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結婚式の料理、誰も覚えていない!? そのヒミツは味ではなかった!

結婚式に招待された時、誰もが期待に胸を膨らませるのが美味しい料理の数々。料理は、新郎新婦からゲストへの感謝やおもてなしの表現であり、結婚式全体の印象をも左右する重要な要素。過去に参列経験の多いカップルほど、自身の結婚式では料理に定評のある会場を選んだり、料理にかけるコストを惜しまない傾向もあるほど。では、どんな料理が喜ばれるのでしょうか。

◆結婚式の料理を覚えている人は、たったの2割!?
マイナビウエディング プレミアムクラブ編集部が行ったアンケート調査では、披露宴において料理への期待度は非常に高く、結婚式の評価につながると思う人が約7割。一方で、意外な事実が! 「結婚式の料理を覚えている」と回答した人は、わずか2割しかいませんでした。

結婚式に招待されたとき、楽しみなものは?(複数回答可)
1位 料理(66.6%)
2位 披露宴全般(31.0%)
3位 引出物(28.2%)

結婚式に招待されたとき、食べた料理を覚えていますか?
はい 17.8%
いいえ 82.2%

そもそも料理を覚えていない!? これは見過ごせない! そこで、これまで2万軒以上のお店を食べ歩き、?美食の王様?として数々の著書を出版されてきた来栖けいさんにお話を伺うことに。来栖さんは?記憶に残った美食?だけを紹介するスタイルを貫いている方。彼の考える、披露宴でゲストに感動を与え思い出に残るおもてなし料理とは?

◆結婚式=食事会? 味にこだわっても記憶に残らない理由
来栖 「結婚式は単なる食事会ではありません。味や見た目だけではダメ。美味しかったと満足してもらえても、恐らくすぐに忘れられてしまうでしょう。実際に僕自身、家族の結婚式で出された料理さえ覚えていないですから(笑)。

なぜそうなってしまうのか。そこに意味付けがないからです。味覚や視覚だけでなく、心に響く料理こそが記憶や感動につながる。だから出された料理と、結婚するふたりとを結びつけるような?特別な意味?があることが重要です。ゲストを喜ばせたいから、料理の味や見た目だけに終始するというのは、こと結婚式の料理においては正解ではない。それよりその日の主役である新郎新婦のストーリーやメッセージを思いっきり込めた方が、よほどゲストに響きます。それこそがおもてなしだと僕は思いますね。」

◆ふたりのエピソードを料理に込めて
例えば最初のデートで食べた料理や、ケンカの仲直りの印に食べる新郎の好物など、ふたり大切な思い出があると知れば、目の前に出される料理への期待もぐっと高まりますよね。

来栖「もし僕が結婚式のフルコースメニューを考えるなら、一品一品すべての料理が、ふたりのエピソードが詰まったオリジナルというのが理想です。ただ、実際は難しいでしょうから、一品だけとか。例えば、披露宴の最後に読む『花嫁の手紙』。その手紙の中で、母親がよく作ってくれたプリンの話をし、実際にそのプリンをゲストにふるまうというのも素敵ですよね。ストーリーをひとつ加えるだけで、その日の料理がゲストにとっても特別なものに変わると思います。」

◆「その料理を選んだ理由」、ゲストに伝えてますか?
もし1品でもオリジナルにするのは難しい場合でも、「その結婚式場のその料理を選んだ理由」なら、どんな新郎新婦でも用意できるはず。「ふたりで試食をして、これは絶対みなさんに食べてもらいたいと思った」と最初の挨拶で触れてみたり、料理のメニュー表を用意して、一品一品にふたりのおすすめコメントを入れたり。料理だけが結婚式の中で置いてけぼりにならないよう、記憶に残る料理にするためにできることは無限にありそうです。

※この記事は2014年04月28日に公開されたものです

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