれてもいない赤ちゃんでも心強い。

それよりも問題は、
いっしょに暮らしている創ちゃんだ。

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